変態とパイパン【BL漫画感想】鹿乃しうこ『Punch↑』レビュー

本日はパインが素敵な作品を紹介!
鹿乃しうこ先生の『Punch↑』です!!

カップルは31歳の軟派だけどエリートな建築家・牧19歳のやんちゃで目つきの悪い型枠工・浩太
「過去の恋愛」「今の相手」がキーワードな作品です。

では『Punch↑』について、さらに詳しく紹介していきます!

スポンサーリンク

『Punch↑』 全体のあらすじ

タイトル

Punch↑
(現在6巻まで連載中)

著者

鹿乃しうこ

レーベル

ビーボーイコミックス

あらすじ

エリート建築家・牧は、
美形の男が大好物! 
男が集まる建築現場は、
彼にとって格好の狩場である★ 
しかし思わぬ同居人が
できてしまった。
型枠工の浩太
口の悪いガキンチョで、
牧の趣味からはかけ離れ…!?

わたし
わたし

もともと『P.B.B』

という作品があって、
そこから派生したのが

『Punch↑』です。
とはいえ読んでいないと
モヤモヤする部分は
ないですし、
知っておくべきことは
1巻の冒頭で
解説
されているので

単独で読んでも大丈夫。

『Punch↑』 作品の雰囲気

コミカル←|―|―|●|―|―|→シリアス
物語重視←|―|―|―|●|―|→人物重視
台詞重視←|―|―|●|―|―|→表情重視
けんぜん←|―|―|●|―|―|→えちえち
さわやか←|―|―|●|―|―|→じめじめ
現実主義←|―|―|●|―|―|→非現実的
特殊設定←|―|●|―|―|―|→王道設定
攻の良さ←|―|―|●|―|―|→受の良さ

わたし
わたし

シリアスなシーンの

直後に牧(攻)の

オヤジ発言顔芸など、

肩の力が抜けるシーンが

あったりして、読み心地の

良い作品です!

そして綿棒プレイ

水着痕の日焼けなど

マニアックなエロさが

堪能できるゾ……。

「Punch↑」はこんな人にオススメ!

  • 年齢差に萌える!(ちょうど一回り)
  • ちょっとマニアックなプレイが見たい♡
  • 受け側の記憶喪失ものを探してます。

『Punch↑』 登場人物

攻め:牧 志青(まき・もとはる)

一級建築士の資格を持つエリート。面食いでナンパばかりしていたが、今では恋人一筋。
#金髪 #長身 #細身 #顔がいい #めがね #31歳 #建築家 #エリート #長男 #妹がいる #北海道出身 #軟派 #変態 #溺愛

セリフで分かる!人物像

各巻から一言ピックアップ!

  1. 「浩太…疲れマラって知ってっか? ホラホラ! スッゴイことになってるぞー」(引用:鹿乃しうこ『Punch↑』1巻147ページ)
  2. 「二度と嘘はつくな つかないでくれ」(引用:鹿乃しうこ『Punch↑』2巻137-138ページ)
  3. 「甘ったれるな 兄貴に面倒かけたくなくてここに来たんだろうが だったらうちのルールに従え 気に入らないなら泣いて兄貴の所に逃げ帰ればいい」(引用:鹿乃しうこ『Punch↑』3巻126ページ)
  4. 「俺みたいな いい男に言い寄られて お前 嫌な気がするか?」(引用:鹿乃しうこ『Punch↑』4巻51ページ)
  5. 「良かった ちゃんと俺のコータンだ 俺は お前以外 抱く気ないから」(引用:鹿乃しうこ『Punch↑』5巻58ページ)
  6. 「もし 近いうち俺に疑わしい事があっても 信じてくれる?」(引用:鹿乃しうこ『Punch↑』6巻22ページ)
わたし
わたし

基本的に変態オヤジ

なんですが、ときに

大人らしい行動や

ビジネスマンとしての

真面目な一面も。

浮気性だったころとは

打って変わって

浩太(受)を溺愛。

受け:大木 浩太(おおき・こうた)

ケンカが強く、プロボクサーと同等の腕前。見た目に反し、実は下の毛が薄く家庭的。
#茶髪 #中背 #筋肉質 #パイパン #19歳 #型枠工 #次男 #ニューハーフ兄 #強気 #やんちゃ #健気 #家庭的 #短気

セリフで分かる!人物像

各巻から一言ピックアップ!

