「ケンガンアシュラ」のネタバレサイトが摘発された件【アウトとセーフの境界線は?】

本日、こんなニュースが入りました。

当サイトとしては
少しヒヤッとする記事だったのですが、
63話まるごとセリフを掲載し、
なおかつ画像もつけていた
とのことで、
それは、いくらなんでもアウトだよ
という案件でした。

編集部・作家が許せるラインと
許せないラインはどのあたりなのか、
具体的な「アウト」と「セーフ」例を
まとめてみました。

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元のマンガ

たとえば、
「激闘!宇佐美くん!!」という
漫画があったとします。
こんな感じの。

たった今、私が描いた作品です。

では、この4コマ漫画をベースに
アウトなネタバレサイトの例と
セーフなネタバレサイトの例を
挙げていきます。

アウト

記事タイトル:「激闘!宇佐美くん!!」第6巻ネタバレ

【前回までのあらすじ】
ついに絶対王者
「タレミー」と
戦うことになった
「宇佐美」

宇佐美くん
から引用


真剣な顔で
戦いに挑みます。

目の前には
初めて対面する
タレミーが!

宇佐美くん
から引用

自分よりも
倍近く大きい
タレミーを見た
宇佐美は…

宇佐美くん
から引用

想像よりデカイ!

けど──

宇佐美くんから引用

タレミーとの
体格差を活かし、
足払いでバランスを
崩す作戦に!!
決勝トーナメントが
一撃でキマる
このシーンは胸アツ!!!

宇佐美くん
から引用

勝った!

喜んでバンザイする宇佐美。
これでパワーニンジンが
手に入るはずだが…!?
というところで第6巻は終了。

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分かりやすくアウトです。
セリフ全部使ってしまっていますし、
一番の見せ場はコマ丸ごと
使われてしまっている。
そして勝負の結末まで
明かされてしまった。
簡易版漫画村といったところ。

今回問題となった作品は

ほぼすべてのセリフが無断で掲載されていた
(中略)
合わせて63話のセリフや絵の一部が無断で掲載されていた

“ネタバレサイト”セリフ無断掲載は著作権侵害 東京地裁(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210331/k10012946591000.html)

とあるので、
このタイプだったと推測します。
(もう消されているようなので
 実際のところは分かりませんが)

おそらく
「漫画の一部しか使用していない」
「引用元は書いてある」
「商品を説明するのに”必要”な引用」
などと言うんじゃないかと思うんですが、
まず文章だけだとしても
「1冊のうち2割まで」

よく言われていますので、
全文なんてもってのほかです。
そして何より、
本の「中」を「写した」ものは
掲載NG
です。たとえ1コマでも。

どうしても使いたい場合は
版元に確認を取るしかありません。
その際、
「『激闘!宇佐美くん!!』第6巻の
 3コマ目を引用させてください」
と伝えても、
「さすがにココは使わないで。
 この巻の一番重要なシーンだから」
と言われて却下されるはずです。

セーフ

記事タイトル:「激闘!宇佐美くん!!」第6巻ネタバレ

いよいよ決勝戦!
宇佐美VSタレミー、
どっちが勝つのでしょうか!!

【ここからネタバレ】
タレミーと対面する
宇佐美……。

初めて戦うタレミーは
想像していたよりも
はるかに大きかったが、
宇佐美は怯まず
立ち向かう。

宇佐美「(想像よりデカい!けど──)」
(引用元:佐原カジカ『激闘!宇佐美くん』6巻188ページ(うさぎ社、2021年)

タレミーを倒すために
選んだ技は、
そして勝負の行き先は!?

【感想】
今回めちゃくちゃアツかった!!
とくに3コマ目、
その技〜〜〜!?
って思ったんですけど、
これ第1巻の伏線回収じゃん。
気づいたら鳥肌立ったわ。
「激闘!宇佐美くん!!」は
ゆるい絵なのに
こういう仕掛けが絶妙で好き。
おすすめです!

