ニートでいいから部屋から出ないでね♡「飼い犬は手を噛まない」ネタバレ感想レビュー

ゆるふわで美人な変わり者
×
顔がいいドジっ子大学生

作品名
飼い犬は手を噛まない 
作者名
らくたしょうこ 
レーベル
LiQulle 
あらすじ
美形でミステリアスな社会人・湯屋(ゆや)は毎朝通勤中に出会う大学生・小鹿(おじか)を遠目に眺めることを一日の活力としていた。しかしある日の帰り道、湯屋はスーツ姿の小鹿が泥酔し、道端に横たわっている姿を見かけてしまう。精悍な顔立ちでありながら、どこか危うさのある小鹿をお持ち帰りした湯屋。彼の心の隙間に入り込むように、セックス を仕掛け快楽に溺れさせていき……。
「絶対に部屋から出ちゃあ、ダメだよ♡」
一風変わった同居人たちが住む家に、軟禁された小鹿の運命は――!?
同時収録
首輪はずっとはなさない
(クールなリーマン×ヒモ気質漫画家)

スポンサーリンク

傾向チャート

コミカル←|―|―|●|―|―|→シリアス  
物語重視←|―|―|―|●|―|→人物重視
台詞重視←|―|―|●|―|―|→表情重視
けんぜん←|―|―|●|―|―|→えちえち
さわやか←|―|―|―|●|―|→じめじめ
現実主義←|―|―|●|―|―|→非現実的
特殊設定←|―|●|―|―|―|→王道設定
攻の良さ←|―|―|●|―|―|→受の良さ

攻め情報

湯屋 陽二
 #金髪 #中背 #細身 #美人 #会社員 #ゆるふわ #変人 #寛容 #ポジティブ #面倒見がいい #執着 #束縛 #男前

「大丈夫 俺は君が怖がることなんて何もしないよ 小鹿ちゃん」(22ページ)
「どうしたの? 泣き虫うさぎちゃんだね」(66ページ)
「…なんでお前らが小鹿ちゃんと一緒にいるの?」(81ページ)
「小鹿ちゃんの幸せは小鹿ちゃんが決めないと意味が無いんだ」(96ページ)
「春雄くん 一生大事にするからね」(138ページ)
「まともってなに? 宇井は”まとも”でいて何が面白いの?」(153ページ)

出典:らくたしょうこ『飼い犬は手を噛まない』(オーバーラップ、2018年)

受け情報

小鹿 春雄
 #黒髪 #長身 #細身 #顔がいい #大学生 #無職 #ドジっ子 #真面目 #ナイーブ #ネガティブ #素直 #純粋 #騙されやすい

「だめだ 俺の居場所なんて もうどこにも」(46ページ)
「…湯屋さんのせいじゃないです……俺が ダメなんです」(61ページ)
「お休みの日も会社の為に働けるなんて素敵ですよね! この身体 擦り切れようとも本望ですよ!」(98ページ)
「ああ…俺なんかが出しゃばるんじゃなかった…どうせすぐ失敗するのに…」(114ページ)
「湯屋さんの優しさにつけ込んで 楽な方へ逃げているだけなんじゃ 俺は心までダメな人間なんだ…」(122ページ)
「スザンヌもありがとう スザンヌのおかげだよ」(130ページ)

出典:らくたしょうこ『飼い犬は手を噛まない』(オーバーラップ、2018年)

