酔って拾ってきた猫と恋「にゃんと運命なおとなりさん」ネタバレ感想レビュー

受「そう…なん…だろうか…」
攻「そうだよ!」

作品名
にゃんと運命なおとなりさん 
作者名
桑原祐子 
レーベル
GUSH 
あらすじ
休日の朝、社蓄な会社員の弥比古が目覚めると目の前に白い子猫がいた。しこたま酔って拾ってきてしまったらしい…。途方に暮れていたところ、隣に引っ越してきたばかりのイケメン美容師・高坂が世話を手伝ってくれることに。しかも料理上手な高坂は、弥比古の食事の面倒も見てくれる。子猫とともに高坂に気を許すようになった弥比古だったが、ある日「おまえに一目ボレだった。試しにつきあってみないか?」と思いがけず告白され…! ?

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傾向チャート

コミカル←|―|―|●|―|―|→シリアス  
物語重視←|―|●|―|―|―|→人物重視
台詞重視←|―|―|●|―|―|→表情重視
けんぜん←|―|●|―|―|―|→えちえち
さわやか←|―|●|―|―|―|→じめじめ
現実主義←|●|―|―|―|―|→非現実的
特殊設定←|―|―|―|●|―|→王道設定
攻の良さ←|―|―|●|―|―|→受の良さ

攻め情報

高坂 亮司
 #金髪 #長身 #細身 #28歳 #美容師 #長男 #妹 #家庭的 #献身的 #優しい #健気 #わんこ #ゲイ

「よし弥比古 俺のことは亮司って呼べよ」(22ページ)
「俺は何とも思ってないから 気にしなくていいよ」(38ページ)
「あ ごめん なんか かわいくて つい」(60ページ)
「あいつと俺と どっちの言葉を信じるんだ」(92ページ)
「ごはん作るね 弥比古はもう少し寝ててもいいよ」(101ページ)
「おおおおお ほんとに弥比古かわいすぎか!!」(118ページ)
「泣き落としは俺には通用しねえって」(142ページ)

出典:桑原祐子『にゃんと運命なおとなりさん』(海王社、2017年)

受け情報

佐久間 弥比古
 #黒髪 #中背 #細身 #27歳 #会社員 #長男 #弟 #真面目 #押しに弱い #ほだされ #人見知り #ノンケ

「あの手のかかる白いもふもふ 今なら僕を癒してくれそうな気がする」(24ページ)
「新しいお隣さんが 優しい人でよかったなぁって思ってさ…」(41ページ)
「僕の軽率な行動のせいで もしシロに何かあったら……」(54ページ)
「こんな僕のどこに一目ボレする要素があるっていうんだ…」(68ページ)
「二度寝三度寝さいこう〜 たまった洗濯物も掃除も明日でいいか」(76ページ)
「帰り際に…上司が…誘い断れなくて……」(116ページ)
「あの…申し訳ないけど 僕は君の言葉より 高坂さんを信じるよ」(125ページ)

出典:桑原祐子『にゃんと運命なおとなりさん』(海王社、2017年)

攻めと受けの対比

年齢:攻>受
身長:攻>受
体格:攻=受
階級:攻=受
立場:攻=受

起承転結ネタバレ

登場する動物:白猫の「シロ」(愛称:しろすけ)

