前回のあらすじ

ざまみろオッパッピー……。

友達いないのをクールでごまかしてる奴

クリスマスパーティーしないか?

僕たち、友達だよな?
プレイしているゲーム
続きからプレイ開始
1月 1日目

今日は休みだ。

お兄ちゃん!
今月は鏡君の
誕生日だよ!

鏡君誕生日なのね〜。
次郎さんに
「そろそろ相手を決めろ」
って言われているのよね。
でも反応が見たいわ〜。

鏡君の誕生日プレゼントかー。
何がいいんだろう?

1)スナック菓子
2)万年筆
3)自作ポエム全集

庶民のものでも
食わせてやるわ。
1月 2日目

鏡君!

君…一体どうしたのですか?

今日誕生日だよね?
これ、プレゼント!
アイテム:ポテトチップス

何これ…
私を早乙女君のような
庶民か何かと勘違い
しているのでは?

計画通り。

でもこれ、
おいしいから
鏡君もたまには
どうかなって…。

ボリボリ…
全くもう…
私にこのような
低俗なプレゼントを
渡すとは…
ボリボリ…。

完食したね。

ちょっとコンビニで
新しいの買ってきますね。

鏡君、ハマってくれたみたいで
良かったな…

あ〜作戦失敗しちゃった。
まあいっか。
1月 3日目

さあ、謹賀新年!
今年もいい年に
なるといいなあ。

あら?
もう1月は3日目のはず
なんだけど、
三ヶ日が明けた
ってことかしら。
まあいっか。

年賀状は届いてるかな?
アイテム:早乙女 拓也からの年賀状

拓也からだ!
ひょうきんだなー。

20010年って書いてある。
ひょうきんだわぁ〜。
1月 4日目

今日から新学期!
放課後

あ、志賀君だ…。

1)声をかける
2)かけない

ここから先、
早乙女くん以外は
無視しなくちゃ。

あばよ…。

あばよ!
1月 5日目

学食行こうぜ!

よし来た!

あれ?
お前は…
電子レンジ!
なんでお前が
学食なんかに…。

たまには庶民の味を
楽しみたいと思いましてね…

カロリーメイトと
ポテチの攻撃力は
すごいからね。

そうか!
ああ俺のオススメ、
カレーうどんなんか
どうだ?

カレーうどん
おいしいわよねー。

ほう…低俗だが
興味深いメニューだ…

俗なモノほど
おいしいのよ。

キャッキャッ!

私の感覚が
マヒしてきたのかしら?
普通にかわいいわ
早乙女くん。

ウフフ…

庶民×エリートも
エリート×庶民も
どっちも好きだから
そのエンディングでもいいわ。
1月 6日目

あ、拓也おはよー。

おっ…おはよう!

どうしたの?
そんなに慌てて…
それにそこ、
僕の下駄箱…。

なんでもないよ!
うんこしてくる!

相変わらず
ごまかすのが下手ね。

えーと、じゃあこの問題を…
早乙女、解いてみろ。

えっ…
聞いてませんでした!

ちょっと気抜きすぎだぞ?
気ぃつけろよー。

やっぱり今日の拓也、
様子がおかしいな…。
放課後

あっやべ、教室に
忘れ物しちゃった…。

ん?
何か落ちてる…。
アイテム:ラブレター

赤やピンクじゃなくて
黄色のハートっていうのが
愛らしいわね。

手紙…?
えーとなになに?
『快児へ。』

ためらいもなく
落ちてた手紙開けるのね。
あなた宛でよかったわ。

『どうしてもお前に
伝えたい事があって、
でも面と向かって
話せないから
今こうして手紙を
書いています。
快児がこの町に来て、
もうすぐ一年に
なるよな。
一緒に遊んだり、
料理を作ってやったり、
この短い間に
色んな出来事があった。
そんな出来事を通して、
お前は俺の事を
いい友達思って
くれたかもしれないけど、
俺の中で、
お前とは少し違う気持ちが
芽生えていったんだ。
びっくりしないで
聞いて欲しい。
俺、お前の事が好きなんだ。』

早乙女くん、
ようやく告白したわ!

これって…!

やべー、忘れ物…。

忘れ物っていうか
落とし物よね。

拓也…。

…お、お前、
手に持ってる
それって…。
スチル:壁ドン早乙女拓也

ア゛ッ!
このイラストレーターさんの
早乙女くんは破壊力あるッ!
普通に萌える。

な…なんで見たんだよ!

ごめん拓也…
まさかこんな…

その手紙、
今日の朝お前の下駄箱に
いれようと思ってたんだ。
だけどいれる勇気が
出なくて…その後
一日中悩んで、
やっぱり手紙は
渡さない事にしたんだ。

どうして〜!

ずっと秘めてた想いだけど…
これでお前との友情が
壊れる事を考えたら
怖くて…
誰かが傷つくなら、
この想いは俺だけのものに
していようって思ったんだ。

そうなのねー。

でもこうやって
バレちゃったんなら、
しょうがないよな。
その手紙の通り、
俺がお前に向けて
持ってるのは、
友情じゃない…
やっぱりこんな事
言われたら迷惑だろ?
縁を切るなり
自由にしてくれよ。
そして俺のことは
忘れてくれ。
小さい頃の思い出も…。

そんな事…
できるわけないじゃないか!

