小学生に惚れてしまった、かも…「猫が箱の中」ネタバレ感想レビュー

小学5年生のヤンチャな男前↓
高校2年生の地味で気弱な
高校3年生の押しが強い変人↑

作品名
猫が箱の中 
作者名
雁須磨子 
レーベル
ミリオンコミックス CRAFT SERIES 35 
あらすじ
ちょっと気弱な高校生・松井和雄は、学校へ行く途中、捨て猫の入った段ボール箱を見つける。そこで、無愛想でとっつきにくい小学生の北原君と運命の(!?)の出逢いを果たす。最初はただ仲良くなりたいだけだったのに、ある日、胸がきゅんとなって──え、きゅんって!? 小学生と高校生。年の差が気になるお年頃。これは恋なのか、好意なのか。雁須磨子流悩めるときめきLOVE登場!

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傾向チャート

コミカル←|―|―|●|―|―|→シリアス  
物語重視←|●|―|―|―|―|→人物重視
台詞重視←|―|●|―|―|―|→表情重視
けんぜん←|―|●|―|―|―|→えちえち
さわやか←|―|―|●|―|―|→じめじめ
現実主義←|―|●|―|―|―|→非現実的
特殊設定←|―|●|―|―|―|→王道設定
攻の良さ←|―|●|―|―|―|→受の良さ

攻め情報

朝尾
 #黒髪 #中背 #細身 #顔がいい #18歳 #高校生 #ゲイ #不思議 #マイペース #強引

「じゃ毎日メールしてもいい?」(31ページ)
「ほんとバカだなおまえ そういうとこが たまんねーくらいかわいい」(108ページ)
「俺はかまわないよ みがわりでもいいし」(122ページ)
「……今日うち寄ってけよ 小学生じゃできないことしてやるよ」(168ページ)

出典:雁須磨子『猫が箱の中』(大洋図書、2010年)

北原 信光
 #茶髪 #成長期 #11歳 #小学生 #長男 #妹 #父子家庭 #やんちゃ #男前 #面倒見がいい

「あ〜もー飼わない奴がベタベタうっとおしいことすんなよなっ」(10ページ)
「おまえさ あ ごめん和雄だ 和雄って──アホなの?」(76ページ)
「だって 行ったら和雄がさびしいじゃん」(92ページ)
「彼氏何人いた? 俺のことなんか 忘れちゃってた? なー 和雄」(163ページ)

出典:雁須磨子『猫が箱の中』(大洋図書、2010年)

受け情報

松井 和雄
 #茶髪 #細身 #中背 #地味 #17歳 #高校生 #気弱 #正直 #チョロい #センス悪い

「はっ俺のシルバーグレートナイトメア」(27ページ)
「見てるとどうにもかまいたくなって…」(41ページ)
「こんなの先輩だけですって!!」(96ページ)
「俺には もう1人他に気になる奴がいて……あっ おまえじゃないよ〜〜」(120ページ)
「てか俺ヤベっ ダメじゃない 人として」(147ページ)
「おまえ俺のせいでそんなふうに……」(161ページ)

出典:雁須磨子『猫が箱の中』(大洋図書、2010年)

攻めと受けの対比

年齢:攻1>受>攻2
身長:攻1=受>攻2(→受<攻2)
体格:攻1=受>攻2(→受<攻2)
階級:攻1=受=攻2
立場:攻1≧受=攻2

起承転結ネタバレ

登場する動物:白猫の「悦子」と「なつこ」

和雄(受)が登校中、
どこからか猫の声が
聞こえてきた。

段ボールに子猫が
5匹、捨てられており、
近所の人々が覗き込んでいる。

その中にいた
小学生の信光(攻)は

すぐ死ぬぜ

ちっちゃいのから先に死ぬ

最後に全部死ぬ

と恐ろしいことを
口にしていた。

ところが、下校時に
同じ場所へ行くと、
信光は甲斐甲斐しく
猫の面倒を見ていた。

和雄が話しかけると
邪険に扱われてしまう。
気を落とした和雄は
一度帰宅するも、
猫のことが気がかりで、
家で飼えないかと相談。
許可を得て
猫を引き取りに行くと、
そこには空になった
段ボール箱を
回収している業者が。
5匹すべて
拾われたようだった。

落胆と安心が
混ざり合った気持ちでいると、
背後から鋭い視線が…。
ランドセルを抱えている
信光だった。
その中からは
猫の鳴き声。

ニヤリと笑った信光は
ランドセルを押しつけ、
逃げるように
去っていった。

猫を飼い始めた和雄。
信光が様子を見にくるかと
思っていたのに、
一向に来ないまま、
五日が過ぎた。

そんな日々の中、
バイト先で知り合った
同じ高校の
先輩・朝尾(攻)と
親しくなる。
毎日のように屋上で
昼休みを過ごしており、
朝尾には下心もあるが、
ノンケで鈍感な和雄は
何も気づかない。

