たのしいかわいい【BLマンガ感想】冬縞しぐれ『純情でなにが悪い』レビュー

この記事は…
  • 冬縞しぐれ先生のBLコミック『純情でなにが悪い』の感想をまとめたものです。
  • 記事の前半は第1話のみピックアップした情報+感想です。
  • 記事の後半は単行本全体の情報+感想です。ネタバレを含むのでご注意ください。
紹介する作品はコレ!

タイトル純情でなにが悪い
作者名冬縞しぐれ
出版社祥伝社
レーベルonBLUE
連載状況完結済
→続編決定!

はじめては、宝物のように大切に抱かれたい。
奔放に見られがちだが実は未経験のはじめは、そう夢見てタチ専デリヘルを利用した。
しかし、派遣されてきたリョウタはそんな事情もつゆ知らず、強烈な快感ではじめを翻弄し、処女を散らしていった。
さらには同じ大学に通う同級生だと判明し、長年の夢が一夜にして悪夢に……!
後日、リベンジのためにふたたびデリヘルを呼んだところ、手違いでリョウタ――改め諒太が再来。
そこで念願の「恋人風甘々セックス」を実現してもらうけれど…!?

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冬縞しぐれ「純情でなにが悪い」 第1話 あらすじ

登場人物

攻め:リョウタ(大学生/タチ専デリヘルバイト/たらし/俺様/プロ意識/世話焼き/一人っ子
受け:篠原はじめ(20歳/大学生/ゲイ/バックバージン/泣きボクロ/黒髪/見た目ビッチ/中身純情/こじらせ)

真性のゲイである自覚がありながらも、いまだ未経験のはじめ
理想的な初体験を迎えたいものの、相手選びに何度も失敗を重ねている。
見た目が遊んでいるように見えるせいか、軽く扱われてしまうのだ。

そんな状況から脱却すべく、プロを呼ぶことにした。
甘くて優しい、とろけるような初めてを提供してもらうために。

タチ専デリヘルに電話をかけ、予約完了。
緊張しながらシャワーを浴びて待っていると、予想外に早く到着してしまう。
慌ててタオル一枚で出迎えたところ、想像よりもカッコいい男がいた。
指名した「リョウタ」と名乗る彼は、素早く部屋へと入り込む。
上裸のはじめを見て「やる気満々」で「がっついてる子」と勘違いし、すぐさまベッドへ

理想を叶えようと必死に弁明するが、手慣れた愛撫とキスで組み敷かれてしまう。
初めてであることを強調しても、「そういう設定のプレイ希望?」と流される。
しかし時間が経つにつれ、リョウタは本当に経験が少ないことを理解してゆく。

この必死な舌の感じ ほんとに経験少ないんだな
ま と言っても いつも通りさせてもらうけど

引用元:冬縞しぐれ『純情でなにが悪い』(19ページ、祥伝社、2022年)

キスだけでぐったりとしているはじめに、「Cコース」を堪能させようと動き出すリョウタ。
舌先で亀頭を舐められ、指先で後孔を責められて頭が真っ白になってゆく。
性感帯を同時に弄られたはじめは挿入を前に果ててしまう。
ところがリョウタは手を止めず、ゴムを着けてはじめの局部に押し当てる。
このまま理想の初体験にならないまま挿入されてしまうのか……!?

続きは 本編 をご覧ください!

ストーリーの重要なポイント
  • 見た目はビッチ、中身はピュアなこじらせ男子・はじめには「理想の初体験像」がある
  • 「理想の初体験」を叶えてもらうため、プロであるタチ専デリヘルを予約
  • トラブルにより遊び慣れていると勘違いされたまま強引なセックスが始められる

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冬縞しぐれ「純情でなにが悪い」 第1話 感想レビュー

ここからは、私個人の感想となります。ご了承ください。

ストーリーの感想

未経験のゲイが手慣れていそうな相手を選んで誘う、私の大好物な王道。童貞攻めでも処女受けでもおいしいから好き。本作はこじらせ処女受け。ストーリーは王道ながらもキャラクターの個性が光る良い第1話でした。

イラストの感想

デビュー作……だと!? というくらいレベルが高くて驚きです。日常シーン、ギャグシーン、エロシーンどれも作画と演出が上手い。めずらしいなと思ったのは、棒の修正より穴の修正のほうが濃いめなところ。どんだけエロい穴を描いたら棒より濃い目の修正になるんだ……。気になりますね。