よく言ったわ!

小さい頃の拓也との思い出は
今でも僕の宝物だし、
この学校で再会してからの
出来事だって、
ずっと忘れたくない。
友情が壊れる…?
どうしてそんな悲しい事
考えるんだよ。
幼なじみの僕たちの関係が、
そんなに脆いわけ
ないじゃないか。
拓也の想いなら、
どんなものだって
僕は受け止めるよ。
だから、
僕の想いも受け止めてほしい。
そして誰にも真似できない、
僕たちだけの関係を
育てていこう。

快児、それって…。

拓也、好きだよ。

エンダァア〜イヤァア〜♪

もうその想い、
隠さなくていいんだよ。
拓也だけのものじゃない、
二人のものに
なったんだから…。

ありがとう、快児
…ありがとう…。

こうして僕たちは、
想いを通じ合わせる事ができた。
そして僕たち二人の関係は
新章を迎えるんだ。

普通に良い話〜。

誰にも壊せない
特別な関係…
それを拓也と一緒に
築けるなんて、
なんてロマンチック
なんだろう。
そのピュワな心、
僕がずっと守っていくよ。
この幸せを
二人で育てていこうね
…拓也。
帰宅

おかえりー。
あれ?
お兄ちゃん、
何か雰囲気
変わった?
…そっか、
お兄ちゃん…
ついに拓也お兄ちゃんと
結ばれちゃったんだね…!

結ばれただなんて、
そんな…。

お兄ちゃん、おめでとう!
末永くお幸せに…☆

結ばれた、か…
そんな日が
僕にくるなんて、
一年前は
思いもしなかったな。
僕、この町に来て
本当に良かった…。
1月 7日目

一緒に帰ろうぜ。

あれ?
まだ続くのね。

あのさ、
話があるんだけど…。

やだ!不穏!

俺、
引っ越す事に
なったんだ。

あらあ……。

実はウチのお好み焼き屋の
経営がままならなくて、
夜逃げする事になってさ…
この町にはもう
戻れなくなると思う。

夜逃げだと
たしかに戻っては
来られないわぁ。

そんな…。

もう決まった事なんだ…
一週間後には
ここを去る予定で、
もうお前とも
会えないと思う。
俺もできる事なら
ここにいたいけど、
仕方ない事なんだ…。

まだ高校生だし、
借金をポンと返せるような
スーパー攻め様がいないと
どうにもならないわね……。

そうなんだ…。

快児くんも
それほど裕福では
ないから
助けられないのよね。
1月 8日目

あ、拓也…
おはよう。

おう…おはよう。

ギクシャク
しちゃってる
じゃないの!

引越しの話を聞いてから
というもの、
拓也との会話は
減っていった。

ダメよ!
残された時間を
大切にしなきゃ!

話したいことは
たくさんあるはずなのに、
話せば話すほど
拓也との別れが
悲しいものになりそうで…
気づけば僕は
拓也と距離を置いていた。

切ないわ……。

そして、引越し当日の夜。

お兄ちゃん、
今日拓也お兄ちゃんの
引越しの日でしょ?
行かなくていいの?

いいんだ。
どうせ会ったって
悲しいだけだから…。
余計な言葉を
かけるよりも、
このままお互いの事を
きっぱり忘れて
生きるべきなんだ。
だからいいんだ…
これで。

何言ってんのよ
よくないわよ!!!

知ってるよ。
お兄ちゃん、
お守り作ってたでしょ?
本当にこのまま
拓也お兄ちゃんを
忘れることなんて
できるの?
離れ離れになっても
拓也お兄ちゃんの
幸せを願うこと、
その想いを伝えること、
それが二人がこれから
頑張っていくために
必要なことなんじゃないの?

いいこと言うわね〜。

何迷ってるの!
大丈夫、
お兄ちゃんの気持ちに
間違いなんて
ないから。
さあ、急いで!

優ちゃ…
優さん!!

そうだ…
そんな事わかってた。
だけど迷っていたのは、
この想いを誰かに
受け止めてもらえる
自信がなかったから…
ありがとう、優。

優さん、あなた最高よ!

拓也!

快児、どうしたんだ?

これ、僕が作ったお守り。
僕、離れても
拓也のこと忘れないよ。
元気でやっていけるように
願ってる。

大人になったら
世界一の
お好み焼き職人になって、
TVチャンピオンで優勝する。
そしていつか
お前にも会いに行って、
世界一のお好み焼きを
食わせてやる。

僕、ずっと待ってる!

そのときは
胸を張って言うよ。
お前のこと…あ…

愛してるって
言いなさいよぉお!

あ…?

おっと、もうお別れの時間だ。
じゃあな快児、元気でな!

そこはごまかしちゃ
ダメよぉぉ!

うん、僕、待ってるよ!
拓也のこと
ずっと待ってる!

