【BLマンガ感想】さきしたせんむ『かわいいけどかわいくない』レビュー

この記事は…
  • 雑誌「from RED vol.11」に掲載されている「かわいいけどかわいくない」第1話の感想をまとめたものです。
  • この話は、『かわいいけどかわいくない』単行本(コミックス版)第1巻に収録される予定です。
  • 文字のみの情報となっておりますが、ネタバレにご注意ください。
掲載誌はコレ!

雑誌名from RED
巻・号vol.11
出版社シュークリーム
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「かわいいけどかわいくない」第1話あらすじ

登場人物

攻め:ひいらぎ 伊吹いぶき(29歳の社長秘書。189cm+ホクロ+ピアス。穂積の学生時代からの後輩)
受け:穂積ほづみ 恵一けいいち(30歳の若手社長。父親が社長のエリート育ち。極度の寂しがりや)

大学の卒業式。
穂積は起業し、社長になる進路を選んでいた。
桜の花びらが舞う中、後輩の柊に別れを告げる。
立ち去ろうとする手をつかみ、柊は想いを口にした。

あんたとずっと一緒にいたい
それに対し、穂積は笑顔で「無理!」と答えた。

──それから八年後。

柊は穂積の秘書として働いていた。
朝から自宅へ向かい、ベッドでまどろむ穂積と女を叩き起こす。
バーで口説いては自宅へ連れ込むのが穂積の日常。
誰かの体温がないと眠れないからだ。

会社では仕事のできる部下想いな社長の穂積だが、私生活はただれている。
夜になり、向かったのはハプニングバー
気まぐれで選んだ店で柊を待っていると、青筋を立ててやって来た。

むりやり店から連れ出され、自宅へと投げ込まれる。
穂積はデリバリーヘルスに電話をかけようとするが阻まれた。
それなら今日の添い寝相手になってほしいと頼むが断られる。

穂積
穂積

俺が
最優先だろ
伊吹ぃ

柊

 ……そうだな

柊に抱きつき、ベッドへともつれこむ穂積。
胸板に顔をうずめていたが、ふと顔を上げると偶然キスをしてしまう。
気にしないどころか「お前が女の子だったら喜んで奥さんにしてたよ」と甘い笑顔で伝えられる。

しかしその言葉は、柊の怒りの火種となる。

2回目だ 2回目だぞ穂積さん」

柊は強調するが、穂積には何のことか分からない。
困惑しているうちに押し倒され──!?

続きは 本編 をご覧ください!

ストーリーのここがポイント!

  • 誰かの体温がないと眠れない穂積(受け)
  • 何かの「2回目」が柊(攻め)の襲いスイッチをオン
  • セックスしたことで振り切れた柊(攻め)の猛アタック開始
  • 柊(攻め)は穂積(受け)を一途に想いながら「恨み」も持っている

これは絵で見たほうがいいオススメポイント

  • 穂積(受け)を襲う直前の柊(攻め)の表情
  • 14ページに渡る濃密なエッチシーン
  • 身体に正直な穂積(受け)と控えめな喘ぎ声の組み合わせ

【単話配信版】さきしたせんむ「かわいいけどかわいくない」

「かわいいけどかわいくない」第1話の感想レビュー

 なんちゅうエロさだ……! さきしたせんむ先生の描くエロシーンはハズレがないですね。第1話から45ページ中14ページに渡る濃度。長いのに無駄がない。おいしさ100%です。
 普段は無骨ながらも献身的な年下攻めが、強引でサディスティックに責めるのも良き。気持ちいいこと好きな受けが、素直に「きもちい」と言いつつ喘ぎ声は控えめなのもいい。
 ふたりの関係性も最高ですね。柊は8年間想い続けているのに、ノンケの穂積は全く気づいていません。鈍感すぎて、知らないうちに柊の逆鱗に触れてしまいます。これから明かされる「2回目」とは何のことだったのか、どんな「恨み」なのか、続きが気になります。

【単話配信版】さきしたせんむ「かわいいけどかわいくない」

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