雑誌名 | mimosa |
巻・号 | vol.19 |
出版社 | リイド社 |
「泣き虫大家のみくるちゃん」第1話あらすじ
攻め:青葉(28歳。不動産を信じて色々任せた結果、イメージと違うアパートに入居)
受け:松之 みくる(びんぞこ眼鏡に七三分けの、アパート大家。元は祖母の物件だった)
※第1話の時点では絡みがないため攻め/受け不明ですが、インタビューで確定されています。
ほか:山田と鈴木(ゲイカップル。アパートで同棲をしている。ロマンチスト同士)
海の見える町で暮らしたい──
その希望を叶えるため、移住してきた青葉。
地図に記された入居先へ行ってみると、一軒の寂れたアパートが建っている。
不動産の担当者は新築だと言っていたが、とてもそうには見えない。
多忙のあまり内見を任せてしまったのが良くなかったようだ。
もしかしたら違うアパートかもしれない。
そんな期待を抱きながら、ドアを開ける。
すると、一組のゲイカップルが熱烈なキスをしていた。
衝撃のあまり絶句する青葉に、横から声がかけられる。
「おまちしておりました」
アパートの管理人・松之だ。
カップルのことにまるで動じていない彼に、応接間へと通される。
案内された青葉は、地図が間違っていなかったことを知る。
アパートらしくない間取り、妙な住人、寂れた外観……。
松之から理由を聞きながらも、青葉は引越しを考え直そうとしていた。
必死になって引き留めようとする松之。
それでも青葉の気持ちは後ろ向きだった。
しかし部屋に入ると、中はリノベーション済みで新築同様。
窓から見える景色も、海が一望できる素敵な眺めだ。
考え直した青葉は、ここに住むことにした。
改めて挨拶へ向かおうと松之がいる部屋へ向かう。
すると、松之は泣いていて──!?
続きは 本編 をご覧ください!
「泣き虫大家のみくるちゃん」第1話の感想レビュー
まず情景の素晴らしさたるや! 開放感があってのびのびとした雰囲気が伝わってきます。モノクロなのにカラーで見えると感じられるほど、表現力が最高。こういった海の見える町、とても好き。オミクロン株の流行で気軽に旅に出られない今、めちゃくちゃ刺さりますね〜。そこで始まる新しい生活と出会い。良作の匂いしかしない。
物語の舞台はゲイアパート。ゲイカップルが集まっているアパートです。前の大家である、みくるの祖母が創設者。かつて同性カップルの賃貸契約が難しかったころ(現実では今でも難しいようですが)、哀れに思って貸したところから始まりました。その名残で、ゲイカップルの住人が多くなったという流れ。主人公・青葉は知らされていませんでした。しかし一人になったとき、「ゲイアパートか 集まるところに集まるんだな」というセリフからゲイなのかな? と思います。みくるちゃんにも「好み」とモノローグで言っていましたしね。
一目惚れした青葉、謎多き山田&鈴木カップル、素顔がかわいすぎるみくるちゃん。第2話も楽しみな作品です!
らくたしょうこ
『レンタルタマちゃん』
日々寄せられる住民の不満に疲弊する町役場の役人・矢澤は、癒やしを求めて「ねこレンタル」を利用することにした。
サービスに来たのは猫耳しっぽをつけた人間の“タマ”だった。
人間とわかっているのに、タマと過ごす時間は矢澤にとってかけがえのないものになっていく。
なぜ傷だらけの身体で、なぜこの仕事をしているのか?
本当のタマのことは何も知らなくて……