亡くなった親友の弟と…【BL漫画感想】ミナヅキアキラ『なかないひばり』レビュー

元モデルの写真家×兄を亡くした少年

新進気鋭の写真家である清澄は、亡き親友の弟のひばりと2人で暮らしている。
仕事仲間でもあった親友の死に責任を感じ、ひばりを引き取ったのだ。
唯一の肉親をうしなったひばりの「家族」になることを誓った清澄。
お前の大切なひとを奪ったのは俺だから。
しかし、ひばりはそんな清澄に言えない想いを抱えていて…?

ミナヅキアキラ『なかないひばり』 傾向チャート

コミカル←|―|―|―|●|―|→シリアス
物語重視←|―|―|●|―|―|→人物重視
台詞重視←|―|―|―|●|―|→表情重視
けんぜん←|―|―|●|―|―|→えちえち
さわやか←|―|―|―|●|―|→じめじめ
現実主義←|―|●|―|―|―|→非現実的
特殊設定←|―|●|―|―|―|→王道設定
攻の良さ←|―|―|●|―|―|→受の良さ

ミナヅキアキラ『なかないひばり』 登場人物

攻めキャラクター

清澄
 #茶髪 #長身 #筋肉質 #顔がいい #写真家 #男前 #スパダリ #ストイック #真面目 #独占欲 #根明

「ははっ フツーでいいですよ そのままですっごく素敵だから」(20ページ)
「ひばりの写真撮りたいな どんなに綺麗に撮れても俺しか見ないけど」(57ページ)
「お前がいつだってわかっててくれるから 俺何言われたって怖くないんだよ」(90ページ)
「俺やっぱ ひばり撮るの好きだな」(118ページ)
「え? あの顔で隠せてると思ってたの?かわいいな」(158ページ)

出典:ミナヅキアキラ『なかないひばり』(大洋図書、2020年)

受けキャラクター

ひばり
 #黒髪 #小柄 #華奢 #かわいい #高校生 #次男 #兄他界 #天涯孤独 #強がり #気遣い #健気 #一途

「すみ ごはんの前に甘いもの食べる? すみが 元気ないから」(59ページ)
「少し休もう 澄 …大丈夫 澄ならできるよ」(80ページ)
「へいき! 一人で遊べるから」(113ページ)
「…俺も…そうしてほしいから 準備…できてる…」(168ページ)
「俺 澄がわがままなほうが嬉しいよ」(180ページ)

出典:ミナヅキアキラ『なかないひばり』(大洋図書、2020年)

攻めと受けの比較

年齢:攻>受
身長:攻>受
体格:攻>受
階級:攻>受
立場:攻>受

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ミナヅキアキラ
『なかないひばり』

ミナヅキアキラ『なかないひばり』 あらすじ

清澄(攻)と
ひばり(受)は、
二年前から同居している。

亡くなったひばりの兄の代わりに、
清澄が保護者代わりをして
暮らしているのだ。

施設で育ったひばりには、
両親がいない。
そこで、兄と縁のある清澄に
引き取られた。

清澄は若き写真家で、
かつてはひばりの兄と
共同で作品を仕上げていた。
彼亡き今、仕事は多忙を極める。

そんな清澄のため、
ひばりは率先して
家事を行う。

ひばは

やさしいな

そのくま見たら

気も遣うよ

にぃ・・がいなくなって

ずっと忙しいんだろ

血の繋がりもない清澄に
甘えるわけにもいかず、
ひばりは進路や面談の日程を
清澄に知らせずにいた。

子供らしく頼ればいいと
伝えるが、子供扱いされた
ひばりは不機嫌になる。

その理由を、
清澄は知っていた。

リビングで寝たフリを
していると、ひばりが
そっと口づけてゆくからだ。

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ミナヅキアキラ
『なかないひばり』

清澄は、ひばりの気持ちを
受け入れるわけには
いかなかった。

彼の兄は、
清澄を助けに行く途中で
亡くなっていたからだ。
自分が奪ったのも同然だと
考えている。

それでも、
ひばりと共に過ごし、
好意を知ってしまった今、
惹かれないわけがなかった。

ある日、
他愛無い会話の中で
清澄がひばりの頭を撫でると、
不思議そうに尋ねられる。

…澄って彼女にも

こういうことすんの?

えっ!?

いないって!

ひばが一番よく

わかってんでしょ…

そう返すと、
さみしそうな横顔を見せた。

ひばりは自分のせいで
清澄が恋人を作れないのだと
思ったように見えた。
実際は、ひばりがいるから
恋人など必要がないのだ。

感情を抑えきれなくなった
清澄は、ひばりに告白する。

しかし、
ひばりは拒絶する。

ひばりもまた、
兄が死んだのは
自分の責任だと感じていた。
亡くなる直前に、
心にも無い言葉を
浴びせていたからだ。

そんなことをした自分が、
幸せになる資格などない。

だからこそ、
ひそかにキスをするだけに
留めていたのに、
清澄から一線を
越えてきてしまった。

その気持ちを
簡単に受け入れられるわけもなく、
拒否することを選んだ。

ぎくしゃくしたまま、
清澄は出張へ行ってしまい……

結末はコミックスで!

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『なかないひばり』

ミナヅキアキラ『なかないひばり』 感想レビュー

絵で魅せてくれるBL。

とくに65ページがすごい
Renta!版でのページで
紙や他電子ですと
違うかもしれないので
補足しておきますと、
「そうしたら俺は」の
1ページをフルに
使った大ゴマのところです。

分かりやすい強調
(集中線とか)は
一切されていないのに、
自然と清澄の右手に
視線が行くんですよ。

ベッドの脚、
ラグの模様、
フローリングの木目、
清澄の二の腕、
ひばりの太もも、
ひばりの脛、
ひばりの腕などが
集中線の役目を
果たしている、
とても自然な強調の仕方。

最初このページ見たとき、
「キスシーンなのに、
 なぜか顔よりも
 清澄の手を
 見ている…なんでだ?」
と思って、ジーっと
眺めていたら
上の構図に気づき、
スゲー! と感動。

実際、ここでのポイントって
キスよりも腕というか
今にも抱きしめそうな指先
なんですよね。

少し後の71ページで
抱きしめている構図が
来ているんですけど、
65ページの指先の印象が
頭に残っているからこそ
余計に昂るといいますか。

もちろん絵だけじゃなく
セリフやストーリーも
良いんですけど、
目だけで訴えるコマなども
すごくクるものがあります。
164ページ、無言で誘う
ひばりのエロさとかね……。

印象的な絵のBLが
読みたい方には
とくにオススメ
したい一冊!

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ミナヅキアキラ
『なかないひばり』