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自分で描いた作品を
自分で絶賛するの
少し恥ずかしいですね…。

それはさておき、
この記事は一部引用しているものの
重要な箇所はボカして
います。
また、最終的には本を購入する
リンクが貼られており、
気になった方が買ってくれる可能性も。

当サイトでは
このような記事作りに
しています。

参考までに、直近のネタバレ記事はこちら。

「アウト」と「セーフ」だと
「セーフ」記事は
「実際にその本を買って確かめたくなる」
「アウト」記事は
「記事だけで満足できる充実した内容」

で、後者のほうが
読者のウケがいいのは確かです。

ブログランキングなどで
急激にランクインしてくるブログは
だいたいアウトなサイト。

でも著作権は持っている本人しか
訴えることができない
ので、
たとえ気づいても
一般人は何もできない

ここで、
「そもそもネタバレ自体やめろよ」
という方に、
ネタバレサイトの意義を
伝えますね。

ネタバレサイトの意義

大きいのは次の3つです。

  1. 地雷回避
  2. 複雑な作品への理解
  3. 一般人の感想

BLとか知らずに
今回の件でこの記事を見ている方は
「地雷?とは?」
になっているかもしれないので
説明しておくと、
「それだけはヤメてくれ」な
ポイントです。

たとえば、
「幸せな気持ちでBLを読みたいから、
 人が死ぬのは嫌だ」
「リバ(=セックスのポジションが
 固定でないこと)は嫌だ」
などがあって、
こういった読者は事前にネタバレ記事を
読まれる傾向にあります。

「いや、実際に読んで確かめろよ」

そう仰る気持ちも分かります。

ですが、
「分からないから買わない。
 他にも色々な作品あるし、
 私のお金を出して
 ハズレを引くのは嫌だ」
となってしまうことも。

他にも、知らずに
読んでしまった方が憤って
「私の地雷だった!
 レビューで星1をつけてやる!!」
というケースもよく見られます。
名作なのに、星1……。

Amazonや電子書籍の影響で、
以前よりもレビューへの注目は
高まっているので、こういった悲劇を
避けるためにも、ある程度は必要だと
考えております。

「買おうかどうか迷っていたけど、
 ハッピーエンドだと分かったので買った」
「この要素がちゃんと含まれた
 作品だと分かったので買った」

になればいいなと思いながら、
上記のような記事を執筆しています。

次に2つめの
「複雑な作品への理解」、
これはどちらかというと
「漫画は既に購入して
 読み終えたんだけど、
 よく分からない作品だった。
 どうしてこんなにも絶賛されているのか
 私には理解できなかった」

という方に向けて必要だと考えます。

たとえば私は
オカルト映画も大好きなんですが、
「ヘレディタリー/継承」とか
「アス」とかって、
キリスト教や邪教の知識がないと
作品を十分に理解できません。

こういった映画は
ネタバレ・考察サイトを観て
「おぉ…おぉ…そういうこと
 だったのかァーッ!
 それなら神作だわ」
となることもしばしば。

また、良さが理解できなかった
映画の「ここが良い」ってところを
具体的に解説されると
「ああ、たしかに。
 その点は評価できるな」
と前向きに捉えることができます。

あまり引っ張られすぎるのも
良くないですけど、
だいたい駄作だと思った作品って
自分に知識がなかっただけ、もしくは
重要な箇所に気づかなかっただけって
パターンが多い
ので……。

最後の「一般人の感想」は
「嘘くささがないこと」が大事です。
仮に、作品を出している
出版社や配給会社が
ネタバレサイトのようなものを
立ち上げたとして、
「この作品は

 こういうところが素晴らしい」
って言っていても、
どこか嘘くさい
印象がありませんか。

まあそりゃ、売るためには
ゴリ押しするよね。ふーん。
そんな風にスルーしてしまう。
けれど、ただの一般人が
鼻息を荒くして

「これッ!最高ッ!」
って言ってたら、

なんだか「本当」な
感じがして、気になってくる。

すると、今までスルーしていた
人たちも「おや?」と覗き見る。
結果、作品が売れる。

これを公式が悪用すると
「ステルスマーケティング」
という別の問題が浮上します。

上記3点から、
一般人によるネタバレサイトは
存在意義があると考えています。

上記のセーフ記事でさえも
ダメと言われたら、
電子書籍ストアが
アフィリエイトの広告主になる
理由とコストって何?
と思う…。

とはいえ、ネタバレサイトの
存在意義なんて、
著作権者が決めること
です。
迷惑だと言われたら
きっぱりと止める。
それが作品への敬意であり、
作家への愛。

以上、最後までお読みいただき
ありがとうございました!
お役に立てましたら幸いです。