こじらせた受けを救い出せ!切ないBL「オーバー・スコール」ネタバレ感想・情報まとめ

傷心おひとよし公務員
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やっかい性癖ゆるふわ男子

作品名
オーバー・スコール 
作者名
上田アキ
レーベル
Qpaコレクション 
あらすじ
5年間の恋が、一瞬で終わった。断ち切れない想いを胸に抱えたまま、思い出の公園でひとりぼんやりとしていた夏朗に声をかけてきたのは、別れたばかりの恋人にどこか似ている男・梅雨彦だった。
かわいそうなのを放っておけないと半ば強引に連れ帰られ多くの言葉を交わさず、元彼を重ねて自分を抱けばいい、と梅雨彦に流される形で一時の快楽に溺れてしまう。
自分でも知らなかった一面を暴かれるようなセックスの後、再会の約束をして無邪気に微笑む梅雨彦に夏朗の中では何かが確実に変化していたが、彼はやっかいな性癖を抱えていて──。

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傾向チャート

コミカル←|―|―|―|●|―|→シリアス  
物語重視←|―|●|―|―|―|→人物重視
台詞重視←|―|●|―|―|―|→表情重視
けんぜん←|―|―|―|●|―|→えちえち
さわやか←|―|―|●|―|―|→じめじめ
現実主義←|―|●|―|―|―|→非現実的
特殊設定←|●|―|―|―|―|→王道設定
攻の良さ←|―|―|●|―|―|→受の良さ

攻め情報

夏朗
 #黒髪 #長身 #細身 #めがね #31歳 #公務員 #市役所 #温厚 #健気 #包容力 #真面目

「拒否なんてしないよ 僕はそんな器用じゃないけど…君の言うとおり 身体からも知っていける事は確かだし」(50ページ)
「あっ、そうだ 今度は着替えも持って行かなきゃな また朝になったらいけないし……って いい歳してはしゃいじゃった…」(69ページ)
「相手のことを考えて一緒にいること それが…「付き合う」って関係じゃないかな」(134ページ)
「それは好きってことの第一歩だから その気持ちを大事にしてほしいな」(144ページ)
「…何が無駄なんですか? 僕はあの子があのまま生きていくのは放っておけない」(185ページ)
「大丈夫 絶対に離さないよ」(232ページ)

出典:上田アキ『オーバー・スコール』(竹書房、2020年)

受け情報

梅雨彦
 #茶髪 #中背 #細身 #美人 #23歳 #大学生 #人間科学部 #長男 #姉他界 #こじらせ #ゆるふわ

「力づくでオレを止めるのも 「ひろ」くんを忘れるのも オレと重ねるのも無理ってんなら… 何も考えなくていいんじゃない? 今だけはさ」(ページ)
「梅雨彦くんはねー 大学生やってる人です」(62ページ)
「ダメだよ夏朗さんっ こんなとこでぼけっとしてたら悪い男に捕まっちゃうって言ったじゃん!」(110ページ)
「なんか女の子に付き合ってって言われて デートとかもしたけど すぐ振られてたよ 優しいけど 何考えてんだか分かんないとか言われてさ ひどいよね」(132ページ)
「夏朗さんと違って若いからね」(170ページ)
「オレのせいで夏朗さんが辛い思いをするのは嫌だ……嫌だけど それでも夏朗さんと居るのを諦めきれない これっておかしいこと?」(208ページ)

出典:上田アキ『オーバー・スコール』(竹書房、2020年)

