マサイ族との恋【BL漫画感想】博士『ライオン如きの国から』レビュー

コミュ強マサイ族(マイルド)×動物好きの不思議ちゃん

クラスで少し浮いた存在の動物好きな高校生・マコトはある日、母親からマサイ族出身の留学生が家にホームステイしにくることを知らされる。屈強な男を想像するマコトだが、現れたのは意外にもコミュ力が高い今風な好青年・ルカだった。マイルドマサイに一安心したのも束の間ルカがマコトを女の子と勘違いしていることが発覚する。しかも男だと分かった後もすっかり恋に落ちてしまい――!?

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博士『ライオン如きの国から』 作品の雰囲気チャート

コミカル←|―|―|●|―|―|→シリアス
物語重視←|―|―|―|●|―|→人物重視
台詞重視←|―|―|●|―|―|→表情重視
けんぜん←|―|―|―|●|―|→えちえち
さわやか←|―|●|―|―|―|→じめじめ
現実主義←|―|●|―|―|―|→非現実的
特殊設定←|―|―|●|―|―|→王道設定
攻の良さ←|―|●|―|―|―|→受の良さ

博士『ライオン如きの国から』 登場人物(攻め)

ルカ
#黒髪 #長身 #細身 #褐色 #ピアス #長髪 #太眉 #高校生 #マサイ族 #モデル母 #留学生 #諦観 #溺愛 #プレイボーイ #おしゃれ

「俺の国 同性愛犯罪なんだ 愛し合ったことバレたら アーッ 逮捕」(34ページ)
「嫉妬するぐらい愛されてると思わなかったよ ね〜俺のどこが好き〜?」(79ページ)
「本気じゃないよ 部族とかって物珍しいから 遊んでみたいんだよ」(98ページ)
「男じゃなくて マコトが好きなんだよ 世界で一番好きだ」(143ページ)
「話は離れててもできるけど 触るのは今しかできないからさ」(159ページ)

出典:博士『ライオン如きの国から』(一迅社、2020年)

博士『ライオン如きの国から』 登場人物(受け)

青菜 まこと
#金髪 #小柄 #華奢 #そばかす #かわいい #高校生 #獣医 #強がり #動物好き #変わり者 #努力家 #マイペース #一途 #好奇心

「ルカがでかすぎなんだ 俺がチビなんじゃなく」(58ページ)
「いじめられてない浮いてるだけ」(67ページ)
「ルカが女子とくっつくと切ない気持ちになる 俺は懐がせまいな」(77ページ)
「先生 授業中 痔クッション使用の許可をお願いします」(88ページ)
「これからも一緒にいてもらえないと困るんだ ルカに教えてもらわないといけないこと 助けてもらわないといけないこと たくさんあるから」(147ページ)
「すごいルカ臭 臭くないよルカの匂い ホットケーキ焼いてるときみたいな匂い いい匂いだよ」(168ページ)

出典:博士『ライオン如きの国から』(一迅社、2020年)

博士『ライオン如きの国から』 攻めと受けの比較

年齢:受 = 攻
身長:受 < 攻
体格:受 < 攻
階級:受 = 攻
立場:受 = 攻

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博士
『ライオン如きの国から』

博士『ライオン如きの国から』 あらすじ

マコト(受け)の両親は
にぎやかな雰囲気が大好き。
自宅にはいろいろな動物がおり、
うさぎのタロはマコトと特に仲良しだ。

動物だけにとどまらず、
ホームステイの受け入れ先として
登録していた。
そして今回、
マサイ族の戦士がやってくることに。

想像のつかない人物に
ドキドキしながら待っていると、
考えていたより現代的でカジュアルな
ルカ(攻め)がやって来る。

マコトはタロを抱きながら自己紹介し、
ルカにもふわふわの毛を触らせる。

イエス 

イエス 

抱っこする?

太ってておいしそう

今日のディナーにするの?