  1. 「裏切られたらやり返す 当然じゃん ん? 何で引ーてんだ?」(引用:鹿乃しうこ『Punch↑』1巻56ページ)
  2. 「パイパンで悪いかアッ」(引用:鹿乃しうこ『Punch↑』2巻68ページ)
  3. 「俺は 志青が気持ち良くなきゃ意味ねぇから」(引用:鹿乃しうこ『Punch↑』3巻190ページ)
  4. 「怖くないよ 俺 牧さんは俺の嫌がる事 絶対しねェもん」(引用:鹿乃しうこ『Punch↑』4巻131ページ)
  5. 「何で俺なんかに構うんですか 俺は あなたに興味ないです」(引用:鹿乃しうこ『Punch↑』5巻129ページ)
  6. 「どうって事ないって諦めて何か解決すんの? ホントは不満だらけのくせに あんた 昔の俺みたいでイライラする」(引用:鹿乃しうこ『Punch↑』6巻122ページ)
わたし
わたし

喧嘩っ早くて

口も悪いヤンキー

かと思いきや

実は料理上手で

健気でパイパン

というおいしさが

凝縮された子。

攻めと受けの関係性

年齢:攻 > 受
身長:攻 > 受
体格:攻 < 受
階級:攻 > 受
立場:攻 > 受
(→攻 = 受)

鹿乃しうこ「Punch↑」
(バナークリックで配信サイトの作品ページへ)

このキャラも重要!

わたし
わたし

メインキャラの他にも、

こんな魅力的なキャラが

登場しますよー!

菱谷 忍(ひしや・しのぶ)

元ホスト・現大工。本名がいるが、浮気して一度だけ志青と寝たことがある。
スピン元『P.B.B.』の主人公。

安芸 純佑(あき・じゅんすけ)

No.1ホスト。菱谷を溺愛している。志青に嫉妬むきだし。

御園生 涼司(みそのお・りょうじ)

方向音痴で優柔不断な建築士。
スピンオフ作品『迷う男』の主人公。

和久井 久嗣(わくい・ひさし)

志青の片腕。仕事の調整や恋愛相談に乗っている。

深津 裕也(ふかつ・ゆうや)

浩太が初めてを捧げた相手。元極道で、現在はシェフ。

大木 聖人(おおき・きよと)

浩太の兄。ニューハーフで、かつて深津と付き合っていた。

壬生 征哉(みぶ・ゆきや)

学生時代の志青が惚れていた相手。不本意なかたちで身体を重ねた。

渋沢(しぶざわ・ゆたか)

有名な建築士。壬生と交際しているが、他者との性行為を強要する。

『Punch↑』 各巻の見どころ

1巻

エリート建築家・牧は、
美形の男が大好物! 
男が集まる建築現場は、
彼にとって格好の狩場である★ 
しかし思わぬ同居人が
できてしまった。
型枠工の浩太
口の悪いガキンチョで、
牧の趣味からはかけ離れ…!?

このやりとりが萌える!

お前はさ

たぶん

俺や奴みてーな

哀れな人間を

ほっとけない天使

なんだよ

昼間から

酔ってんの?

引用:鹿乃しうこ『Punch↑』1巻46ページ、リブレ、2006年

鹿乃しうこ「Punch↑」
(バナークリックで配信サイトの作品ページへ)

2巻

牧は浩太との同棲を満喫中♡
面倒見のいい浩太は
家事が得意だし、
ナイトライフでは
新たな発見の連続(鼻息)。
子猫も増えてまさにスイートホーム! 

そんな幸福の中、
生まれて初めて覚えた嫉妬が、
エリートで大人なはずの
牧を揺るがして…! 

このやりとりが萌える!

じゃあ

志青は何で

上京したの?

北海道でも

建築家には

なれるだろ?

さあな。

お前に出会う

為じゃない?

引用:『Punch↑』2巻111ページ、リブレ、2009年

3巻

「今すぐ結婚しようか」

一途でエロい体の最高級な受・浩太と
イケメンでド攻な牧、
HAPPYでないハズがない…
が、牧はなぜか浩太の初恋の相手・裕也
こだわってしまうのだ。

大人のくせにと自問する牧を、
若くて不安定な浩太は
なかなか理解できない。

そして衝撃の事件が…!?

このやりとりが萌える!

急に来たりして

やっぱ俺

子供みたいだ

子供は嫌いだが

お前は特別だ

喜んでんの

わかんない?

引用:鹿乃しうこ『Punch↑』3巻56ページ、リブレ、2010年

4巻

恋人同士――だったはずの彼らが
ただの同居人となったのは
浩太が記憶喪失になってしまったから。

15歳から19歳の間の記憶を失った浩太は
「手を出しそうで自分が恐い」
と牧に思わせてしまうほど、幼い。

ゲームを夢中でやったり、
動物園デートをしたりと、
もう一度「出会う」2人だが…

感動のクライマックス!