攻めと受けの対比

年齢:攻>受
身長:攻<受
体格:攻≦受
階級:攻>受
立場:攻>受

起承転結ネタバレ

登場する動物
 ポメラニアンの「スザンヌ」
 黒柴
 ハムスター

毎朝乗る電車で
遭遇する男が
気になっている
湯屋(攻)。

精悍な顔つきとは
反対に、少し
抜けたところのある
彼を見つめるのが
日々の楽しみだ。

ある夜、その男が
駅で酔い潰れて
眠っているのを発見。
家の場所を聞くが、
赤ら顔でしょんぼりと呟く。

ないれす…

うちにおいでよ

酔いで頭の回らないうちに
湯屋の部屋へと
連れ込まれてしまう。

呂律の回らない口で
小鹿と名乗る青年(受)は、
就職にことごとく失敗し、
本当に家のない
ネットカフェ難民だった。

それならば家にいれば
いいと提案する湯屋だが、
部屋から出てはいけないと
釘を刺される。

小鹿は少し怯えながらも、
優しい言葉をかけてくれる
湯屋を信頼し、
部屋にこもる生活を始める。

ある日、湯屋のルームメイトたちが
声をかけてきた。
湯屋が「部屋から出てはいけない」と
言っていたのは、ルームメイトに
小鹿のことを話していなかったからだ。

働くように言われ、
前向きに検討する小鹿。

今の自堕落な生活。
湯屋に面倒を見てもらい、
部屋に閉じこもる日々。
以前よりも
さらに臆病になった自分。

湯屋と釣り合うような男に
なれていないことが
気がかりだったのだ。

大丈夫

何が起きても

どんな怖い目に遭っても

俺は小鹿ちゃんの味方だからね

それだけ忘れないで

頑張ります…!

面接を受け、
無事に合格!
翌日から1週間の
合宿研修が始まった。

1週間後、
湯屋のいる部屋へと
帰ってきた小鹿は
会社に洗脳されてしまっていた。
もともと「自分なんか」
と思っていた小鹿にとって、
「自分なんか」が
働ける企業はすばらしい、
身体が悲鳴を上げても
働き続けるべき、
という思想に
染まりやすかったのだ。

これには湯屋もルームメイトも
同情し、すぐにでも会社を
辞めるように説得。

1週間、
湯屋と離れ離れだった
小鹿は、ベッドに倒れ込むと
湯屋を求める。

…しっ

したいです…

湯屋さん…っ

…だっ

だめですか……?

なんて可愛いんだろう

一晩明け、小鹿は
会社を辞めて
家事手伝いをすることに。
コーヒーをこぼしたり
パンを焦がしたりと
相変わらず危なっかしい。

家事さえろくにできないことに
申し訳なく思いながら、
犬の散歩をするため外出。

そこで出会った初老の男性。
利口な犬と一緒に
ベンチに座っていた彼は、
犬は手間がかかることも
あるけれど、
「この子がいるだけで
 『明日も頑張ろう』って
 力が湧いてきた」
と話してくれた。それは、
かつて湯屋が小鹿へ
言ったことと重なる。

小鹿は「自分なんか」
湯屋に釣り合わない、
好きになること自体
うしろめたい、
そう考えていた。

どうして湯屋が
「こんな自分」に
優しいのかも
分からなかった。

それでも、
ダメな自分だとしても、
「好きでいたい」という
自分の正直な気持ちに
気づいて──

続きは本編で♡
(エンディングの種類:ハッピーエンド)

試し読み・ご購入はこちらから

電子書籍で買う







紙の本で買う


500字感想

キャラクターのバランスが
最高すぎる作品
です。

まずドジっ子な受け小鹿。
ドジっ子なんだけど
長身でイケメンで
自分を責めがち。

「きゃぁっ☆
 ぼく、また…
 やっちゃったよぉっ」
なタイプではない。
私がめちゃくちゃ
好きな部類のドジ。

萎縮しすぎてヘマをしていた
部分が大いにあるので、
湯屋の元で幸せに
なっていってほしい。
たまにチョロすぎて心配。
逆に言えば、湯屋の束縛も
むしろ助かることのほうが
多そうですね。正当なる束縛。

攻めの湯屋も、
ひたすら甘やかすような
スパダリタイプではなく、
ちょっとした毒というか
闇を感じさせる執着が
あって、その配分が絶妙。
執着って、
やりすぎると病みになる。
甘さって、
やりすぎると読者が引く。
そのちょうど真ん中の
「そこっすわ…」を
ついた素敵な攻め

束縛するときの表情が
またゾッとする美しさ。
上のセリフ抜粋で
「春雄くん 一生大事にするからね」
ってあるんですけど、
これ、どんな顔して
言っていると思います?
とっても甘々な笑顔?
真面目なプロポーズ?
違うんですよ……。
電子版では138ページなので
開いて見てください。

本編後、ルームメイトの
カップルの話が
収録されているんですが
こちらもサクッと読める
良い読み切りです。

そして全体を通して
スザンヌが可愛い。

湯屋の高校時代飼っていた
ハムスターや
おじさんの黒柴も可愛いです。
なんだったらおじさんも可愛い。
つまりメインCP以外の
キャラも魅力的。

BLを読むときは
キャラクター重視な方に
特にオススメしたい一冊
です!