推薦BL漫画を読んでみた!感想Vol.3『社畜が恋をしてみたら』『マドンナの片想い』『おかえり電車』

このBLマンガに光あれ
推薦BL漫画を読んでみた!感想Vol.3『社畜が恋をしてみたら』『マドンナの片想い』『おかえり電車』

現在開催中の「#このBLマンガに光あれ」で推薦された作品から3作ずつ紹介するPart2!
ランダムに3冊ピックアップした中から、作品紹介+プチ感想を綴っていきます。

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今井ささる『社畜が恋をしてみたら』

社畜が恋をしてみたら

社畜が恋をしてみたら

毎日終電、朝は7時に家を出る……。そんな社畜の服部が寂しくひとり酒をしているところに、イケメンでなれなれしい男・伊賀が突然同席してきた! なぜか飲み友達になってしまったふたりだが、服部はうっかり自分がゲイだと伊賀にカミングアウトしてしまい……?

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プチ感想

真面目な社畜とラフなフリーランスデザイナー(のちに会社のマネージャーへ)の、お仕事BL。恋愛だけでなく、家族や仕事への向き合い方なども描いた大人な物語です。読むときの年齢と境遇によって攻め・受けどちらに感情移入するかが変わりそう。

推薦者:のもり🍣さんのコメント

飄々としたノンケと社畜ゲイの年の差ラブ💗
付き合ってからがとにかく面白い!性格の正反対な2人が歩み寄ろうと頑張る姿が可愛くて愛おしい…!会話やエピソードにリアリティがあって引き込まれます。読めば読むほど好きになる🦑

本当にリアリティある会話とエピソード。社会人経験のある方こそ身に染みるものがたくさんある一冊ですね。

服部(社畜ゲイ・受け)の言い分も、伊賀(飄々としたノンケ・攻め)の言い分も理解できるんですよ。伊賀のほうが年上なので、良い具合に肩の力を抜いて仕事をしています。服部が常に仕事スイッチオンだとしたら、伊賀は自在にオンオフできる感じ。なので「忙しいって言ってもさ ずっとは集中保たないし時間の割り振りするじゃない 私生活でもできるでしょ?」(117-118ページ)と投げかけるんですが、伊賀の普通は服部の普通ではありません。「それができてたら俺だって」(119ページ)と涙を零します。2人の「普通」を擦り合わせていくことの難しさと大切さが丁寧に描かれた物語。

王道BL・恋愛漫画だと、付き合ってからの困難は「当て馬の出現」や「同性愛に対する偏見・差別」であることが多いと思うんですが、本作はもっとリアル。仕事への価値観と、家族の死。どんな人間も絶対的に抗えないテーマを描いているので、迫りくるものがあります。まさに読めば読むほど得られるものが多い作品です。

シリアスな部分もありつつ、可愛くってエッチな部分もちゃんとある。受けちゃんが最中に「気持ちいいっ」って言いまくるのが好きな人、読んでほしい。すけべなゲイは良い。胸のときめきに効きます。

梶原にき『マドンナの片想い』

マドンナの片想い

マドンナの片想い

安芸は乗馬クラブで会う野中のことが気になり友達になろうとするが、野中は全く相手にしてくれない。それでも話しかける安芸と、野中も一緒にいることが多くなるが……!?

『マドンナの片想い』が読める電子書籍ストア

プチ感想

乗馬クラブにいるマドンナ(牝馬)は、いつも大切に扱ってくれる安芸のことが大好き。でも安芸は人間の男の子に惹かれているようで…ということで「マドンナの片想い」というタイトル。表題作のほか、じんわりと余韻を残す短編を集めた一冊。

推薦者:くるてくさんのコメント

エチなし(どころかチューもない)純度100%のピュア&キュンを補充したいときにはとても効きます!

