本日のオススメ
おげれつたなか「ネオンサイン・アンバー」
(ディアプラス・コミックス/新書館/2016年)
あらすじ
床ごと鼓動しているようなクラブで緒方は、客のひとり、サヤと出会った。サヤはいつも違う女を連れた、アンバー色の肌をしたギャル男。正直、苦手なタイプだった。ところが、偶然サヤに金を貸し、お礼に手料理の朝食をおごってもらうことになる。真夜中に見る軽薄なサヤとはちがう、ていねいに作られた食事。緒方は加速度的にサヤに惹かれるが――。
【攻】無表情で誤解されがちなクラブ店員
×
金髪褐色肌のピュアなギャル男【受】
ナイトクラブのホールスタッフ・緒方(攻め)は
いつも違う女を連れている常連客・サヤ(受け)が
困っているところに偶然遭遇して…というところから
始まるストーリーです。
オススメしたい人は…
- 「無表情でとっつきにくいけど実は優しい攻め」が好きな人
- 「いかにもギャル男だけど実は家庭的でウブな受け」が好きな人
- 「一度はうまくいかなかったふたり」という関係に萌える人
- 「切ないBL」「グルメもの」を求めている人
当てはまったけれど、
まだ買うか迷っている……。
そんな貴方のために、
もう少し詳しく
ご紹介していきますね!
「ネオンサイン・アンバー」 あらすじ
フロアごと鼓動しているようなクラブで
緒方は、客のひとり、サヤと出会った。
サヤはいつも違う女を連れた、
アンバー色の肌をしたギャル男。
正直、苦手なタイプだった。
ところが、偶然サヤに金を貸し、
お礼に手料理の朝食を
おごってもらうことになる。
真夜中に見る軽薄なサヤとはちがう、
ていねいに作られた食事。
緒方は加速度的にサヤに惹かれるが――。
「ネオンサイン・アンバー」 作品の雰囲気
作品の傾向
コミカル←|―|―|―|●|―|→シリアス
さわやか←|―|―|●|―|―|→じめじめ
物語重視←|―|●|―|―|―|→人物重視
台詞重視←|―|―|●|―|―|→表情重視
けんぜん←|―|―|●|―|―|→えちえち
現実主義←|●|―|―|―|―|→非現実的
特殊設定←|―|●|―|―|―|→王道設定
攻の良さ←|―|―|―|●|―|→受の良さ
ヘヴィー度チェック
身体虐待……………………………あり
精神虐待……………………………あり
自傷行為……………………………なし
流血表現……………………………あり
内臓描写……………………………なし
近親相姦……………………………なし
モブ強姦……………………………なし
主役の死……………………………なし
「ネオンサイン・アンバー」 キャラクター紹介
攻め:緒方 勇介(おがた・ゆうすけ)
#黒髪 #長身 #筋肉質 #ナイトクラブのホールスタッフ #バーテンダー #無表情 #気づかい #優しい #喧嘩つよい #ノンケ
……俺、分かりにくくない? 思ってることとかあんま顔に出ないみたいで なに考えてんのか分かんないってよく言われる
引用元:おげれつたなか『ネオンサイン・アンバー』36ページ、新書館、2016年
……サヤ どうすればいい どうすれば また俺を好きになってくれるの?
引用元:おげれつたなか『ネオンサイン・アンバー』178ページ、新書館、2016年
受け:佐矢 真崎(さや・まさき)
#金髪 #中背 #細身 #褐色肌 #ピアス #飲食店 #ナイトクラブ常連客 #健気 #うぶ #自己犠牲 #いじめ #料理上手 #ギャル男 #ゲイ
嬉しかった はじめて 男の人にぎゅってしてもらったり キスできた ずっとしてみたかったこと できて嬉しかったよ ありがとね
引用元:おげれつたなか『ネオンサイン・アンバー』130ページ、新書館、2016年
よっしゃいくぞー コール入れんね♡ グイグイよし来いっ ゆーすけくん! 飲みたい騒ぎたい! はいっ胃腸に関して自身があるある〜
引用元:おげれつたなか『ネオンサイン・アンバー』195ページ、新書館、2016年
攻めと受けの比較
年齢:攻め > 受け
身長:攻め > 受け
体格:攻め > 受け
立場:攻め = 受け
階級:攻め = 受け
「ネオンサイン・アンバー」 続編について
2021年7月6日現在、続編情報は出ておりません。
「ネオンサイン・アンバー」 感想レビュー
おすすめポイント1:リアルなノンケ攻め
イメトレだけで「男もいけたんだな」(62ページ)と突っ走ってしまった勇介(攻め)が起こす悲劇があります。サヤ(受け)と甘い雰囲気になり、流れで行為に及ぼうとするも「あ できない」「想像していたよりずっとかたい」「ごめん」(94-96ページ)と断念。互いにショックを受ける苦いシーンですが、実際のノンケらしさがありますね。
この後、夢の中で裸のサヤを愛しく思ったり、現実でやっぱり好きだと自覚するうちに、チンコが気持ちに追いつきます。一度リアルな裸を見たからこそ、夢で反芻できたのは大きいですね。必要な苦さだったと思えました。
おすすめポイント2:受けがかわいい
見た目は典型的なギャル男、女の子のナンパもお手の物なサヤ(受け)。しかし実際はピュアで家庭的で、母親想いの良い子です。お持ち帰りをしたこともされたこともない、うぶなギャル男。勇介(攻め)にキスをされるたび赤面して、裸を見れば目をそらす純情っぷり。
そしてなんといっても笑顔がかわいい! 目尻がふにゃっと下がり、嬉しそうにはにかむ顔がとってもキュートです。一度ぎこちない空気になったとき、勇介(攻め)が「どうすれば また(笑ってくれるのか)」(122ページ/括弧内引用者)と考えるのも分かる。永遠に見ていられる笑顔。
明るい笑顔だけじゃなくて、ホッとしたような微笑も印象的なんです。
「俺が男が好きだって誰にも言わないでくれたよね ありがと……」
「……?…当たり前だよ」
「………ありがとぉ」(165ページ)
このシーンの泣きそうな笑顔がたまらない。
おすすめポイント3:ふたりの「克服」
ふたりは最終的に、過去の自分を清算することになります。
ゲイであることで、過去にいじめられた経験があったサヤ(受け)。思春期に「ホモ」「キモい」と言われたことで、「ゲイである自分が悪い」と思い込んでいました。そこに「サヤが誰かを好きになるのはキモいことじゃないよ」(175ページ)という言葉をくれたり、追いかけてきてくれたりしたのが勇介(攻め)でした。交際してからは甘々です。
一方の勇介も、表情が顔に出にくいせいで人から誤解されがちでした。サヤと出会ったことによって、怒りや喜びを前面に出すようになります。それが分かるラストシーンの表情(192ページ)がまさに見どころ! 恋人としても人間としても成長するふたりが愛しい1冊です。
「ネオンサイン・アンバー」 ドラマCD情報
キャスト
緒方勇介(攻め/主人公)
日野聡
佐矢真崎(受け)
中島ヨシキ
売り切れ/絶版…
アニメイト、楽天、Yahoo!ショッピング、どこも取り扱いなしの状態です。中古を根気よく探すしかないかも…。
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