◆新刊◆ 拒まない男 | 三月えみ

2021年1月27日発売

「これが全部演技だろうと
  結婚したいのは真実」

あらすじ

探偵の黒瀬望海は、ある議員の浮気調査中。議員の浮気相手として浮上したのは、優秀なホテルコンシェルジュで黒瀬の探偵助手でもある白石律だった。ひそかに律を想っていた黒瀬は、嫉妬と怒りから律を抱くが実は両想いだったと判明!公私ともに最高のパートナーを得た黒瀬に対し、律は何かを隠しているようで…?

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傾向チャート

コミカル←|―|―|●|―|―|→シリアス  
物語重視←|―|●|―|―|―|→人物重視
台詞重視←|―|―|●|―|―|→表情重視
けんぜん←|―|―|●|―|―|→えちえち
さわやか←|―|―|●|―|―|→じめじめ
現実主義←|―|●|―|―|―|→非現実的
特殊設定←|―|●|―|―|―|→王道設定
攻の良さ←|―|―|●|―|―|→受の良さ

攻め情報

黒瀬 望海
 #茶髪 #長身 #細身 #探偵 #ハムスター #ハムラッシュ #男前 #溺愛 #タフ #慎重派 #用心深い

「わざとオレと寝て既成事実作ったって可能性……中田を守るために」(46ページ)
「これが演技だなんて 思いたくないよ りっちゃん」(62ページ)
「これまで担当したストーカー案件全部吹き飛んだぞ ブチ抜き一位で怖い」(133ページ)
「りっちゃんの人生の責任は オレが全部取る 好きなように生きていいから」(147ページ)
「探偵の仕事はまず疑いをかけるところからだ」(182ページ)

出典:三月えみ『拒まない男』(竹書房、2021年)

受け情報

白石 律
 #黒髪 #中背 #細身 #コンシェルジュ #探偵助手 #毒父 #エリート #執着 #復讐 #鈍感 #仕事ができる

「…いつも 会う前に準備してました 願掛けで…」(24ページ)
「く…ろせさん 好き…すき」(88ページ)
「結局外ヅラだったなアンタ オレの虚像をあっさりと好きになりやがって」(133ページ)
「アンタが一人で泣けないのは オレが一番知ってる……」(163ページ)
「殴るだなんて生ぬるい事はしない 手厚く面倒見て完膚なきまでに絶望させる」(173ページ)

出典:三月えみ『拒まない男』(竹書房、2021年)

攻めと受けの対比

年齢:攻>受
身長:攻>受
体格:攻≧受
階級:攻≦受
立場:攻=受

起承転結ネタバレ

起:探偵の黒瀬(攻)は、愛するペットの死を機にホテルへ宿泊。そこでコンシェルジュの白石(受)と知り合った。2人は徐々に親密になり、あるキッカケで両想いであることが判明。交際することになる。

承:黒瀬は、白石が何かの目的で自分を陥れるために交際を申し出ただけで、本当は両想いではないかもしれないと疑い始める。探偵の職業病でもあるが、白石について調べたところ、かつて黒瀬が手掛けた事件の関係者だったことが判明したからだ。

転:白石の真の目的は、「信頼させて惚れさせてから捨てる”復讐”」をすることだった。事件当時、まだ若かった白石に対し、黒瀬は「オレを落としてみろ」と思わせぶりな態度をとっていた。それが元で、こじらせてしまった白石は、完璧な人間になってから黒瀬に近づいたのだ。そしてついに目的を達成した白石は、すべてを打ち明け、抜け殻のようになる。しかし、それさえも愛しいと感じる黒瀬。

結:続きは本編をご覧ください! ハッピーエンドなのでご安心を!!

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おすすめポイント

もはや文章じゃないんですけど、
読んでいるときの感情の流れを表すと
♡→?→?!→!→!!→♡
こんな感じ。

本作のキーマンは
ハムスター
のハムラッシュ。

黒瀬・白石の間はもちろん、
黒瀬・中田(議員)・白石の間にも、
黒瀬・青山(黒瀬上司)・白石の間にも、
黒瀬・上原(白石父)・白石の間にも、
何かしらの「嘘」が存在しているのですが、
黒瀬・ハムラッシュ・白石の間には
一切ないんですよ。

38ページ目は、
まだ猫かぶった
「白石さん/りっちゃん」
であることは確かなんですが、
さらっとハムラッシュのお供えを出すのは
彼の“計算”ではないのです。

これが分かるのは134ページ。

自分をストーキングしていた白石に対し、
黒瀬は
「ハムラッシュの事どこまで知ってる?」
と問うのですが、白石は
「夜逃げした対象者の家に居たハムスター」
であることしか知らない。
つまり、もし黒瀬が自宅で
毎朝お供えしてたとしても、
白石は知らなかったと考えられます。

また、このシーンのハムラッシュは、
「本当の白石律」を表に出す
一歩にもなっています。

黒瀬と再会して交際するまでは(〜130ページ)
「コンシェルジュ・白石律」という「完全なる善」を演じ、
正体が明かされてからは(131〜134ページ)
「復讐ストーカー・白石律」という「完全なる悪」を演じ、
常に何かしらのヴェールをかぶった状態。
これが剥がされたのが、135ページの
「あんたに繋げてくれたハムスターだぞ? 
 感謝しかない…」
この分岐点から、たとえ不格好でも、
黒瀬の前で「白石律」としての
自分を見せることになります。

結局のところ、白石の本質は
「善」なんです。
黒瀬と出会ったのも、
「父と母を離婚させるための調査依頼」。
母を置いて自分一人で逃げるという選択をせず、
一緒に助かる道を探しました。
昔からちゃんと、
根底に「優しさ」がある子。
だから計算せずにハムスターのお供えも出せる。

それを知って、黒瀬は改めて「白石律」という人間の
芯の部分まで好きだなと感じる。
一番嘘をつかれたくないところで、
嘘が一切なかったから。

ただ、もちろん「完全な善人」なんていなくて、
白石には薄暗い部分があります。
黒瀬へのストーカー行為だったり、
父親への報復措置だったり。

黒瀬はそこさえも「惚れたもん負け」と、
受け入れる器の大きい男。
大きすぎて相手を勘違いさせちゃう
タイプでもあるんですが、
惚れた人には一途だってことは
過去話からも分かります。

というか、黒瀬の器が大きくなかったら
白石がストーカーだって知った途端
「こっわ」って逃げてる。
探偵という職業柄、色んな人間を見てきて
場数を踏んでいるからこそ受け入れられた、
そういった側面もあるのでしょう。

このカップルは傍から見ると
だいぶ拗らせているのですが、
「でも幸せならOKです!」
って言いたくなる、
そんなラストが最高です。

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ポイント1:攻めの職業が探偵
ポイント2:受けが周囲から憧れられている存在
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