闇と光の救済 【BLマンガ感想】汀えいじ『嫉妬は愛を曇らせる』レビュー

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溶け合う闇と光の救済BL

桐野はピアニストとして才能に限界を感じ、鬱屈した日々を過している。だからこそ、才能あふれる後輩からの憧れと恋心を弄ぶようにセックスに誘った。期待に震える高瀬の中に歪んだ嫉妬を吐き出して、何かが満たされる気がした。
いいなりになる高瀬にうぬぼれ、依存していく桐野だが――…。

本日紹介するのは汀えいじ先生の『嫉妬は愛を曇らせる』です。不穏なタイトル、ほの暗いカバーイラスト…なんとも惹かれる作品。前作『歌舞伎町バッドトリップ』が好みだった方にもオススメです!

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『嫉妬は愛を曇らせる』 作品情報

タイトル嫉妬は愛を曇らせる
連載状況完結済
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作者汀えいじ
レーベルfromRED
出版社シュークリーム
発売日2020年09月11日
攻め落ち目の秀才
受け遅咲きの天才

『嫉妬は愛を曇らせる』 作品の雰囲気

コミカル←|―|―|●|―|―|→シリアス
さわやか←|―|―|●|―|―|→じめじめ
物語重視←|―|―|●|―|―|→人物重視
台詞重視←|―|―|―|●|―|→表情重視
けんぜん←|●|―|―|―|―|→えちえち
現実主義←|●|―|―|―|―|→非現実的
特殊設定←|―|―|―|●|―|→王道設定
攻の良さ←|―|―|―|●|―|→受の良さ

ヘヴィー度チェッカー

身体虐待……………………………なし
精神虐待……………………………なし
自傷行為……………………………なし
流血表現……………………………なし
内臓描写……………………………なし
近親相姦……………………………なし
モブ強姦……………………………なし
主役の死……………………………なし

第1話までの情報です。今後の展開により変わる可能性もあります。

『嫉妬は愛を曇らせる』 登場人物紹介(攻め/受けキャラクター設定)

作中の言葉などを引用しながら紹介していきます。
未読の方でネタバレを完全回避したい方はご注意ください!

攻め:桐野シオン(きりの・しおん)

#金髪 #長身 #細身 #美人 #22歳 #音大生 #ピアノ #俺様 #疑心暗鬼 #ツンデレ

俺と付き合いたいんだろ? 正直に言えよ

引用元:汀えいじ『嫉妬は愛を曇らせる』第1話24ページ、シュークリーム、2020年

受け:高瀬ケイ(たかせ・けい)

#黒髪 #小柄 #細身 #イケメン #音大生 #ピアノ #さわやか #素直 #純粋 #健気

先輩は僕のすべての始まりです
先輩は僕の理想なんです

引用元:汀えいじ『嫉妬は愛を曇らせる』第1話20ページ、シュークリーム、2020年
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汀えいじ
『嫉妬は愛を曇らせる』

『嫉妬は愛を曇らせる』 第1話あらすじ

あらすじではありますが、最初の引用文よりも詳しい内容が書かれています。
未読の方でネタバレを完全回避したい方はご注意ください!

……
ちょっと
遊んで
やろうか

引用元:汀えいじ『嫉妬は愛を曇らせる』第1話ページ、シュークリーム、2020年

幼い頃から神童ピアニストとして
活躍してきた桐野

しかし、最近ロシアで行われた
コンクールでは成績が悪く
ピアニストとしての限界を覚え始める。

音楽大学の一角で
ため息をついていると、
見慣れない男がやってきて
花束を押し付けてくる。

昔から桐野先輩のファンなんです」
「コンクールに出られるだけでもすごい
頬を赤らめながら褒める彼は、
高瀬という新入生だった。

常に人に囲まれており、
表情をくるくると変える
純朴な高瀬に興味を持った桐野は
二人きりで話したいことがある
と誘い出し──!?

続 き は 本 編 で ♡

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汀えいじ
『嫉妬は愛を曇らせる』

『嫉妬は愛を曇らせる』 第1話感想レビュー

具体的に「ここが良かった!」とページ数やセリフなどを挙げています。
未読の方でネタバレを完全回避したい方はご注意ください!

嗜虐心あおる受けを描くのがうますぎる……。

歌舞伎町バッドトリップ』とはまた違ったタイプの受けです。黒髪で小柄。でも一途で純粋で赤面顔がかわいいところは共通しています。桐野(攻め)が「遊んでやろうか」と考えてしまうのも分かる。

第1話は導入部分で、続きが気になるところで終わります。高瀬が「せ…先輩のこともっと知りたいとは思います…」と首まで真っ赤にしながら伝えるところで!! これからBがLしますよってところで…!! 短話配信第1話のレビュー、どこも「続きを早くください」でいっぱいでした(笑)。気持ちわかりすぎる。

おそらく今後キーアイテムとなってくるラナンキュラス意味深で気になりますね〜。

このお花、もともとギリシャ神話の登場人物から来ている名前です。ラナンキュラスとピグマリオンが同じ女性・コリンヌに恋をするも、ピグマリオンとラナンキュラスが結婚。ラナンキュラスは自分の想いを隠したまま、2人に気づかれることなく失恋する…という逸話を持つ人物。ヒィ〜切ない〜!!

花言葉で見ても、白のラナンキュラスは「純潔」ピンクのラナンキュラスは「飾らない美しさ」オレンジのラナンキュラスは「秘密主義」黄色のラナンキュラスは「優しい心遣い」。たぶんトーンが貼ってないんで赤とか紫ではないと思うんですよね。赤や紫だと「幸福」とか「あなたは魅力に満ちている」ってことになるのでハッピーエンドっぽい。桐野が白の「純潔」を汚しまくって真っ赤に染めて「幸福」に導いてほしい……。

どんな結末を迎えるのか、とても気になる作品です! 単行本版も発売されているので(販売店や特典の一覧は「単行本情報(発売日・特典配布店舗)」をご覧ください)、コミックス派の方もぜひ読んでみてください♪

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汀えいじ
『嫉妬は愛を曇らせる』

『嫉妬は愛を曇らせる』 単行本情報(発売日・特典配布店舗)

\2021年10月7日から好評発売中!/