累計150万部の大ヒット【BL漫画感想】ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』レビュー

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シリーズ累計150万部突破、ドラマCD劇場版アニメも話題となった大人気BLコミック『囀る鳥は羽ばたかない』。

ドMで変態で淫乱な若頭・矢代勃起不全な用心棒・百目鬼による硬派なヤクザの物語。抗争や銃撃などの不穏な影が二人を引き離そうとする、切なくも美しく官能的な作品です。

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『囀る鳥は羽ばたかない』 作品概要

タイトル

囀る鳥は羽ばたかない

作者

ヨネダコウ

レーベル

ihr HertZシリーズ

あらすじ

ドMで変態、淫乱の矢代は、
真誠会若頭であり、
真誠興業の社長だ。

金儲けが上手で、
本音を決して見せない矢代のもとに、
付き人兼用心棒としてやってきた百目鬼

部下には手を出さないと決めていた矢代だが、
どうしてか百目鬼には惹かれるものがあった。
矢代に誘われる百目鬼だが、
性的に不能で応えることができない。

自己矛盾を抱えて生きる矢代と、
愚直なまでに矢代に従う百目鬼。
傷を抱えて生きるふたりの物語が始まる──!

わたし
わたし

はじまりは2人の出逢いから。

勃起不全な部下・百目鬼に

最初は冷めていたものの…

という変わり種な主従BLです!

『囀る鳥は羽ばたかない』 作品の傾向

コミカル←|―|―|―|―|●|→シリアス
物語重視←|―|―|●|―|―|→人物重視
台詞重視←|―|―|●|―|―|→表情重視
けんぜん←|―|●|―|―|―|→えちえち
さわやか←|―|―|―|●|―|→じめじめ
現実主義←|―|―|●|―|―|→非現実的
特殊設定←|―|―|●|―|―|→王道設定
攻の良さ←|―|―|●|―|―|→受の良さ

わたし
わたし

巻数を追うごとに、

話も複雑化されて

シリアス度と切なさに

拍車がかかります!

時折ふっとゆるむ

日常の空気感が

本当に尊い。

こんな人にオススメ!

  • Vシネの師弟・主従関係に萌える。
  • 切ないBLが読みたい。
  • ミステリアスなビッチ受けが好き!

『囀る鳥は羽ばたかない』 登場人物まとめ

メインCPと主要人物のまとめです。
任侠ものということで人間関係が複雑に絡み合っているため、筆者の復習もかねております(笑)。

攻め:百目鬼 力(どうめき・ちから)

矢代の付き人兼用心棒。元警察官だが、傷害事件を起こして服役していた。
#茶髪 #長身 #筋肉質 #顔がいい #傷跡 #25歳(〜29歳) #裏稼業 #元警察官 #長男 #義妹 #寡黙 #忠実 #不器用 #一途 #天然

セリフで分かる!人物像

各巻から一言ずつセリフをピックアップ!

  1. 「てっきり普通の金融会社だと」(引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』1巻122ページ、大洋図書、2013年)
  2. かしらは優しくて強くて綺麗な人です」(引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』2巻85ページ、大洋図書、2013年)
  3. 「見たくありません でも やめて欲しいとは言えません それがあなたのしたいことなら 仕方ありません」(引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』3巻148ページ、大洋図書、2015年)
  4. 「…強ければいいのに あなたが 俺よりも」(引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』4巻179ページ、大洋図書、2016年)
  5. 「欲しいと言ってください 入れろでも済ませろでもなく 俺が欲しいと」(引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』5巻86ページ、大洋図書、2017年)
  6. 「あなたを守るために使うと決めた命です あなたの好きにすればいい」(引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』6巻123ページ、大洋図書、2019年)
  7. 「年増は好きな方だと思いますが女はいません」(引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』7巻47ページ、大洋図書、2021年)
わたし
わたし

犬で言うと

ドーベルマンな男。

一見大きくて獰猛で、

中身は意外と天然で

衝動的なところも…。

6巻〜7巻の間に

空白の4年間があり、

そこで大きく成長!!

受け:矢代(やしろ)

道心会傘下、真誠会の若頭。
#茶髪 #中背 #細身 #美人 #36歳(〜40歳) #金融 #裏稼業 #義父の虐待 #淫乱 #軽薄 #天邪鬼 #運転が下手

セリフで分かる!人物像

各巻から一言ずつセリフをピックアップ!

