本日のオススメ
古矢渚「君は夏のなか」
(gateau/一迅社/2017年)
あらすじ
男子高校生2人、夏、聖地巡礼。お互いに映画が好き――佐伯千晴と戸田渉はそんなよくある共通点から仲良くなった。一緒にいると楽しい、自然とそうなったある日2人の関係を一変する出来事が……。落ち着かない気持ちの中、千晴が夏休みを使って“聖地巡礼”しようと持ちかけてきて……。
【攻】ナチュラルに口説くモテ男
×
やんちゃで男前な黒髪男子【受】
映画好きの高校生・戸田(受け)が
同級生のモテる親友・佐伯(攻め)から
告白され、夏休み期間中に
ふたりで聖地巡礼することになって…
というところから
始まるストーリーです。
オススメしたい人は…
- 「健気なイケメン攻め」が好きな人
- 「やんちゃな男前受け」が好きな人
- 「告白された/したあとの関係」に萌える人
- 「高校生の夏休み期間」を求めている人
当てはまったけれど、
まだ買うか迷っている……。
そんな貴方のために、
もう少し詳しく
ご紹介していきますね!
「君は夏のなか」 あらすじ
お互いに映画が好き――
佐伯千晴と戸田渉は
そんなよくある共通点から
仲良くなった。
一緒にいると楽しい、
自然とそうなったある日
2人の関係を一変する出来事が……。
落ち着かない気持ちの中、
千晴が夏休みを使って
“聖地巡礼”しようと
持ちかけてきて……。
「君は夏のなか」 作品の雰囲気
作品の傾向
コミカル←|―|―|●|―|―|→シリアス
さわやか←|●|―|―|―|―|→じめじめ
物語重視←|―|―|●|―|―|→人物重視
台詞重視←|―|●|―|―|―|→表情重視
けんぜん←|●|―|―|―|―|→えちえち
現実主義←|●|―|―|―|―|→非現実的
特殊設定←|―|―|―|●|―|→王道設定
攻の良さ←|―|―|●|―|―|→受の良さ
ヘヴィー度チェック
身体虐待……………………………なし
精神虐待……………………………あり
(親に好きじゃない格好をさせられる)
自傷行為……………………………なし
流血表現……………………………なし
内臓描写……………………………なし
近親相姦……………………………なし
モブ強姦……………………………なし
主役の死……………………………なし
「君は夏のなか」 攻め×受け情報まとめ
攻め:佐伯 千晴(さえき・ちはる)
#茶髪 #178cm #細身 #顔がいい #高校生 #男前 #健気 #おだやか #ノンケ
俺も夏って特別なんだよね 渉に会った季節だから
引用元:古矢渚「君は夏のなか」58ページ、一迅社、2017年
渉のこと 諦めるために こんなことまでしたのに 実際は 諦めるどころか やっぱり好きだって思うことばっかりで…ほんと どうしようもない
引用元:古矢渚「君は夏のなか」166ページ、一迅社、2017年
受け:戸田 渉(とだ・わたる)
#黒髪 #166cm #細身 #高校生 #男前 #強気 #妹がいる #やんちゃ #ノンケ
おうよ 男に二言はねェ
引用元:古矢渚「君は夏のなか」38ページ、一迅社、2017年
仮に知ってたとしても 俺が勝手に言うわけにいかねーだろ
引用元:古矢渚「君は夏のなか」78ページ、一迅社、2017年
攻めと受けの日常会話

俺この池
落ちたこと
あんだよね

ぷは
まじで
なんで

当時の俺はこの柵の上を
歩いて渡りきれると
思ってたんだろうな
かーちゃんたちの
悲鳴が今でも
延命に蘇るわ…

あはははは
すげー
想像つく
引用元:古矢渚「君は夏のなか」84ページ、一迅社、2017年
攻めと受けの甘い会話

…渉
緊張すんなって
うつる

……無理言うな
引用元:古矢渚「君は夏のなか」56ページ、一迅社、2017年
攻めと受けのH会話
エロなしです。
さわやかな青春カップル!
攻めと受けの比較
年齢:攻め = 受け
身長:攻め > 受け
体格:攻め = 受け
立場:攻め = 受け
階級:攻め > 受け
「君は夏のなか」 3つのおすすめポイント
おすすめポイント1:さわやかな青春と恋愛
さわやかなカップルです。ふたりとも紳士的なノンケ。
ヤりたい盛りではない男の子たちなんですよ。佐伯(攻め)は連日のように女の子に告白され、戸田(受け)も良い雰囲気の女友達がいますが、そういう関係には至りません。かといって、恋愛を茶化すようなこともしない男子たちで好感が持てます。エロのないピュアな恋愛は、見ていて浄化される……。エロに疲れたときに、BLの原点に立ち帰りたいときに読み直したくなる作品。
おすすめポイント2:エモさのかたまり
「男子高校生2人、夏、聖地巡礼。」この3つのキーワードだけでも琴線に触れるものがあります。
川遊びにはしゃいだり(53ページ)、急な夕立で雨宿りしたり(58ページ)、言えないまま転校したり(118ページ)、触れるだけのキスをしたり(172ページ)、誰もいない海辺で手をつないで歩いたり(176ページ)。キーワードから連想されるシーンをストレートに投げ込んでくれるのも嬉しい。見たかったものが見られた充実感。
おすすめポイント3:読後感の良さ
ラストシーンのモノローグが素晴らしいです。それこそ映画のようで、このままエンドロールが流れてきそうな雰囲気。
物語中盤までは聖地巡礼のさわやかなキュン、クライマックスにかけては戸田(受け)の熱情が激しく、ラストはしっとりジンワリ。良いヒューマンドラマ映画を観たときのような、とても晴れやかでスッキリとした読後感を味わえます。夏の晴れた日に読むのがピッタリ。
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