
「ソン・ランの響き」 あらすじ
高利貸しの手下で借金の取り立て屋ユンと、
ベトナムの伝統歌劇<カイルオン>の
花形役者リン・フン。
全く接点のないはずの二人が
あるきっかけで知り合い、
友情にも似た感情を互いに抱く。
ユンは過去の記憶に囚われながらも
新たな道を進もうとするが、
その罪は償うにはあまりにも大きく、
抗えない運命が迫っていた……。
「ソン・ランの響き」 作品情報
「ソン・ランの響き」監督やキャストなどの概要です。

作品名
ソン・ランの響き
監督/脚本
レオン・レ
主演
リエン・ビン・ファット
アイザック
配給
ムービー・アクト・プロジェクト
「ソン・ランの響き」 作品の雰囲気
コミカル←|―|―|―|●|―|→シリアス
演技重視←|―|―|●|―|―|→見目重視
台詞重視←|―|―|●|―|―|→画図重視
けんぜん←|●|―|―|―|―|→えちえち
さわやか←|―|―|―|●|―|→じめじめ
現実主義←|―|●|―|―|―|→非現実的
特殊設定←|―|●|―|―|―|→王道設定
攻の良さ←|―|●|―|―|―|→受の良さ 実際の攻/受描写なし
「ソン・ランの響き」 攻め情報
ユン
#黒髪 #長身 #筋肉質 #ヒゲ #タバコ #借金取り #冷静 #寡黙 #男前 #面倒見がいい #お人好し
「心配するな 客に迷惑はかけない」
出典:レオン・レ『ソン・ランの響き』(ムービー・アクト・プロジェクト、2020年)
「生姜湯 二日酔いに効く 毒は入ってない」
「彼らの人生が楽だったら 歌は変わっていたさ」
「お前と一緒にするな」
「最初の出会いを覚えているか?」
「全部返したぜ」
「ソン・ランの響き」 受け情報
リン・フン
#黒髪 #長身 #細身 #美人 #役者 #天涯孤独 #真面目 #健気 #努力家 #一途
「役者だって礼儀を知っています」
出典:レオン・レ『ソン・ランの響き』(ムービー・アクト・プロジェクト、2020年)
「暴力は自慢にならない」
「君と一緒にしないでくれよ」
「今なら 衣装のガソリンの匂いで きみを思い出すね」
「誰でも稼業に慣れるけど 君の稼業には慣れそうにないな」
「立派な役者になるには悲しみも体験しないと」
「ソン・ランの響き」 攻めと受けの比較
年齢:攻 > 受
身長:攻 = 受
体格:攻 > 受
階級:攻 < 受
立場:攻 ≧ 受
「ソン・ランの響き」 起承転結ネタバレ
起
借金取りのユン(攻)は、「雷の兄貴」と言われている。返済が遅れた者に対し、容赦無く暴力を振るうからだ。しかし、お人好しなところがあり、「明日また来る」が口癖で、必要以上の暴力は振るわない。金を借りている人物の中に、リン・フン(受)の所属する劇団のリーダーが入っていた。ある日、取り立てに来たユンが劇団の衣装を燃やそうとしているところに遭遇し、劇団の借金を知ったリン・フン。自分の腕時計などを渡し、足しにしてほしいと頼む。しかし必要額に至らず、ユンは「明日また来る」と言い残して去っていった。
承
翌日、劇団を訪れたユンはチケットを購入し、観客としてリン・フンの公演を見た。ユンの父母が、かつて劇団に所属していたこともあり、思い入れがあったのだ。劇に感動したユンは楽屋へ行くが、リン・フンから「金なら返す」と睨まれてしまう。ユンは帰宅。次の日、リン・フンは金を返しに事務所へ来訪。叩きつけるように借金を返済し、去っていった。
転
その夜、偶然にも同じ飲食店に居合わせた二人。借金のこともあってか、下戸なのに酒を飲んでいたリン・フン。他の客に絡まれ、取っ組み合いの喧嘩に。見かねたユンが助太刀するが、いつの間にかリン・フンは気を失っていた。ユンは自宅のベッドへ運び、しばらく休ませる。これを期に、二人の距離が縮まってゆく。二人にはいくつか共通点があった。劇が好きなこと。レトロゲームが好きなこと。そして、両親がいないこと。リン・フンの両親は、公演を見に来る途中、バスの事故に巻き込まれて亡くなっていた。
結
会話の中で、カイルオンを弾くことになったユン。演奏に魅了されたリン・フンは、今夜、自分の劇団で弾いてほしいと懇願した。最初は断っていたユンだったが、思案顔を見せる。リン・フンが帰ったあと、ユンは担当している人物の借金を全て肩代わりし、足を洗うことに。そのまま劇団へ向かったが、入り口で何者かに刺されてしまい──
続きは本編で!
(エンディングの種類:バッドエンド)
「ソン・ランの響き」 予告映像(トレーラー)
「ソン・ランの響き」 配信先・販売先
VOD
DVD


「ソン・ランの響き」 感想
「東南アジアの独特な空気感が好き」
そういう方にとって嬉しい
映像美が際立つ作品でした。
屋台・飲食店の喧騒、
きらびやかな民族衣装、
熱帯夜の家屋、
少し怪しげな店と、
痩せた子供たちの戯れ。
ベトナムの雰囲気を
肌に感じられる映像が
凝縮されています。
物語としては……。
しんどいエンディングでしたね……。
リン・フンは、いつか痛い目に合う、
というのは序盤〜中盤で匂わせています。
そのため、ある程度の覚悟はできていましたが、
死んだことすら知られないままというのは
ずっしりとくるものがあります。
今まで見た死ネタの中でも
群を抜いて悲しかった。
「相手に死を認識される」って、
意外と重要だったのだなと感じました。
たとえば「●●●●」や「■■■■」は
最終的に相手の死を糧にしていますが
(ネタバレのため伏せ字にしています。
クリックすると作品が表示されます)
本作は死んだことすら知らないので
ただただ裏切られた悲しさだけが残ります。
雨の降る夜、ダウナーなものを摂取したくなったら
この作品を観ることをオススメします。