乗馬クラブに通う中学生、口の悪い天邪鬼のなかくんと鉄メンタルあきくんのお話

動物が登場するBL特集」を組むほどに動物好きなのですが、こんな名作を知らなかったとは……! やはりイベント企画はやるもんだなと思いました。動物好きに必ず見てほしい

マドンナちゃん(牝馬)がとっても可愛い子です。素直でおしゃまな女の子。安芸に惚れているけど、引くところはちゃんと引く健気なところもあります。このマドンナちゃんを狙うボーイくん(牡馬)もイケメン。行動がとにかく男前です。馬としては扱いづらいのかもしれないけど、モノローグで行動の理由が分かると格好よすぎる。

人間側のカップルでは、ワンコ系の天才肌・安芸と、クールビューティな努力家・野中の、じれキュン具合がたまりません。最初は険悪なムードだったけれど、それが嫉妬から来るものだと知ってニマニマ。徐々に仲良くなり、乗馬クラブだけでなく遊園地デートもするように…と段階を踏んでいくのが微笑ましい。90年代の作品なので、まだ中学生が携帯電話を持つのが当たり前ではなかった時代なのも素敵なエッセンスになっています。待ち合わせですれ違いする切ない展開、現代じゃほとんど起こらないもんな〜。

ほかにも「夏花火」「ONE IN A MILLION」「窓を見る人」「ゆきどけみち」などの短編が収録されています。どれも余韻が素敵。すべての話に共通するのは、ふたりの恋愛が始まった(恋愛感情として意識した)ところまでで終了するところ。でも、物足りなさよりも心地の良い余白を体感させてもらった印象が強いです。余韻に浸れる、じんわり系の大人なBL漫画を求めている方にオススメ

内田カヲル『おかえり電車』

満員電車で知り合った会社員の正三(しょうぞう)さんと康平(こうへい)くん。おしゃべりしたりカレーまん一緒に食べたりしながら仲良くなっていったけど、突然、康平くんから告白されちゃった! ビックリした正三さんは、とまどいつつも「恋人ごっこ」を始めることに。でも、仔猫のように可愛いと思っていたのに、いつの間にやら別の気持ちが湧いてきて……!?

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プチ感想

おにショタCPが2シリーズ(「おかえり電車」1〜6「ちょっきんちょっきんちょっきんな」1〜2)、叔父甥CPが1作(「誰にも遠慮はいりません」)、同級生CPが1作(「アテンションプリーツ」)と色んな恋愛模様が拝める素敵な短編集。

推薦者:taeさんのコメント

内田カヲル先生といばガチムチ&すね毛
ですがなんと
おかえり電車は歳の差エロ無しのショタBL
不思議ちゃんで健気な康平くんが可愛い

taeさんの仰る通り、ある程度BLを読んでいる者にとって内田カヲル先生+麗人という組み合わせはガチムチ体毛ワッショイなイメージ。でも、本作はプラトニック・ほのぼのラブ♡ 

「おかえり電車」の攻め(仮)・正三は人が良いホンワカ系お兄さん。最初はフったら可哀想だからと、とりあえず的にOKした交際からスタートします。それが友愛から恋愛に変わり、これではダメだと突き放したり、周りから変態呼ばわりされたりと、おにショタの王道が詰まっていてキュンとします。

人が良いながらも、意外と押しの強い受け(仮)・康平に流されない正三。節度を守りつつ、康平の持ちを尊重します。ここが何とも絶妙なバランス感で、さすがです。フィクションとはいえ、あまりに年上側からガッツかれると引いてしまう人もいると思います。かといって、プラトニックすぎると育児漫画っぽくなってしまう。年下側の背伸びしたい気持ちも敬うけれど、ボーダーラインは越えきらない、かゆいところに手が届きまくりなおにショタBL

「おかえり電車」のおにショタでは物足りなさそうだなって感じた人は、そのあとにある「ちょっきんちょっきんちょっきんな」を読んでください。ませた少年にせがまれて、お仕置き程度にイタズラをするシーンがあります。怖がらせて離れさせようとするおにショタ(「ちょっきん〜」)と、自分から離れていこうとするおにショタ(「おかえり〜」)、両方読めてオトクな一冊ですね。

個人的には「アテンションプリーツ」めちゃくちゃ好きです。ひらひらのミニスカプリーツから、ゴツゴツの太もも……最高! ラストのノーパンがたまらんです。チョロめなガチムチはナンボあっても困りませんからね。ぜひ摂取しましょう。

まとめ

毎回言うじゃんって感じなんですけれど、やはりどれも皆さんが推薦するだけあって面白い……!
まだまだ色々な名作が眠っていそうですね。

#このBLマンガに光あれ」受付期間は2021年12月19日(日)まで。
あなたの推薦図書もお待ちしております♪