藤峰式『番手当って出ますか?』 傾向チャート
コミカル←|―|●|―|―|―|→シリアス
物語重視←|―|―|●|―|―|→人物重視
台詞重視←|―|―|●|―|―|→表情重視
けんぜん←|―|―|●|―|―|→えちえち
さわやか←|―|―|●|―|―|→じめじめ
現実主義←|―|―|―|―|●|→非現実的
特殊設定←|―|―|●|―|―|→王道設定
攻の良さ←|―|―|●|―|―|→受の良さ
藤峰式『番手当って出ますか?』 登場人物紹介
攻めキャラクター
ミナト
#黒髪 #長身 #細身 #顔がいい #アーティスト #売れっ子 #俺様 #強気 #強引 #横暴 #ワガママ #大胆
「ベッド綺麗にしとけよ 変な汁残ってたら許さねえから メシはパトゥルジャン・イマム・パユルドゥな」(55ページ)
出典:藤峰式『番手当って出ますか?』(ふゅーじょんぷろだくと、2020年)
「だったら先にご褒美寄越せ キスしろ しないなら明日は行かねえ」(99ページ)
「うるせえな チ●ポでもしゃぶってろ」(140ページ)
「前戯の長さは愛情の深さだろ」(170ページ)
「あ? すっげ───怒ってるに決まってんだろーが だから 仕返しにめちゃくちゃ派手なプロポーズしてやった」(221ページ)
受けキャラクター
南雲 春人
#金髪 #中背 #細身 #かわいい #25歳 #マネージャー #打算的 #根性 #出世欲 #チョロい #健気 #奉仕型
「やっぱ恋人としては0点だなアイツ」(79ページ)
出典:藤峰式『番手当って出ますか?』(ふゅーじょんぷろだくと、2020年)
「とりあえずミナトの悪口を言って落ち着こう…」(134ページ)
「ミナトさん俺の扱い雑すぎるんですよ!俺のこと恋人だって言うんなら…もう少し大事にしてくれませんか!?」(163ページ)
「時間だけなら無限にありますよ! なんせ無職なんで!!!」(201ページ)
「じゃあ俺は赤ちゃん産みます♡feat.ミナトで♡」(248ページ)
攻めと受けの比較
年齢:攻?受
身長:攻>受
体格:攻=受
階級:攻>受
立場:攻>受
藤峰式『番手当って出ますか?』 あらすじ
起
南雲(受)は
芸能事務所で
マネージャーとして
働いているオメガ。
野心家の南雲は、
出世のためなら
どんなことでも
しようと意欲に溢れていた。
ある日、
事務所で一番売れている
アーティストの
ミナト(攻)から
専属マネージャーとなるよう
直々に依頼された。
お前に
懸けたからな
マネージャー
えっ…
急に言われた南雲は
戸惑うが、ミナトの
機嫌を損ねたくない
事務所の意向や、
売れっ子の
マネージャーなら
出世街道に乗れるかも
しれないことから
引き受ける。
なぜ南雲を
指名したのかと聞けば、
ミナトは今、
曲が書けない状態に
あると言う。
オメガとヒートセックスを
したらアイディアが
湧くのではないかと
考えたのだ。
適当なオメガと交われば
スキャンダルになる
恐れがあったため、
南雲に白羽の矢が立った。
半ば呆れながらも、
仕事と割り切って
発情促進剤を打ち、
ミナトとのセックスを
始める。
承
翌日、目が覚めると
譜面が床に散らばっていた。
曲の一部ができたのだ。
しかし、あくまで「一部」。
すべて完成させるには、
少なくとも三回必要だと
言われ、南雲は絶句する。
横柄なミナトは
南雲の疲労など
気にする素振りも見せず、
セックスのあとは
すぐに食事の支度をするよう
言いつけた。
腹が立ちながらも、
これも出世のためと
献身的に面倒を見る。
そんな南雲を
引き抜きたいと
声をかけてきたのは、
ミナトの次に事務所で
売れているアーティストの
清司だ。
彼はミナトを恨んでおり、
奪えるものがあるなら
奪いたいと考えていた。
結果、南雲は無理矢理
襲われてしまう。
間一髪でミナトが助けるが、
その後、清司は芸能界を
電撃引退する会見を開いた。
…ったく
会社の売上
下がってボーナス
カットされたら
ミナトさんのせい
ですからね
……
じゃあ
結婚するか?
最初のセックスから
南雲に惹かれていたミナトは
そう持ちかけるが、
「まだお付き合いも浅いのに」
と断られてしまう。
それもそうだと思い、
豪華旅館へデートに誘い、
完成した新曲をプレゼントする。
転
「この曲はお前にやる」
と与えられた曲は
あまりにも優しく、
南雲は恋を自覚する。
レコーディングや
ミュージックビデオの撮影も
順調に進み、
映画のタイアップも決まり、
あとはリリースを待つのみ。
その間にも、
二人は心と身体を
近づけ、恋人らしく
なってゆく。
ところが、
夜景を見ながら
キスをしていた写真を
記者に撮影されてしまう。
リリース前に
流れることは
避けられたが、
南雲は事務所の社長から
灸を据えられた。
……残念ですけど
恋人ごっこは
今日でおしまいです
……あ?
荷物をまとめ、
かわりに
ミナトが好きな食べ物を
詰めて出てゆく南雲が向かった先は……
結末はコミックスで!
藤峰式『番手当って出ますか?』 感想レビュー
ツッコミが強すぎて
笑えるオメガバース。
藤峰式先生らしい
テンポとキャラクターで、
オメガバースだけど
暗すぎないのが最高です。
オメガの子たちって
「自分がオメガだから…」とか
「こんな身体のせいで…」とか
悩みを抱えてションボリとした子が
多い中、この南雲というオメガは
「オメガ上等!この身体で出世する!」
というアッパーオメガなので
見ていてポジティブになれます。
そして地味に
仕事できるんですよ。
スケジュール管理、
進捗管理、体調管理、
よく分からない料理名を
一発で覚えて
レシピを見つつ振る舞い、
猫の面倒まで見る。
出世欲なくても
いずれ出世するスペック。
どんなに仕事と割り切っても
ミナトの態度は
耐えきれないマネージャーが
多いと思うので、
それについてきたのも
「一生離れたくないって
言われてんのかと思った」
由縁なんだろうなぁと
しみじみします。
対するミナトは
俺様で傍若無人なんですが、
ちゃんと理由が描かれていて、
同情できる部分もあります。
何より南雲と出会ったことで
やわらかく、優しくなることを
覚えてゆく様子が愛らしい。
それでいて俺様な基盤は
残り続けているので、
生放送番組で
公開名指しプロポーズ。
ヒィ〜かっこよ……
となるアップなので
ぜひ本編でご尊顔を
拝んでくださいませ。
楽しいオメガバース、
ツッコミ芸があるBLが
好きな方へオススメ!