びっくりするマコトだが、
ルカなりのジョークだった。
流暢な日本語を話すルカは
あっという間に家族に溶け込む。

夜になり、風呂場にいるルカへ
タオルを渡しに行ったマコト。
照れたように裸を隠すルカは、
マコトを女の子と勘違いしていた。

男であることを知り
ガッカリするが、
ときめきは本物だと言い、
キスをする。

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博士
『ライオン如きの国から』

ルカのスマートフォンに保存された
写真の数々を見ながら、
遠く離れた地でも
同じように家族や
ペットがいることを知り、
親近感を覚えるマコ。

ほのぼのとした光景が
並んでいたが、
ふとスワイプして見えた
割礼の動画に、
マコは顔面蒼白になる。

その一方で、
ルカの局部に興味津々。
一緒に風呂に入ることを提案し、
まじまじと見ていると、
ピアスも付けられていることが判明。

ちんちんピアス 

ってどんだけ 

遊んでんのさ

マコ〜…

嫌いにならないで〜

日は流れ、
ルカの最初の登校日。

異国情緒あふれるルカに、
生徒たちは色めきだつ。
体育の授業でも大活躍し、
ケニアの話題で盛り上がり、
女生徒はルカに夢中になった。

放課後、ルカは女生徒たちと
原宿や渋谷へ行くことになったが
マコトはついていかずに見送った。

過去にアフリカは一夫多妻制だと
ルカから聞いていたからだ。
我慢して家へ帰ると、
ルカが先に帰宅していた。
さみしそうなマコトの顔を見て、
戻ってきたのだと言う。

マコトとルカの距離は
近づくばかりだったが、
留学期間に
終わりが近づいてきていた。

アフリカへ行ってみたいと
言うマコに、ルカはいつになく
他人行儀な笑みで
「いつでも遊びにおいで」と返す。

留学を繰り返すルカは、
何度もその言葉をかけられたが、
アフリカへ訪れた者は
一人もいなかった。

ルカとの間に壁を感じたマコトは、
夏祭りで自分の考えを打ち明ける。

将来は獣医になり、
密猟者などからアフリカの動物を
救いたいと思っており、
そのときはルカと一緒にいたい。

ルカとの 

未来のこと 

もっといっぱい 

話したかったんだ

…マジ?

マコトが真剣に考えていることを
知らなかったルカは━━!?

続きは本編で!

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博士
『ライオン如きの国から』

博士『ライオン如きの国から』 感想レビュー

ベストカップルForever…

ルカの気持ち、外国人でなくても
転勤族だった人たちは
感情移入できると思います。

引っ越しするよ〜ってなったとき、
すごい泣かれたりすると
「いや赤紙じゃねぇから!
 また会えるじゃん!」
って返してたんですけど、
だいたい号泣する人に限って
元々たいして仲良くないし、
連絡してこないんですよ。

サラリと送り出してくれた人ほど
なんだかんだやりとりしてるので
「さよならのときに泣かれると 
 また会うつもりがないんだって
 思っちゃうの」
というルカの言葉とても分かるなぁ。

だからこそ、
マコが隠れて号泣してるの
健気でとても好感が持てる。
ルカとほんと…
ベストカップルForever…

そしてマコは
獣医に向いてる性格ですね!
タロが焼かれても
「せっかくだし食べよう」ですし
好奇心で割礼チンポを観察し、
くわえ、アヌスへ入れる。
何事にも抵抗感がないし
良い意味で共感性に欠けているので
続けていけるタイプ。
アフリカに獣医として行った、
という説得力がありました。
見た目はカワイイけど中身はタフ。

動物の数々もかわいくって癒されます!
うさぎのタロさんに始まり、
カメ、熱帯魚、ヤギ、ぞう、ヒョウ、
そしてミツオシエと色んな子に溢れてる。

とくにリリちゃん(ルカの実家にいる犬)の
表情といい顔といい、かわいくって大好き。
少しアホで愛されてるのがにじみ出ていて
ニコニコしちゃうんですよ〜〜。

リリちゃんで思い出しましたが
ルカに片想いしていた女の子の綾ちゃんは
嫌な子っぽく描かれている一方、
マコと同様ウソがなくて
良い子だと思いましたね。
思わせぶりな態度をするよりも
「あんた無理」って言う子、強くて好き。

電子書籍限定の描き下ろし、
結構長くて(10ページもある!)
充実してました。
遠距離テレセで甘くてえちえち。
コミックシーモアではさらに限定書き下ろしがついてきます。

紙版は限定版だとカバーの色が違ったり
小冊子がついていたり
(電子版で「after story」として
 出されています)
どこで買うか迷っちゃいますね。

体格差萌え、
異文化交流、
遠距離恋愛、
この3つが好きな方へ特にオススメ!

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