卑弥呼は男だった【BLマンガ感想】芹澤知『秘め婿』レビュー

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邪馬台国を舞台にした
芹澤知先生のBL漫画『秘め婿』(ひめむこ)。
めずらしい設定に、
カバーイラストの麗しい青年
気になっている方も
多いのではないでしょうか。

卑弥呼(♂)が受け!?
というキャッチコピー通り、
表紙の黒髪長髪美人が受けです。

ピンナップ表紙で
攻めが見えませんが、
男前な人なんですよ〜。

受けに対して
ストレートに好意を表現する攻め

好きな方にはぜひとも読んでもらいたい!

キャラクターのみならず
邪馬台国ならではの
ストーリーも見どころ
です。

では、さっそく紹介していきますね〜。

こういう作品が好きな人にオススメ!
  • 男前でストレートに告白するやんちゃ攻め
  • ミステリアスで寡黙な黒髪長髪美人受け
  • 古代文明(邪馬台国)に魅力を感じる

\「秘め婿」第1話配信中/

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『秘め婿』 作品紹介

宮中唯一の男従者×純潔を貫く神の妻

タイトル秘め婿(1)
作者芹澤知
レーベルfrom RED
出版社シュークリーム
連載状況完結済み
あらすじ

その昔、邪馬台国を統べる女王がいた。側にいることを許された唯一の男従者だけが“彼”の秘めごとを知る――。

シキとヤマトは邪馬台国の村に暮らす幼馴染。いつもシキをいじめっこ達から守ってくれるヤマトは、太陽みたいにまぶしい人。しかも天然の人たらしな態度でシキを無自覚に明るく翻弄した。ヤマトのとなりにいると心臓がうるさいよ…。いつしか意識し始めたシキと同じようにヤマトもまた、美しい真紅の瞳を持つシキに見惚れる自分に気がついていた。
しかし、想いを告げられぬまま運命に引き裂かれ、ふたりは二度と会えなくなってしまう…。10年の間一途にシキを想い続けたヤマトは“とある男”と再会し…!?

『秘め婿』 登場人物(攻め)

ヤマト

村に住む少年(青年)。内気な幼馴染がいじめられていると、駆けつけて助けていた。

#黒髪 #やんちゃ #男前 #強気 #村長の父 #負けず嫌い #武闘派

堂々としてろよ! シキはうちのムラで一番可愛いし賢いんだから!

引用元:芹澤知「秘め婿(1)」17ページ、シュークリーム、2020年

『秘め婿』 登場人物(受け)

シキ

村に住む少年。巫女から生贄に選ばれてしまい、火にあぶられるが…。

#黒髪 #長髪 #色白 #美人 #赤眼 #内気 #予知能力 #記憶力

目の色も肌の色もみんなと違うから みんな僕のこと気味が悪いって…

引用元:芹澤知「秘め婿(1)」15ページ、シュークリーム、2020年

『秘め婿』 第1話 あらすじ

だから俺
結婚するならシキがいい

引用元:芹澤知「秘め婿(1)」17ページ、シュークリーム、2020年

邪馬台国・南の果てのムラに住む
シキ(受け)とヤマト(攻め)。

真っ赤な眼に
真っ白な肌

さらに予知能力を持つシキは、
鬼の子だと呼ばれ、
ムラの子供たちから
いじめられている。

そこへ助けに来るのが
幼馴染のヤマトだ。

他と違うシキを
気味悪く思うどころか
美しいと褒め、
結婚するならシキがいい
と言っている。

しかし、二人の仲は
引き裂かれてしまう

シキが巫女に
「選定」されたからだ。

選ばれた子供は、
生贄として神に捧げられる
シキはヤマトの目の前で
炎に包まれた。

それから10年──

シキへの想いを捨てきれない
ヤマト
が出会ったのは……!?

続きは本編をご覧ください♡

『秘め婿』 おすすめポイント

私がおすすめする3つのポイントはこんな感じです!

おすすめポイント1

とにかく絵が美しい! おすすめするまでもなく見れば分かることではあるのですが、終始とても綺麗。

人物の美しさはもちろん、風景にも魅力のあるシーンがたくさん。モノクロなのに色彩が豊か。虹のグラデーションとか、炎の燃える赤とか、森の青さとか、鮮やかさが伝わってくるのです。光の加減なども丁寧に描き込まれていて、物語に入り込んだかのような立体感。

邪馬台国らしく、勾玉などの装飾物も丁寧に描写されています。一人一人違うものを身に纏っているのも素敵。1コマ1コマ見ごたえたっぷりです。

おすすめポイント2

邪馬台国を舞台にしたユニークな和風BL! 江戸BLはあれど、ここまで遡ったのは初めてでは…!?

さらに「卑弥呼」という実在したモデルを使っているのも興味深い。第1話では「邪馬台国」というキーワードで終わっているので、卑弥呼としての設定が出てくるのは第2話以降。ここからどう史実と合わせたりアレンジしたりしてゆくかも注目ですね。

第1話では「神のための生贄」という古代ならではの展開が見どころでした。戦争や罹災でなく、生贄として捧げられるシキ(受け)。唐突ではなく、準備された風習。不条理でなんとも言えない苦味があります。

おすすめポイント3

先が気になる展開! 第1話は、生贄として炎に炙られたはずのシキ(受け)と再会したところで終わります。ヤマト(攻め)が「見間違うはずがない」(30ページ)と駆け寄り、抱きしめたところで第2話へ続く。

感動の再会とはいえ、疑問が残るんですよね。このシキは本物なのかなぜ姿をくらませていたのか、10年間見つからなかったのはどうしてなのか……。

これらが解明される第2話以降も目が離せません! 現在(2021年8月)単話版は最終回の第6話まで配信中です。単行本は9月なので、待ちきれない方は電子書籍のバラ売りでチェックしてみてください! 単行本の特典はこちらにまとめているので、参考にどうぞ。