お兄ちゃん、おつかれさま。
寒いでしょ?これ着て……。
大丈夫、
きっとまた会えるから…
そのときのためにも、
今の気持ち、大事に
とっておいてね。

優さん……!

うん、この気持ちがあれば、
僕これからも
がんばっていけそうだよ。
でも、今だけ少し…
泣かせて…

こういうときは
泣いていいのよ……。
〜5年後〜

なんでも最近、
ウチの近所に
お好み焼き屋ができたらしい。
開店直後からすごい繁盛ぶりで
開店から1ヶ月にして
雑誌でも特集されたそうだ。

帰ってきた!

一体どんだけ美味しいのか、
今日初めて
入ってみることにした。

たぶんこの5年間、
近所にお好み焼きができる度に
早乙女くんを探して
来店していたと思うのよね。
その度に違って落胆して、
でもそんなに美味しいなら、
ってなったんじゃないかしら。
(妄想早口おばさん)

いらっしゃいま…!!

そして早乙女くんは
例によってうじうじして
快児の元へ行けてなかったのよね
きっと(妄想早口おばさん)
スチル:再び巡り逢うふたり

アゴはすごいけど
もう気にならなくなったわ。

君はもしかして…!

…いらっしゃいませお客様。
ご注文は?

はい、じゃあこの…
“快児愛してるよスペシャル”
で…

よかったわね……。
愛してるって言えて……。

こうして二人の関係は、
新たなスタートを
切ることになる。
この先何が待ち受けているのか、
わからない…だけど
それはきっと
素敵な日々な気がする。
簡単には
語り尽くすことのできない
素晴らしさ…それが僕たちの
人生には詰まっている。
そう、まるで、
お好み焼きの具のように……。
ED.8 二人が紡ぐ明日…

エンディングも真っ暗なのね。
でもいい感じの曲。
プレイ開始時は
どうなることかと思ったけど、
ラブレター発覚からの
ストーリーは
ちゃんとBLしていて
よかったし、
告白してエンドじゃなくて
その先の未来も
見られたのは嬉しかったわ。
全体の感想
一言で言うと……。
自分が年老いたのを感じました。
途中からおばさん口調になっちゃってたもんな。
たぶんこれ、
中学生〜大学生くらいのときだったら
終始ゲラゲラ笑ってプレイできた
と思うんですよ。
今もう30代なんで、なんかこう、
笑いよりも、感動や懐かしさや悲しみが
先に来てしまいました。
まず「感動」については、
第1回〜3回くらいまでは
ビジュアルだけで笑っていたりするんですけど、
「ブスは3日で慣れる」って言いますし、
中盤から絵の粗さが気にならなくなって、
わりとシナリオに集中していたと思います。
それもあって、
今回(1月)のシナリオ、
普通に感動していました。
スチルや立ち絵見て
「でもこの顔なんだよな(笑)」
みたいなことにならず、
もはや愛着さえ湧いていましたね。
次に、「懐かしさ」というのは、
志賀くんがよく使う
「オッパッピー」とかもそうなんですが、
「昔はこういうネタで笑ってたなぁ」
みたいなのが結構あって。
うんこネタとか、ゴリ押しネタとか、
テンションが「コロコロコミック」
なんですよね。
素直に笑って見てみたいのに、
なんだかスンッとしている自分がどこかにいて、
「昔はこれで笑ったけど、
なんでこれが面白かったんか分からん」
みたいな気持ちになってしまうのです。
マジで「今さら」すぎたなと思いました。
発売当時やっていたら
絶対おもしろかったはずなんだ……。
最後に、「悲しみ」というのは、
キャラが全体的に口悪いのですが
若い頃は
「死ねよ(笑)」
「うるせー(笑)」
って会話を普通にしていたけれど、
年重ねてくると
死の重みが増してくるというか
簡単に「死ね」とか言えなくなりまして。
こういう感覚もあって、なんというか、
軽率に死ね死ね言うキャラクターたちが
しんどかったんですよね。
男子高校生なんてこんなもんっていうのは
分かっているんですけど、
それでもしんどいんですわ。
私だけかなーとも思ってたんですが
ヤマヲミ先生もこんなことを仰っていました。
このあたりの感覚が「わかる」という方には
あまりオススメできないゲームなんですけど
(アフィリエイトブログとしてどうなん)
上にある私の説明が
「説教がましいババアだな」
と思った方はたぶんハマる。
私も大学生くらいの頃は、
「冗談でも『死ね』とか言う人ってちょっと…」
と仰っている方に対して
「いい子ちゃんぶってんじゃねーぞクソが」
って思ってたクチなんですよ。
今は「死ねとか言うな」
って言う側に回りましたけども、
そういうのがうるさいと思っている
若いころにプレイできていたら、
きっともっと素直に笑って遊べていました。
何事もタイミングが大事ですね。
「第1回〜今回まで全部おもしろかったし、
他のルートも見てみたいよ!」
という方はぜひぜひプレイしてください。
アイコンで使わせていただいているのはこちらの素材です。
ナレーションだけ自分で作りました。