このやりとりが萌える!

俺でいいって

言って…?

俺がいいって

言って…っ

……ああ

お前がいい

お前を

愛してる

引用:『Punch↑』4巻109ページ、リブレ、2011年

5巻

志青と浩太は
ラブラブ同棲中! 

そんな甘い日々の中、
牧の果てない欲望は
エスカレートするばかり! 

浩太の社員旅行に同行し、
とんでもないエロ作戦を計画。

公衆風呂で…果ては宴会の後、
酔った振りで…! 

一方浩太は、ふざけてばかりの牧から、
真剣で情熱的な求愛を待っていた。
今夜こそ本気の志青を見せて…!

このやりとりが萌える!

俺は最初から 

な──んも 

感じられん 

ツマラン 

この俺を襲わんとは 

シュミの悪い奴だ

色情霊も 

ドン引く 

変態だから 

だろ

引用:鹿乃しうこ『Punch↑』5巻ページ、リブレ、2017年

6巻

嫉妬するとHに…
浩太のサキュバス化が進行中!!

チャラけた悪ノリで浩太を怒らせ、
ボコられる牧。
だがそのちょっとした暴力に愛を感じ、
栄養満点のご飯と、
甘い日常に満たされている。

そんなノンキな牧だが、
実は苦い片思いをしていた過去があった。
相手は新人時代の先輩・壬生
浩太は壬生が、牧の歴代のセフレたちと違い、
清楚で飾り気のない人物であることに驚く。

牧を信じながらも揺れる浩太は…?

このやりとりが萌える!

エッチな事 

言おうと 

してるだろ

一瞬で連想 

できるとは…

腕を 

上げたな

何の 

腕だよ

俺あしらい 

引用:鹿乃しうこ『Punch↑』6巻114ページ、リブレ、2019年

『Punch↑』 感想まとめ

以下は 6巻まで の感想です。

受けの浩太は可愛くて
攻めの志青はおもしろい!
いやほんと…
「格好いい」より
「おもしろい」が合う攻め
です。

とにかく変態でノロケてて
シリアスなシーンでも
彼の言動で空気が和らぎますね。
それもあって、緊迫感のある話のときも
間に挟まれるオヤジ発言や顔芸で
読みやすくなっています。

続巻ものではあるんですが、
ざっくりと以下に区分できます。
1〜2巻:はじまり編
3〜4巻:記憶喪失編(受けの過去編)
5巻〜:サイコパス編(攻めの過去編)

最初はコメディ色が強めで、
ヘンタイで浮気性な志青を
浩太がブン殴る!

……けど、愛もある。
という雰囲気から始まり、
記憶喪失編で一気にシリアスで
(それでも志青は変態のまま)
5巻は「Returns」とある通り
再開+新シリーズ的な要素も。

どれも違った面白さがあるんですが
記憶喪失編が
BLとしてだけでなく、
記憶喪失ものとしてもすごく良くて。
初体験前の状態に戻るおいしさと、
19歳の自分に嫉妬する
15歳(精神)の浩太、
という構造が切なくてリアル
志青を単なる変態と思っていたら
見直す話でもありましたね〜。

現在連載中のサイコパス渋沢編、
私はめっちゃ好きなんですが
バーコードデブ×美青年の陵辱
これを商業BLで描いたのすごい。
匂わせ+朝チュン程度は見かけますが
ガッツリ2ページ絡みましたからね。
(6巻90-91ページ)
おじさんがちゃんとキモいのも最高です。

ほかのエロもマニアックです。
浩太の「20歳なのに下の毛が生えてない」
そうですし、綿棒での尿道攻めだったり
浩太からの岩清水だったり顔射だったり
霊媒セックスだったりふんどしだったり
…挙げてたら結構すごいことしてました。
他にもいろいろ楽しめますよ!!!

6巻は「志青…お前まさか浮気するのか?」
というハラハラしたところで終わっていて
7月発売の7巻が待ち遠しい!

鹿乃しうこ「Punch↑」
(バナークリックで配信サイトの作品ページへ)

『Punch↑』 ドラマCD

キャスト

牧 志青
 子安武人
大木 浩太
 中村悠一
安芸 純佑
 森川智之
菱谷 忍
 遊佐浩二
和久井
 高橋広樹
御園生 涼司
 笹沼晃
深津 裕也
 前野智昭
大木聖人
 岸尾だいすけ


最新刊