言葉が伝わらなくても、心がつながっている「Stranger」ネタバレ感想レビュー

攻「褒めてくれてんのか?」
受「でも俺の方が大きい」

作品名
Stranger 
作者名
琥狗ハヤテ
レーベル
Canna Comics 
あらすじ
小さな町で保安官をしているフランは、荷の護送をした帰り道、馬に死なれてしまう。水もなしに荒野を歩いて帰る。それは命の危機に瀕したあまりにも無謀なことだった。三日目、意識を失いかけた彼は言葉も容姿も異なるネイティブのトトに助けられる。友好関係にない二人だったが、トトはフランを町まで導いてくれた。礼も言えずに別れてしまい、フランはトトのことが気にかかるが──。

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傾向チャート

コミカル←|―|―|―|●|―|→シリアス  
物語重視←|―|●|―|―|―|→人物重視
台詞重視←|―|―|―|●|―|→表情重視
けんぜん←|―|―|●|―|―|→えちえち
さわやか←|―|―|●|―|―|→じめじめ
現実主義←|―|●|―|―|―|→非現実的
特殊設定←|●|―|―|―|―|→王道設定
攻の良さ←|―|―|―|●|―|→受の良さ

攻め情報

フラン
 #金髪 #長身 #筋肉質 #保安官 #元ギャング #男前 #やんちゃ #諦観 #親分肌

「自分が小モノだと気づいて死にてぇって思ってた」(75ページ)
「触らないのか? …………ちぇっ」(82ページ)
「仲間を売る奴は許さねェ…」(97ページ)
「この世では騙される方が悪いんだぜ?」(109ページ)

出典:琥狗ハヤテ『Stranger』(プランタン出版、2011年)

受け情報

トト
 #黒髪 #長髪 #筋肉質 #原住民 #面倒見がいい #素直 #野生的 #負けず嫌い

「忘れるなよ 我らが友好的な間柄ではないということを」(33ページ)
「一つ賢くなった 甘い物には必ず罠があるんだとな」(61ページ)
「そんな目で見るなっ!お前の青い目は…どうにも恐ろしい…!!魂を…吸われてしまうようで…っ」(79ページ)
「俺の愛しい金色の狼……」(150ページ)

出典:琥狗ハヤテ『Stranger』(プランタン出版、2011年)

攻めと受けの対比

年齢:攻>受
身長:攻>受
体格:攻=受
階級:攻=受
立場:攻=受

起承転結ネタバレ

登場する動物:馬

町の保安官・フラン(攻)は、
商人の護送をしたあと、
一人で帰路についていた。

その道中、連れていた馬が急逝。
元々老いた馬だったこともあり、
長旅が響いたようだ。
辺り一面が荒野の場所で
放り出されたフランは、
徒歩で戻らなければならなくなった。

馬に乗って3日かかる道を
自身の足で渡り切らねばならない上、
照りつける日射しと夜の寒さに
身体が疲弊してゆく。

失われてゆく意識の中、
死を考えていると、
間一髪のところをトト(受)に救われる。

トトは荒野で暮らす原住民だった。
言葉が通じないながらも、
水を与えてくれたり、
夜の寒さを軽減してくれたりする
彼に、フランは心を開いてゆく。

先導してくれるトトのおかげで、
フランは町が見える場所まで
たどり着いた。
それを見届けると、
トトは「早く帰れ」とだけ言い、
踵を返してしまう。

礼を言うため、
フランは新しい馬を調達し、
酒と肉を持ってトトを追いかける。

酒を酌み交わし、
打ち解けた二人は、
それからも荒野で待ち合わせては
狩りの腕を競うなどして
親睦を深めていった。

お尋ね者の男・ドクが町に襲来。
男の目当てはフランだった。

実は、フランはギャングのボスだった。
組織を抜け出して
田舎町で暮らしていたのだ。

フランに裏切られたこと、そして
保安官になってしまったことに
憤りを覚えた部下たちが、
報復として町の人々全員を殺すと脅してきた。

フランがギャングだったことを
知らなかった町人たちは
彼を軽蔑し、次々に町から逃げ出してゆく。

次にドクが訪れたときには
殺されるだろうことを覚悟したフランは、
トトに別れを告げに向かう。

トトは裸になり、
フランへ自分を差し出した。
最後の夜に思いを込め、
貪るようにトトを抱いた。

ドクとの決闘。
ナイフで斬られ、
ピストルで傷を負ったフランは、
敵から狙われ、絶体絶命──!

ピンチのとき、
いつも助けてくれるのは
トトだった。
遠方から敵を撃ち、
フランは生き長らえた。

重傷を負ったフランを
連れ、トトは……。

続きは本編で!
(エンディングの種類:ハッピーエンド)

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500字感想

トトは少女漫画で言うところの
「白馬に乗った王子様」。
ピンチになると必ず助けに来てくれる、
異国情緒あふれるサラサラ髪の持ち主。
(三つ編みなので実際どうか分かりませんが)

警戒心の強いトトが
スル…と裸になるシーンは
官能的でもあるのと同時に、
ここまで許す関係になれたのね〜
という感慨深さもあります。

トトのたどたどしい「ヒトリ、デ?」も、
シリアスなシーンながら
萌えるポイントの1つ。
なぜかというと、「一人で」は
フランがよく言っている言葉なので、
「よく分からないながらも
一生懸命聞いてたんだな…」
って思えるからです。
彼は荒野の中で生きているので、
本も新聞もないはず。
どこで言葉を覚えたかというと、
やっぱりフランのお話を
ちゃんと聞いていたんだな、
と考えられます。健気かわいい。

最後の4コマでは
「その後」の2人が描かれていて、
自由人なトトと献身的なフランに
キュンとします!

こういった萌えはもちろん、
西部劇らしい背景や
(荒野、パブ、馬車など)
ギャングものにある
敵との緊迫したシーン、
銃撃戦などの格好良さも
この作品の見どころ!

一本の映画を観たような
充実感も得られるので、
しっかりとした硬派なBLが
読みたい方におすすめです。