佐久間(受)が目を覚ますと、
家の中で白い子猫が暴れ回っていた。
昨晩のことは全く記憶にない。
上司の付き合いで飲みすぎた挙句、
帰り道で捨て猫を拾ったらしい。

部屋を荒らしまくる猫を
止めようと四苦八苦していると、
インターフォンが鳴る。
隣に引っ越してきた高坂(攻)が
挨拶に訪れたのだ。

高坂の手を借りて、
ようやく猫を捕まえる。
今後どうしようか考えていると、
猫を飼ったことのある高坂が
助けてくれることになった。

猫の名前を「シロ」と名づけ、
飼うために必要なものや
佐久間が知らなかった知識を
教えてくれる。

それを機に親しくなり、
夕飯を共にする仲に。
高坂は料理上手な男だった。

高坂の仕事が休みの日、
シロをあずけて
職場へと向かっていた佐久間。

夜、帰ってくると
高坂が玄関で誰かと口論していた。
出て行きづらく、壁の近くで
見守っていると、相手が高坂へ
強引にキスをする。
元恋人が復縁を迫っていたのだ。

驚いて手荷物を落とすと、
相手は睨みつけて去ってゆく。
高坂は苦笑しながら
部屋へ招き入れた。

ソファに座り、
シロを乗せているうちに
寝てしまった佐久間。
高坂は、その寝顔に
優しく口づける。

翌日の夜。
シロを一人で
留守番させていたら、
部屋の中は
案の定めちゃくちゃに…。
換気をしながら
片づけていると、
いつの間にかシロが失踪!

パニックになった佐久間は
靴も履かずに、
高坂の部屋のドアを叩く。
一緒に探してくれることになり、
公園や路地裏を探したが、
見つからないまま
深夜になり、帰宅。
すると、窓を爪で引っ掻く音と
猫の泣き声が聞こえてくる。
シロは無事に帰ってきた。

傷ひとつなく戻ってきた
シロを見て、思わず涙を
こぼす佐久間。

その姿があまりに愛らしく、
高坂は額にキスをする。

驚いている佐久間へ、
実は最初から一目惚れを
していたことを明かし、告白。
真面目な佐久間は
その場で返事を出せなかった。

気まずさから
高坂と距離を置こうとするが、
グイグイ来られてしまい、
さらにはシロも懐いており、
避けきれずにいた。

その煮え切らない態度に
腹を立てた高坂の元恋人が
忠告に訪れる。
彼の言い分が尤もであることと
真面目な気質が重なって、
佐久間は思い悩んでしまう。

沈んだ様子で帰ってきた
佐久間に理由を聞いた高坂は、
「お試し」で交際することを
提案してきた。

疑問を抱きつつも、
押しに弱い佐久間は
お試しの交際を受け入れる。

一緒の朝ごはんに始まり、
いってらっしゃいのキス、
合鍵の交換などの甘い雰囲気に、
佐久間は
心が温まる思いをしていた。

「お試し」ではあるものの、
交際を始めたと知った
高坂の元恋人は、
再び佐久間を牽制する。

それによって、
あらためて高坂との
交際について考え始める佐久間。

「お試し」の交際によって
得られたもの。
朝食に夕食の支度、
さらにシロの面倒、
素直な愛の言葉。
高坂の好意に
甘えすぎており、
不誠実だと感じた
佐久間の出した結論は──

続きは本編で!
(エンディングの種類:ハッピーエンド)

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500字感想

ライバルキャラが一貫して
悪い男、なのに憎めず、
物語の根幹として複数登場する

ところが良かった!

こういうキャラって、
1つの問題ひっかき回したら
スス…ってフェイドアウトして
ほぼ出なくなるパターンが
多いですが、この作品では
全部の問題に同じ当て馬。

だからこそ、少しずつ
背景が分かっていくので、
読んでいるときのストレスが
まったくないです。

ここで言う「ストレス」は、
・キャラ多すぎて把握できない
・あいつ何だったん感
・メインCPにモヤモヤする
このあたりを指します。
これ全部解決しているので、
冷静に考えると
すごいテクニックです。

ライバルキャラのみならず、
全体的にストレスなく読める
言葉選びや下調べも上手。

たとえば「シロ」について
「え、酔っ払って
 拾ってきた猫って、
 もしかして飼い主が探して…」
そう思う面倒な読者(私)が
少なからずいると思うんですが、
「しばらくの間
 通勤経路に迷い猫のチラシが
 貼られていないか注意しつつ
 世話を見てやれば
 いいんじゃないかな」
と、サラリと安心するセリフを
挟んでくれるので、ホッとします。

創作技法も優れている一方、
メインCPも萌えます。
グイグイ押す攻めに対して
「そうだっけ…?そうかも…」と
押しに弱い受けがチョロかわいい。
チョロかわいい受け
好きなのでニコニコして読みました。

挿入までには至りませんが
手コキはあるのでエロ要素も。
猫の描き方もかわいいですし、
おすすめの1冊です!