攻めキャラの感想

まーでも 安心してよ 初めてでも気持ちよくさせる自信あるし

引用元:冬縞しぐれ『純情でなにが悪い』(17ページ、祥伝社、2022年)

余裕あるバリタチの俺様。プロ意識が高く、職務中は奉仕に徹するけれど終わったらドライなタイプ。この割り切り具合、なかなかの年数タチ専バイトをやっているのでは? と思いきや、まだ大学生。末恐ろしい子! 一途になったら甘々で溺愛しそうな攻めの傾向が見えて良きです。

受けキャラの感想

おれの本当の処女はこれからなんだ

引用元:冬縞しぐれ『純情でなにが悪い』(30ページ、祥伝社、2022年)

おもしろかわいいこじらせ処女。ビジュアルは大きな瞳、泣きボクロ、長めの黒髪ショート、スキニーパンツ、チョーカー。うん、えっちですね。なんだろう、淫魔っぽい感じの見た目です。でも本人は単純に気に入ったものを身につけているだけにすぎず、中身は夢見るピュアピュアボーイ。理想を語るモノローグや独り言が楽しいキャラクターです。

シチュエーションの感想

攻めフェだぁ〜ッ↑↑ あたしゃコレが大好きなんだよ……。攻めフェから始まることでタチ専デリヘルの“プロ”感が出ているのも良い。相手をもてなしたり究極の快感を与えてこそのプロですね。好き。そのあとで実は同じ学校だったというのも最高。相手の表裏、両方知っている関係性って色気があります。

第1話の感想はここまでです。以降コミックス版のネタバレがやや含まれるのでご注意ください。

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電子書籍限定!描き下ろし特典ペーパー収録

冬縞しぐれ『純情でなにが悪い』 単行本 情報まとめ

2022年9月24日発売

はじめては、宝物のように大切に抱かれたい。
奔放に見られがちだが実は未経験のはじめは、そう夢見てタチ専デリヘルを利用した。
しかし、派遣されてきたリョウタはそんな事情もつゆ知らず、強烈な快感ではじめを翻弄し、処女を散らしていった。
さらには同じ大学に通う同級生だと判明し、長年の夢が一夜にして悪夢に……!
後日、リベンジのためにふたたびデリヘルを呼んだところ、手違いでリョウタ――改め諒太が再来。
そこで念願の「恋人風甘々セックス」を実現してもらうけれど…!?

コミックシーモア作品紹介ページ(https://www.cmoa.jp/title/251692/)より引用

冬縞しぐれ『純情でなにが悪い』 単行本 感想レビュー

ここから先は…
  • 冬縞しぐれ『純情でなにが悪い』(コミックス版)の詳細をまとめたものです。
  • 文字のみの情報となっておりますが、第2話以降のネタバレにご注意ください。

作品の雰囲気が分かるチャート

コミカル←|―|●|―|―|―|→シリアス
さわやか←|―|●|―|―|―|→じめじめ
物語重視←|―|―|―|●|―|→人物重視
台詞重視←|―|―|●|―|―|→表情重視
けんぜん←|―|―|―|―|●|→えちえち
現実主義←|―|―|●|―|―|→非現実的
特殊設定←|―|―|―|●|―|→王道設定
攻の良さ←|―|―|●|―|―|→受の良さ

怖いものチェックリスト

精神暴力……………………………×
身体暴力……………………………×
自傷行為……………………………×
流血表現……………………………×
内臓描写……………………………×
近親相姦……………………………×
モブ強姦……………………………×
主役の死……………………………×
ホラー系……………………………×
リアル虫……………………………×
リバ表現……………………………×

もうとにかくハッピーだぜ…!

修正について

半透明白抜きor白抜き+ぼかし修正でした。

エンディングについて

ハッピーエンドです。

描き下ろしについて

交際開始後、デートの帰りエピソード6ページでした。ピュアピュアで尊い。嗚呼、純情。

電子書籍限定特典について

外で肩に手を回してくる理由について1ページでした。かわいいが詰まっている……!

【電子書籍で読む】

電子書籍限定!描き下ろし特典ペーパー収録

冬縞しぐれ『純情でなにが悪い』 続編情報

本作は1巻完結ものですが、人気のため続編が決定しています!

この作品が好きな人にハマりそうなBLコミック

佐原カジカ
佐原カジカ

この作品好きならこれも好きだと思います!

こじらせ受け、俺様で余裕のあるバリタチ攻め。

実は同じコミュニティ(学校・会社)に属している。

そして圧倒的な画力による最高のエロス……これです。

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