夏目イサク先生の代表作であり、大人気連載中の『飴色パラドックス』。
月刊誌Dear+にて連載され、2巻で一度最終回を迎えるも、読者からの熱烈な希望で季刊誌Cheri+にて連載再開!
2巻の公式内容紹介に「とりあえずのフィナーレ!!」とあるところからも、当時の読者たちをなだめている感が伝わってきます。「とりあえずだから落ち着いてね」公式からそんな声が聞こえてきそう。こうしてファンを虜にしてやまない『飴色パラドックス』は、今や6巻まで刊行されています(2023年1月時点)。
では早速、作品の概要から見ていきましょう!
新情報 2022年12月実写ドラマ化決定!
夏目イサク『飴色パラドックス』 作品の概要(作者・レーベル・あらすじ)
著者
夏目イサク
レーベル
ディアプラス・コミックス
あらすじ
週刊誌記者の尾上は、
異動先の張り込み班で
カメラ担当の同期・蕪木と
コンビを組むことになる。
密かにライバル視していた相手である上、
スクープのためなら手段を選ばないやり方が
正義感の強い尾上には納得できず、
最初は衝突ばかり。
けれど共に事件を追ううちに
お互いが気になり始め……?
カメラ担当×文字担当の
バディものとしても
楽しめますし、
互いに可愛い嫉妬と
独占欲を抱きあってて
ニヤニヤしちゃう
ケンカップルです♡
夏目イサク『飴色パラドックス』 作品の雰囲気
コミカル←|―|―|●|―|―|→シリアス
物語重視←|―|―|●|―|―|→人物重視
台詞重視←|―|―|●|―|―|→表情重視
けんぜん←|―|―|●|―|―|→えちえち
さわやか←|―|●|―|―|―|→じめじめ
現実主義←|―|●|―|―|―|→非現実的
特殊設定←|―|―|―|●|―|→王道設定
攻の良さ←|―|―|●|―|―|→受の良さ
ライバル意識から始まる
ケンカップルな2人♡
ときに甘いのがたまらん!
スクープを追っているので
芸能界の闇を感じる
シリアスなシーンも
ありますが、
ドっと疲れるような
難解な設定はないので
長編の中でも読みやすい作品。
こんな人にオススメ!
- バディものが好き!
- 男たちが仕事する姿にキュンとくる!
- 余裕ある格好いい攻めが余裕なくすのが好き!
夏目イサク『飴色パラドックス』 登場人物(キャラクター紹介)
攻め:蕪木 元治(かぶらぎ・もとはる)
週刊誌「DASH!」のカメラマン。人たらしで情報通。
#茶髪 #長身 #細身 #顔がいい #25歳 #カメラマン #妹がいる #親と不仲 #人たらし #余裕 #猫かぶり #独占欲 #挑発的
セリフで分かる!人物像
各巻から一言ピックアップ!
- 「……確かにおれの9割は作り物かもしんねー でもお前には一回も嘘ついたことねェよ!」(引用:夏目イサク『飴色パラドックス』1巻101-102ページ、新書館、2011年)
- 「お前って おれに優しくされてーわけ? お姫様抱っこでもして出勤してやろーか」(引用:夏目イサク『飴色パラドックス』2巻76ページ、新書館、2014年)
- 「二度と尾上をやっかいなことに巻き込むな」(引用:夏目イサク『飴色パラドックス』3巻151ページ、新書館、2015年)
- 「あいつがお前のことどんどん好きになってるから 割り込まれないためにだよ」(引用:夏目イサク『飴色パラドックス』4巻29ページ、新書館、2017年)
- 「なんでも話すよ お前が興味あんなら」(引用:夏目イサク『飴色パラドックス』5巻84ページ、新書館、2019年)
最初は余裕綽綽で
尾上を下に見ている
態度の蕪木ですが、
尾上に惹かれれば
惹かれるほど
余裕を失ってゆくのが
キュンときます!
受け:尾上 聡(おのえ・さとし)
週刊誌「DASH!」の記者。嘘がつけず、まっすぐな男。
#黒髪 #中背 #細身 #地味 #25歳 #雑誌記者 #鈍足 #運動音痴 #正直 #素直 #ワンコ #正義漢 #真面目
セリフで分かる!人物像
各巻から一言ピックアップ!
