【アメリカ映画】グレン・フィカーラ『フィリップ、きみを愛してる!』レビュー

とにかく明るくて、
前向きになれるような映画が

観たくなるとき
ってありませんか?

本日は、そんなときにオススメ
『フィリップ、きみを愛してる!』
ご紹介します!

あらすじ

大事故で命を失いかけた
IQ169のスティーブン
詐欺師として暮らし始めるが、
保険金詐欺で投獄された刑務所で、
心優しいフィリップ
運命の一目惚れ!!

この出会いが
彼の人生を変えていく──。

フィリップを幸せにしたい一心で
詐欺を繰り返し、

念願のハッピーセレブ生活
突入するが、
それもつかの間、
再び投獄され、
2人は離ればなれに。

でも……
どうしても……
“愛してる!”と伝えたい!!
嘘にまみれた天才詐欺師が思いついた、
一世一代の大勝負とは――。

果たして彼の唯一本当の想いは
フィリップに届くのか!?
2人の恋の結末は?!

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『フィリップ、きみを愛してる!』 作品概要

作品名

フィリップ、きみを愛してる!

監督

グレン・フィカーラ
(『フォーカス』『This is us』)

脚本

グレン・フィカーラ
(『Cats & Dogs』)

主演

ジム・キャリー
ユアン・マクレガー

配給

アスミック・エース

『フィリップ、きみを愛してる!』 作品の雰囲気

コミカル←|―|●|―|―|―|→シリアス  
演技重視←|―|―|●|―|―|→見目重視
台詞重視←|―|―|―|―|―|→画図重視
けんぜん←|―|―|―|●|―|→えちえち
さわやか←|●|―|―|―|―|→じめじめ
現実主義←|●|―|―|―|―|→非現実的 ※実話を元にしたストーリー
特殊設定←|―|●|―|―|―|→王道設定
攻の良さ←|―|―|●|―|―|→受の良さ

『フィリップ、きみを愛してる!』 攻め情報

スティーヴン・ラッセル
#茶髪 #長身 #細身 #養子 #3人兄弟 #真ん中っ子 #妻帯者 #元警官 #詐欺師 #高卒 #受刑者 #衝動的 #退屈嫌い #不真面目 #陽気 #男前 #クズ

「ゲイは金がかかる」
「心配いらない これは運命だ」
「何でも俺にまかせろ」
「愛してるよ フィリップ・モリス! 愛してる!!」
「詐欺は卒業だ」
「嘘ばかりの人生だった 金のための嘘 愛されるための嘘 離れないための嘘」
「今はただ”君を愛する男”だ 信じてくれ 二度と別の者にはならないと約束する」

出典:グレン・フィカーラ『フィリップ、きみを愛してる!』(アスミック・エース、2009年)

『フィリップ、きみを愛してる!』 受け情報

フィリップ・モリス
#金髪 #中背 #細身 #受刑者 #ゲイ #ブロードウェイキャスト #お人好し #内気 #糖尿病 #流されやすい

「金髪で青い目のゲイは標的だ」
「話はいい ヤろう!」
「こんな優しさ 初めてだ 君って本当に信じられない」
「僕に隠してることない? あるならすぐやめて」
「信じるんじゃなかった 嘘つき!」
「だましてばかりだ なのに愛せだって? どうやって?」
「僕は君のものだ 永遠にね」

出典:グレン・フィカーラ『フィリップ、きみを愛してる!』(アスミック・エース、2009年)

『フィリップ、きみを愛してる!』 攻めと受けの対比

年齢:攻 ? 受
身長:攻 > 受
体格:攻 > 受(→攻 < 受)
階級:攻 = 受
立場:攻 = 受

『フィリップ、きみを愛してる!』 ネタバレ起承転結

ここから先は
ネタバレを含みます。
未視聴の方は

ご注意ください。

スティーヴン(攻)は美しい妻と子供がいる警官。
順風満帆な生活を送っていたが、
大事故をキッカケに、
「自分に素直に生きよう!」と心機一転。

ゲイであることをカミングアウトして離婚、
新たに恋人を作った。
しかし、素直に生きるには金が必要だ。
やがてスティーヴンは生命保険詐欺を繰り返し、
逮捕されてしまう。

投獄された刑務所にいたのが、
運命の相手・フィリップ(受)だった。
一目惚れしたスティーヴンは猛アタック。
破天荒なスティーヴンに、
フィリップも恋に落ちる。

スティーヴンは釈放書を偽装工作し、
フィリップよりも先に出所。
そして、弁護士を偽って
フィリップの釈放書を提出して救い出した。
お人好しのフィリップは、
スティーヴンが本物の弁護士だと思い込んでいる。
隣人が裁判沙汰で揉めていると聞き、
スティーヴンを紹介。
すると、まさかの勝訴!
それでも、これ以上は続けられない。
そう判断したスティーヴは、
学歴詐称して医療管理法人に入社する。
しばらくは大人しく勤めていたものの、
退屈になり、
遊びのように横領を開始。
それが発覚し、再び刑務所の中へ。

刑務所の中から何度もフィリップへ
電話をかけるが、
つながらない。
どうやら、
怒って引越ししてしまったらしい。
脱獄を繰り返したスティーヴンは、
ようやくフィリップの元へ。
ところが、共犯者と疑われ、
2人とも刑務所へ戻ることとなった。

──数年後。
スティーヴンがエイズになり、
死亡。
……したかのように見えたが、
それも嘘だった。
自ら絶食して痩せこけ、
カルテを偽造し、
死亡したと見せかけていたのだ。
病院から抜け出したスティーヴンは、
真っ先にフィリップへ会いに行った。
もちろんフィリップは激怒し、
渾身のビンタ!
それでも、やはりスティーヴンを
愛してしまうのだった。

スティーヴンは、
もう一度弁護士を詐称し、
フィリップ釈放を画策する。
裁判の陪審員に元同僚がおり、
あっけなく逮捕。
繰り返される逮捕と脱獄に、
ほとほと困り果てたテキサス州と知事は、
終身刑を命じる。
今は脱獄されないよう、
独房に入れられている。
1日1時間与えられている
シャワーと運動の時間、
スティーヴンは隙を狙って
脱獄を試みるのだった。

何度でも、フィリップに会うために。

『フィリップ、きみを愛してる!』 感想まとめ

清々しすぎて
むしろ好きになっちゃうクズ!

なんだろうなぁ、
スティーヴンがやっている詐欺って
「誰か」から「奪う」ような
犯罪じゃないんですよね。

自分で階段から落ちて
生命保険を取ったり、
弁護士を名乗って
困っている人を助けたり、
学歴詐称するけど
仕事で結果出したり。

元は警官という
職業だったこともありますし、
小さな正義感が
あるのかもしれません。

また、いくら分かっていても
エイズ患者を装うために
「10ヶ月以上ほぼ絶食する」
を実行するのは
ある意味真面目。

やり切った上に脱獄して、
フィリップの元へ
会いに行くのがすごい。

何がすごいって、
これ実話
なんですよ。

今どうしてるんでしょうね。
映画のラストのように、
隙を見て逃げ出しては
監視員をせせら笑っていてほしいですね!

どこまでも明るくて
楽しい映画です。

エイズのくだりで、
一瞬すごくしんみりとして、
「スティーヴン……」
ってなるんですが、
すぐに「お前なぁ〜〜〜」
と呆れながら爆笑します。
その直後、
フィリップが
バチーン!
ってビンタかますので、
スカッとするのもまた素晴らしい。

映像としての美しさもあり、
結末を知っていても
何度でも観たくなる
魅力的な作品
です。

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