攻めと受けの対比

年齢:攻>受
身長:攻>受
体格:攻=受
階級:攻>受
立場:攻=受

公式PV

ざっくり起承転結

ここから先はネタバレを含みます。
ご注意ください。

5年間付き合った恋人に
振られ、途方に暮れる夏朗(攻)。

そんな彼に
声をかけてきたのは、
元恋人にどこか似ている
梅雨彦(受)という男だった。

「家でゆっくり話聞くよ」
そう言って梅雨彦は
自宅へと連れ込む。

部屋に入った直後、
話よりも先に
身体を重ねてしまう。

自分でさえ知らない一面を
暴き出すようなセックスは、
何かを語るよりも
すっきりとした
気持ちにさせた。

帰ろうとすると、外は雨。
梅雨彦は傘を差し出す。

今度返しに来てね

…うん

ありがと…

数日後。

傘を返しに行った日も、
雨が降っていた。
また傘を返しに来ることを
約束して、傘を借りる。

こうして二人は
頻繁に会うようになった。

身体から始まった関係だったが、
食事のみで楽しく過ごす日も
増えてきたころ、
夏朗は恋心を抱くようになった。

梅雨彦もそうだろうと
考えていた矢先、
事件は勃発する。

夏朗が梅雨彦の部屋を
訪れると、見知らぬ男と
身体を交えていたのだ。

部屋へ入ってきたことに
気づいた梅雨彦は
男を外に出そうとする。

その男は、
部屋を出てゆく際、
夏朗の耳元で
気になる言葉を
吐き捨てていった。

それを聞き、
夏朗は呆然と立ちすくす。

好きだったのは

僕だけだったんだね

へ?

オレ夏朗さんのこと

好きだよ?

…っていうか

今は夏朗さんが

一番好きだよ?

気まずそうな様子すらなく、
純粋な瞳を向けてくる梅雨彦に
いたたまれなくなった夏朗は
部屋を去り、
自ら連絡を断つ。

梅雨彦を忘れようと
訪れた公園で、
二人は再び巡り逢う。

思いのほか
今まで通りに
話しかけてくる梅雨彦に
戸惑う一方、
夏朗は覚悟を決めていた。
梅雨彦に向き合う覚悟だ。

彼が持つ歪んだ思想を
解してゆくために、
夏朗は梅雨彦を抱くことを止め、
そっと近くに寄りそう。

夏朗に手応えはなかったが、
梅雨彦には変化が起きていた。

一人だけ変わってゆく
梅雨彦を許せない男は、
夏朗の職場へやって来た。

危害を加えようと
していたことを知った
梅雨彦は、夏朗を
遠ざけようと画策する。

もう夏朗さんには

会いたくない

だからもう

連絡してこないでね

待って! 

どうしたの 

急にそんなこと…

何かありそうな言い方が
気になった夏朗は
梅雨彦の元へ駆けつける。

ドアを開けると、
男が梅雨彦に
殴りかかろうとしていた。

咄嗟に止めに入るが、
男は感情が昂っており、
聞く耳を持たない。

夏朗をベランダに追いやり、
突き落とされそうになった瞬間、
梅雨彦が手を伸ばし──

続きは本編で!
(エンディングの種類:あまあまハッピーエンド)

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500字感想

尊い腕枕オブザイヤー。

最初の梅雨彦は
「寝にくいのに
 なんでこんなことするの?」
というスタンス。
それが徐々に
「あったかくて嬉しい」に
変わってゆくので
ホロリときます。

1〜6話までは
切ないスケベなんですが
7話はひたすら
甘くてイチャイチャしていて
糖度の高いスケベなので
「救出して終わり」じゃないのも
良かった。
今後もこの二人は
続いてゆくのだと
感じられましたし、
豪(梅雨彦を歪ませた男)や
洋春(夏朗の元カレ)との
確執も綺麗に解消され、
晴れやかなエンディング。

完全な晴れではなくて
お天気雨というところも
良い演出
というか、
いろんなニュアンスを
残していて素敵。

この物語は
夏朗目線で語られていて、
梅雨彦を成長させる
ストーリーに見える一方、
夏朗も成長していますね。

これまでの夏朗なら、
振られても仕方ないと諦めて、
追いかけずに終わる恋愛を
繰り返すんだろうな、
と感じさせる部分があります。

覚悟を決めて梅雨彦と
向き合うことにして、
ようやく求めるものを
手に入れた夏朗。

梅雨彦がだいぶ
こじらせていたからこそ
そこまで行けたというか、
多少のこじらせ具合だと
「自分以外の誰か」に
任せちゃっていたと思うので、
二人が出会えて
本当に良かったね……
ってなります。

精神的に囚われた受けを
優しく救い出す攻めという
関係が萌える方にオススメです!

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要素1:年上を甘やかす年下
要素2:年下側に甘やかす事情あり
要素3:最後はハッピーエンド♡