- 「おれの運動神経足りねェ分は 脳みそにエネルギー行ってんだよ 記憶力じゃぜったい負けねーぞ」(引用:夏目イサク『飴色パラドックス』1巻50ページ、新書館、2011年)
- 「こんなことしてーと思うの お前だけなんだから…… ……っ そっそれって特別ってことだろ!」(引用:夏目イサク『飴色パラドックス』2巻194ページ、新書館、2014年)
- 「いいですよ! なんでもやります! なんでもふって下さい! おれはいつでもやる気ですよ!」(引用:夏目イサク『飴色パラドックス』3巻45ページ、新書館、2015年)
- 「これ無視したら……また次 誰かが被害にあうかもしんねェじゃん だったらちゃんと調べねェと でないと この仕事してる意味ないだろ」(引用:夏目イサク『飴色パラドックス』4巻122ページ、新書館、2017年)
- 「あいつの友達って時点でおかしいんだよ! あいつには友達なんかいねえはずなんだ」(引用:夏目イサク『飴色パラドックス』5巻17ページ、新書館、2019年)
とにかく正直で
正義漢、そして
負けず嫌い!
付き合ってからも
仕事では
甘えることなく
努力し続ける姿と
ベッドの上での
ギャップに
グッとくる……。
攻めと受けの関係性
年齢:攻 = 受
身長:攻 > 受
体格:攻 = 受
階級:攻 = 受
立場:攻 = 受
このキャラも重要!
メインキャラの他にも、
こんな魅力的なキャラが
登場しますよー!
雅やん(まさやん)
尾上(受)の親友。居酒屋「きむら」を経営している。
理子(のりこ)
蕪木(攻)の妹。美人でタフ。
笠井(かさい)
二人の後輩。尾上を敵視していたが、今は敬愛している。
印南(いなみ・けい)
40歳の実力派俳優。新人アイドルとの熱愛が噂されていたが…?
三条 壱臣(さんじょう・かずおみ)
蕪木(攻)の高校時代の同級生。御曹司でホテルを経営しており、蕪木を引き抜きたい。
夏目イサク『飴色パラドックス』 各巻の見どころ
1巻
週刊誌記者の尾上(受)は、
異動先の張り込み班で
カメラ担当の同期・蕪木(攻)と
コンビを組むことになる。
密かにライバル視していた相手である上、
スクープのためなら手段を選ばない蕪木のやり方が
正義感の強い尾上には納得できず、
最初は衝突ばかり。
けれど共に事件を追ううちに
お互いが気になり始め……?
このやりとりが萌える!
……
なんで?
お前は
おれがキライ
なんだろ?
キライじゃ
ないよ
わかんだろ
こんな
わかりやすい
嘘
引用:夏目イサク『飴色パラドックス』1巻188ページ、新書館、2011年
2巻
相変わらずケンカは絶えないけれど、
なんだかんだで毎日ラブラブな尾上と蕪木。
そんなふたりの前に、
蕪木の妹・理子が現れる。
蕪木兄妹の仲はあまり良好でないらしく、
うっかり理子と意気投合した尾上は、
なぜか蕪木を痛い目に遭わせる計画に
協力することになり……?
このやりとりが萌える!
また
バカに
してねェよ
やっぱ
好きだ
って
思った
引用:夏目イサク『飴色パラドックス』2巻180ページ、新書館、2014年
3巻
尾上と蕪木が付き合い出してそろそろ一年。
編集部に中途採用の新人・笠井が入ってくる。
後輩ができて喜ぶ尾上に対し、
笠井は最初から尾上をライバル視している様子。
しかも尾上のスクープ獲得率の高さが
蕪木にあると気付いたらしい笠井から
「蕪木さん、もらいますね」
などと宣言され!?
このやりとりが萌える!
……
なァ
今日もさ
お前……
ウチ来る?
なんだその言い方!
来て欲しいのかよ!
どんだけ弱ってんだ
めずらしい!