  1. 「”人間”に惚れたのは後にも先にも一度だけだ わかんだろ? 俺みてえな人間にまともなレンアイなんて出来るわけねえ」(引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』1巻86ページ、大洋図書、2013年)
  2. 「汚い言葉で罵って 口では殺すとか怒鳴りながら下半身は必死に動かしてる たまんねーよ 特にアンタみたいなホモ嫌い」(引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』2巻182ページ、大洋図書、2013年)
  3. 「惚れたりとか もういい」(引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』3巻126ページ、大洋図書、2015年)
  4. 「どうせ折るなら足にしとけよ 逃げんだろ?」(引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』4巻108ページ、大洋図書、2016年)
  5. 「な──ホントにいらねえのー? 俺の生歌」(引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』5巻170ページ、大洋図書、2017年)
  6. 「やだなぁ 死にたいわけないじゃないですか 特に生きたいとも思ってませんけど」(引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』6巻144ページ、大洋図書、2019年)
  7. 「それを聞くのか 甘いだろ 百目鬼」(引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』7巻135ページ、大洋図書、2021年)
わたし
わたし

ミステリアスで

色気ムンムンで

チャーミング、

なのにゾクッとする

一面もある

魅力的な人物。

ちなみに、

矢代の下の名前は

作中で明らかに

されておらず、

また、今後も

出ない予定です。

攻めと受けの関係性

年齢:攻 < 受
身長:攻 > 受
体格:攻 > 受
階級:攻 < 受
立場:攻 < 受

このキャラも重要!

わたし
わたし

メインキャラの他にも、

こんな魅力的なキャラが

登場しますよー!

影山莞爾(かげやま・かんじ)

矢代と高校時代からの腐れ縁。闇医者のようなことをしている内科医。久我と交際している。

久我 瑛心(くが・えいしん)

施設育ちのチンピラ。幼少期に受けた虐待の痕が残っている。影山と交際している。

三角 隆仁(みすみ・たかひと)

矢代をヤクザの世界へと招き入れた人物。一時期は愛人関係だったが、今は親子のような関係。

天羽 静真(あもう・しずま)

三角の秘書。

竜崎 篤士(りゅうざき・あつし)

矢代の兄弟分。陰部に真珠を埋めている。

平田 和明(ひらた・かずあき)

真誠会の組長。三角を尊敬している。矢代を疎ましく思っている。出世欲が強い。

七原 祐輔(ななはら・ゆうすけ)

矢代の舎弟。百目鬼の兄貴分。元ボクサー。女がいる。

杉本 隼人(すぎもと・はやと)

矢代の舎弟。百目鬼の兄貴分。そばかすが特徴。

『囀る鳥は羽ばたかない』 各巻あらすじ

ここから先はネタバレを含みます。
ご注意ください。

1巻

ドMで変態、淫乱の矢代は、
真誠会若頭であり、
真誠興業の社長だ。
金儲けが上手で、
本音を決して見せない矢代のもとに、
百目鬼力付き人兼用心棒としてやってくる。
部下には手を出さないと決めていた矢代だが、
どうしてか百目鬼には惹かれるものがあった。
矢代に誘われる百目鬼だが、
性的に不能で応えることができず……。

このシーンにときめく

…秘密は

もうあり

ません

……

ウソが下手な

奴だなぁ

引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』1巻72-73ページ、大洋図書、2013年

2巻

矢代が昔から想いを寄せる影山と、
その恋人久我の存在を知った百目鬼。
次第に百目鬼の矢代への想いも変化し、
それを自覚していく。
そんなとき、矢代が何者かに狙われる。

このシーンが切ない…

ここに

いて下さい

お願い

します

嫌だね

引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』2巻117ページ、大洋図書、2013年

3巻

何者かの銃弾に倒れた矢代を目にした百目鬼は、
自分の矢代への想いが何であるのか、
はっきりと理解した。
矢代のために変わることを決意した百目鬼と、
そんな百目鬼に戸惑う矢代。
ふたりの関係が変わり始め──!?

この会話にニッコリ

不慣れで…

申し訳あり

ません

…本当だよ

練習して

出直してこい

練習します

どこか良い

場所があれば

教えて

下さい

引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』3巻77ページ、大洋図書、2015年

4巻

矢代の命が狙われる抗争のなか、
付き人兼用心棒の百目鬼との関係が、
大きく変わりつつあった。
自分の気持ちを自覚し、
矢代を守ることを決意した百目鬼。
守られる立場から、守る立場に──。
欲望を向けられることのない存在であったはずの百目鬼に、
矢代は別の感情を持つようになる。
そんなとき、矢代はある事実に気づき……

このシーンがエモい

お前も

食えよ

いえ

俺は

食え

引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』4巻187-188ページ、大洋図書、2016年

5巻

ふたりは互いに強く意識しつつも、
これまで一線を越えないよう
気持ちを堰き止めていた。
けれど、追いつめられた百目鬼が
矢代に気持ちを告げたとき、
それまで保っていたバランスが崩れてしまう。
自分に大事なものができてしまう、
失ってはいけないものができる──
矢代が選んだ道は……!?

