真夜中だけ大人に戻る『うしみつどきどき古書店譚』(著:tacocasi)あらすじ・試し読み・ネタバレ感想

tacocasi先生の新作(2021年8月時点)が発売されましたよ〜!
日本の土俗的な要素を取り入れた表現が上手な作家さんです。過去には『二代目!地獄ブラザーズ』や『弦巻先生の作家生活』などを描かれています。
本作も「八百万の神」を取り入れた物語。メインキャラクターはもちろん、脇役のキャラクターたちも魅力たっぷりです。ではさっそく、詳しくご紹介していきますね!

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『うしみつどきどき古書店譚』を読むべき人

  • 「無表情でミステリアスだけど素直な攻め」が好きな人
  • 「人なつこくて好奇心旺盛なワンコ受け」を見たい人
  • 「同居しつつ面倒を見る片思いの関係」に萌える人
  • 「少し変わった設定のBL漫画」を求めている人

『うしみつどきどき古書店譚』あらすじ

夜中2時の逢瀬。

引用元:tacocasi『うしみつどきどき古書店譚』帯キャッチコピー、東京漫画社、2021年

大学院生の小宮くんは、
古書店「二四書房」に下宿中。
書店の店主兼大家である
無愛想な独身アラフォーの陽蔵さんに、
淡い恋心を抱いている。
ある日のこと、陽蔵さんのもとに、
浮世離れした不思議なお客さんがあらわれて…?

同時収録作

表題作のみ

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『うしみつどきどき古書店譚』作品の雰囲気

コミカル←|―|―|●|―|―|→シリアス
さわやか←|―|―|●|―|―|→じめじめ
物語重視←|―|―|―|●|―|→人物重視
台詞重視←|―|―|●|―|―|→表情重視
けんぜん←|―|●|―|―|―|→えちえち
現実主義←|―|―|―|●|―|→非現実的
特殊設定←|●|―|―|―|―|→王道設定
攻の良さ←|―|―|●|―|―|→受の良さ

ここから先はネタバレを含みます。
ご注意ください。

ヘヴィー度チェッカー

身体虐待……………………………なし
精神虐待……………………………なし
自傷行為……………………………あり
流血表現……………………………なし
内臓描写……………………………なし
近親相姦……………………………なし
モブ強姦……………………………なし
主役の死……………………………なし

Renta!(レンタ)情報

修正タイプ…………………………エロ描写控えめ
電子書籍限定………………………なし
Renta!限定…………………あり(「靴屋さんにて」)
48時間レンタル…………………なし

『うしみつどきどき古書店譚』攻め情報

『うしみつどきどき古書店譚』攻め:陽蔵

西陽蔵(にし・ようぞう)

#黒髪 #長身 #細身 #眼鏡 #書店員 #朴念仁 #穏やか #正直 #面倒見がいい #ワケアリ #神秘的 #関西弁

大丈夫やろ 君 ええ子やし 頼りにしてんねんけど

引用元:tacocasi『うしみつどきどき古書店譚』47ページ、東京漫画社、2021年

ちょっと確認なんやけど 小宮くんて俺のこと好きなん?

引用元:tacocasi『うしみつどきどき古書店譚』107ページ、東京漫画社、2021年

『うしみつどきどき古書店譚』受け情報

『うしみつどきどき古書店譚』受け:小宮

小宮(こみや)

#黒髪 #中背 #細身 #大学院生 #苦学生 #愛され #素直 #ワンコ #奉仕型 #健気 #順応性が高い

ちょっと待ってくださいっ せっかく一緒に行くのに別行動なんてっっ 僕も行きたいです!!

引用元:tacocasi『うしみつどきどき古書店譚』79ページ、東京漫画社、2021年

僕にできることなら これからも手伝うので なんでも言ってください!! ……ただ…好きなままなので…うまく切り替えできずに 気持ち悪かったらすみません

引用元:tacocasi『うしみつどきどき古書店譚』150ページ、東京漫画社、2021年

『うしみつどきどき古書店譚』カップル比較表

年齢:攻め > 受け
身長:攻め > 受け
体格:攻め = 受け
立場:攻め ≧ 受け
階級:攻め > 受け

『うしみつどきどき古書店譚』おすすめポイント・見どころシーン

ここから先はネタバレを含みます。
ご注意ください。

その1:設定が細かくて丁寧

tacocasi先生らしい、日本の土俗文化を取り入れた物語。
あらすじにある「浮世離れした不思議なお客さん」は全員、神様です。文字通りの「お客様は神様」。表向きは古書店、裏の顔は霊験専用の質屋です。神通力で作ったものを担保に、陽蔵から金を借りています。
ここで疑問となるのは「人間の貨幣がなぜ神様に必要なのか?」ですが、ちゃんと背景も描かれています。主に神社の修繕費に使用。自ら神社の維持に携わる神様もいれば、お賽銭箱につっこんで間接的に助ける神様も。神様たちが人間頼りでなく、自分でなんとかしようとしているのも新鮮でした。
他にもユニークな設定が諸所に含まれています。どの設定も丁寧に練られているので、混乱することなく、スッと入ってきて読みやすい。あらすじの「怪奇譚」で難しそうかも、と思った方もぜひ読んでみてください。
そして、これまでのtacocasi先生作品の中では一番電子派に優しいと感じました。他作品も設定がユニークで細かいぶん、ルビや手書きの小さい文字が多く、電子書籍だと少し読みづらい部分がありました(※電子書籍は紙の本よりも解像度が低いため、文字が潰れやすいのです)。今作はそういった箇所がなく、電子書籍でも読みやすかったですね。

その2:関西弁×共通語

1キャラだけ方言・他は共通語という設定は結構ありますが、その逆なのが良いですね〜。
主人公・小宮(受け)は共通語。対する陽蔵(攻め)は関西弁。大学の仲間も基本的には関西弁。神様たちも基本的には関西弁。
私は出身が関東なので細かな違いは分からないのですが、陽蔵・月待様(山の神様)・シキ(縁切りの神様)で微妙に違う印象を受けました。関西出身の方はそのあたりも含めて更に楽しめるのではないでしょうか。うらやましい!

その3:子供←→大人→本来の姿、3度おいしい攻め

小宮もかわいくて魅力的な年下ワンコ受けなんですが、陽蔵は三度おいしい攻め
朴念仁なアラフォー眼鏡→約10歳の少年→色気あるピアス眼鏡と3回の味変があります。単話版の表紙イラストで「子持ちBLかな?」と思っていた方いそうですが、同一人物です。
神様がこしらえた若返り水を丸ごと被ってしまい、子供の姿になってしまった陽蔵。少年姿のときに「別にこの姿の時もしてええで」(158ページ)と無表情で言うのですが、小宮は「しません!!」と即答。さすがに罪悪感があるんでしょうね(笑)
最初の陽蔵(=アラフォー眼鏡)は「仮の姿」で、最後の陽蔵(=ピアス眼鏡)は「真の姿」となっています。このあたりは徐々に明かされていく楽しみがありますので、ぜひ本編をご覧ください!