引用:夏目イサク『飴色パラドックス』3巻79ページ、新書館、2015年
4巻
尾上に助けられたことにより、
笠井が尾上に好意を抱き始めたようで
それに気を揉む蕪木。
俳優・印南の熱愛スクープを追う最中、
勢いで笠井に交際宣言をしてしまう。
だがその一部始終を
密かに印南に聞かれていて……?
このやりとりが萌える!
お前がいて
よかった
む…
昔はさんざん
おれのことなんか
信用できねーとか
言ってたのにな
引用:夏目イサク『飴色パラドックス』4巻166ページ、新書館、2017年
5巻
恋も仕事もけっこう順調な尾上と蕪木。
そんなある日、
蕪木の高校時代の友人で
ホテルチェーンの御曹司だという
三条と街で偶然出会う。
再会を喜ぶ三条に対し、
蕪木はどこか気まずそう。
そんな二人を見た尾上は
ただの友人以上のものを感じてしまい……!?
このシーンが萌える!
やっと
おれの気持ちが
わかっただろ
?
どういう意味?
わかれよ
お前の
「雅やん」
だよ
引用:夏目イサク『飴色パラドックス』5巻159-160ページ、新書館、2019年
夏目イサク『飴色パラドックス』 感想レビュー
以下は 5巻まで の感想です。
余裕綽綽な男が
ペースを乱されるほどに
誰かに惚れる姿、
ときめきます…。
最初はキャンキャン吠える尾上を
あしらっている蕪木でしたが、
徐々に可愛さを知り、
好きになり、
勢い余って告白。
付き合ってからは
尾上の知らないところで
独占欲まるだしな蕪木。
蕪木は友達がいなかったので
尾上と親しげな人物が
どれも怪しく見えてしまう
という…(笑)
笠井は実際に尾上を狙ってるので、
今後も一波乱起こしそうですね。
蕪木は、裕福だけど
冷え切った両親の元で
生まれ育ったので、
尾上と出会うまで
人への接し方が少しイビツでした。
誰といても「利用」することを
念頭においているような感じ。
大人になると
上手な「理法方法」を身につけ、
人たらしで二枚舌という、
仕事はできるけど
私事はダメな人間に……。
そこへ現れたのが真逆な尾上。
足は遅いわ、すぐ騙されるわと
現場仕事は弱いけど
私事でも愛される素直な性格。
蕪木は堅実なネタを定期的に
引っ張ってくるのがうまいタイプで、
尾上はドデカいネタを急に
引き当てるのがうまいタイプ。
どちらも編集部としては
欠かせない人材。
そういうバランスも
仕事もの・バディものとして最高。
メインキャラ以外も魅力的です。
女性キャラ、特に情報屋のカオリ姉さんが
カッコよくて美人!
蕪木妹のノリコちゃんも
関西のおばちゃん的
押せ押せなノリが楽しい。
コミックス巻末には
『花恋つらね』や
『どうしようもないけれど』など
他作品キャラが登場するので、
夏目イサク先生ファンに嬉しいですね〜!
私のイチオシは4巻の
蕪木酒デレエピソード。
泥酔した蕪木が甘えるのが
悶えるほど萌えます。
巻数も少なめですし、
長編の中でも読みやすい良作なので
まとめ買いでぜひ!
夏目イサク『飴色パラドックス』 実写ドラマ情報
出演者(キャスト)
尾上聡:木村慧人(FANTASTICS from EXILE TRIBE)
蕪木元治:山中柔太朗
監督
古厩智之
(映画『さよならみどりちゃん』など)
脚本
波多野都
(警視庁捜査一課9係 シリーズ、狩矢父娘シリーズなど)
放送スケジュール
MBS | 12月15日(木)毎週木曜深夜1:20~ |
テレビ神奈川 | 12月15日(木)毎週木曜深夜1:00~ |
群馬テレビ | 12月20日(火)毎週火曜深夜0:30~ |
とちテレ | 12月21日(水)毎週水曜深夜1:00~ |
テレ玉 | 12月22日(木)毎週木曜よる11:00〜 |
チバテレ | 12月22日(木)毎週木曜よる11:00~ |