この会話に泣く

やっぱり俺は

父親に似てる

のかもしれません

違う

お前は

綺麗だから

インポんなったんだ…

…なのに俺が

引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』5巻66-67ページ、大洋図書、2017年

6巻

これまで守り通してきた一線を
ついに越えてしまった矢代と百目鬼。
百目鬼は矢代がかけがえのない存在であることを、
矢代は百目鬼への感情の正体と、
自らをかたちづくる矛盾の正体に直面する。
大切だから、離れない。
大切だから、手離す。
平田との抗争が切迫する中、百目鬼を捨て、
ひとりでけりをつけようとする矢代だったが……

この会話が尊い

あなたの側を

離れるつもりは

ありません

あなた

 

あなた

あなた

あなた

 

お前となんか

やらなきゃ

よかったよ

引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』6巻83-84ページ、大洋図書、2019年

7巻

平田との抗争終結から四年。
矢代は組を離れ
闇カジノの金主として稼いでいる。
カジノには時折、三角が訪れ、
そろそろ真誠会に戻るようせっつかれていた。
一方、矢代から捨てられた百目鬼は、
三和会系桜一家の組長・綱川の下で
ヤクザになっていた。
四年間、一度も会うことのなかった矢代と百目鬼。
けれど、ある事件をきっかけに再会して──!?

この会話が深い

俺がどう

生きようと

何になろうと

俺のものです

俺の時間も

この体も

──俺のもの・・・・

いんじゃねぇの?

引用:ヨネダコウ『囀る鳥は羽ばたかない』7巻150ページ、大洋図書、2021年

『囀る鳥は羽ばたかない』 原作の感想

以下は 7巻まで の感想です。

セックスしたことがこんなにも嬉しく、こんなにも切なかったカップルは後にも先にもこのふたり
だけなんじゃなかろうか……。というくらい、「性」のテーマが色濃い作品です。BLについて、「なんか急にエロい展開になりがち」ってイメージを持っている人にこそ読んでほしい! 本作はかなり濃厚なエロスがありつつも、ストーリー上必要なものばかり。

メインCPである百目鬼(攻め)と矢代(受け)は、過去の「性」に雁字搦めになっている人物たち。
「本当にしたいこと」を実行すれば、忌み嫌う人物と同類になってしまう百目鬼。
「本当にされたいこと」を暴かれたら、これまでの自分が惨めになってしまう矢代。

ふたりの不安要素を解消するには、何度も交わって相手に肯定してもらうことが必須。しかしながら極道の世界にいる以上、常に死と隣り合わせで、次があるかどうかも分からないような状況。

いっときの間、幸せを手に入れたとしても、“失う恐怖”がつき纏うんですよ……。
つらすぎない? そういう世界に入ってしまった自業自得といえばそうなりますけども、それでもつらい。
今以上に大事になってしまったら、今以上に暴かれてしまったら。そうして百目鬼を捨てた矢代が本当に切ない。

で、最新刊7巻ではそんなふたりが再会!!!

百目鬼が成長(極道としての成長+ちょっとだけ察しが良くなった+「自分のため」ができるようになった)した今なら大丈夫なのでは、と感じられる一方、任侠の重鎮になってしまってこの世界からは抜け出せないのではという懸念……。8巻が待ち遠しいです。

今回、感想を書くにあたって1〜7巻を通しで何度か読み直したんですが、やっぱり矢代の隣は百目鬼しかいないなぁと思いましたね〜。

三角だと、立場上どうしても「もしも義父のセックスに愛があったら」が限界だったように感じます。
おそらく矢代は、三角から「貰う」ことはできても、三角から「貰いたい」とは思えない。

影山とは、万が一付き合っていたとしても、矢代からは同情にしか見えなさそう。
一緒にいても、お互いにしんどくなっていくだけな気がします。もしくは共依存。
影山はちゃんとした家庭で育ってきた人間ですしね。

その点、百目鬼は
・年下で
・勃起不全で
・自分の部下で
・権力では抵抗できて
(義父・三角と違う部分)
・同情ではなく羨望で矢代が好きで
(三角・影山・竜崎と違う部分)
・異質な家庭環境に育ち
・裏社会に身を置いていて
(矢代と同じ部分)
・察しが悪くて
・馬鹿正直で
・腕力では抵抗できない相手
(自分から求めないといけない)
という要素が揃っている。
百目鬼にしかできないことだらけだなって。
百目鬼自身にも解決しなきゃならないことがあって、それもやっぱり、矢代にしかできないことだらけ。出会うべくして出会ったふたり、早く幸せになってほしい……。

ヤクザものということもあって痛々しい場面もあるんですが、それを乗り越えてでも見て欲しい光景が満載です!! ドラマCD劇場版アニメもあるので、お好みのものでお楽しみください♪

『囀る鳥は羽ばたかない』 ドラマCD情報まとめ

『囀る鳥は羽ばたかない』は、ドラマCD化しています。
原作コミック1巻につきCDが1巻(2枚組)で販売されており、現在6巻まで発売中です!

キャスト

矢代
 新垣樽助
百目鬼 力
 羽多野渉

『囀る鳥は羽ばたかない』 劇場版アニメ映画情報まとめ

『囀る鳥は羽ばたかない』は、劇場版アニメ映画化もしています。
劇中曲は、なんと「H ZETTORIO」が担当! 私も大好きな3ピースインストバンドです。
第1弾が大ヒットし、現在は第2弾(続編)の「The storm breaks」が制作中(※発表時期は未定)。