ある日、家へ帰ると
信光が猫の様子を見に
遊びに来ていた。

最初は緊張のせいか
距離があったが、
徐々に打ち解けてゆく。

いつの間にか
放課後に遊ぶことが
当たり前になりつつあった。

和雄は信光のことを
無愛想で怖いと
思っていたが、
面倒見がよく
表情豊かな一面を見て
惹かれてゆく。

ヤバイ

ノブ超かっこいい

どうしよう

とはいえ、
相手は小学生で、
しかも同性。
ただの好感なのか、
背徳的な感情なのか
分からず、悶々と悩む。

和雄は朝尾に相談。
ノンケの和雄から
そういった悩みが
聞けるとは
思っていなかった
朝尾はチャンスと
とらえ、告白。

わかるか?

俺はおまえが

好きなんだよ

朝尾からキスされて
抱きしめられても
嫌とも気持ち悪いとも
思わなかった和雄は、
自分が同性愛者だと
初めて自覚する。
それと同時に、
信光への恋心に
気づいてしまう。

小学生に向けるべき
想いではないと
焦った和雄は、
信光と距離を置く。

朝尾は信光の代わりとして
付き合うことを提案。
真面目な和雄は拒絶するが、
強引な朝尾にほだされ、
付き合い始めることに。

ある日、高校の前で
信光に遭遇。
今度引っ越すことを
伝えるために
待ち伏せしていたのだ。

何も言わず
急に離れた和雄と
わだかまりを残したまま
別れるのは嫌だと思い、
会いに来てくれた信光。

じゃーな!

去ってゆく後ろ姿に、
これで良かったのだと
自分を納得させようとする
和雄だが、涙は止まらない。

──6年後。

猫もすっかり大きくなり、
和雄には年の離れた妹も
できていた。

朝尾とは、すでに別れて
しばらく経っている。
互いに傷つけあったものの、
今では恋愛感情抜きに
良き理解者として話す仲だ。

俺 先輩は

多分ずっと

好きだな

そして、和雄の周りには
さらに一つ、
重要な変化があった。

信光が戻ってきたのだ。
身長も体格も大きくなった
彼に、またしても
惹かれてしまう和雄は……。

続きは本編で♡
(エンディングの種類:ハッピーエンド)

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500字感想

歳を取るごとに
良さが身に染みる作品。

たぶんこれ、10代で
読んでいたらモヤッと
していたと思います。

和雄と朝尾の関係が
すごくリアルなんですよ。
なんとなく妥協の末に
付き合って、
なんとなくズルズル続いて、
こっぴどく喧嘩して、
別れてしばらく
会ってなかったけど
久々に口をきいたら
気が置けない友人になっている。

BLってファンタジー的な
ところがあるので、
これほど現実味のある
カップルもなかなか
いない
んじゃないでしょうか。

対する信光と和雄の関係は
わりとファンタジー。
1)子供のころからイケショタ
2)成長したら高身長イケメン
3)一途に想い続けてくれる
4)最終的に幸せいっぱいの交際
なので、
朝尾とのコントラストが強め。

3について、
信光は数人の女子と
付き合っているんですが、
全員和雄と似ている子。

和雄が信光の代わりに
朝尾と付き合っていた間、
信光は和雄の代わりに
誰かと付き合っていたのが
なんとも甘にがくて良い。

信光の告白シーンの
セリフが最高
です。
段階を踏んで好きになったことを
淡々と伝えていくんですが、
こういうのに弱い……。

相手の好きなところや
好きになったきっかけを
箇条書きのように
声に出して伝えるシーンが
あると私100000000点は
上乗せしちゃう。

言葉選びも素敵なんですが、
信光のヤンチャな笑顔にも
やられてしまいます
ね。
顔をくしゃっとして笑うのが
キュンとくるのです。

ラストのページも
その表情で終わっていて、
芯の部分が
変わっていないことを
暗示しているのも
感慨深かったです。

甘にがさのある物語好き、
イケショタ好きには
本当にオススメ
な一冊!

この作品が好きなら…

この3作品もオススメです!

ポイント1:互いに「誰かの代わり」
ポイント2:甘苦い要素あり
ポイント3:引越しで疎遠・再会で交際

ポイント1:イケショタ攻め
ポイント2:押しに弱い受け
ポイント3:成長後に交際開始

ポイント1:同一著者
ポイント2:地味で少し不思議ちゃんな受け