キスだけで甘イキ【BL漫画感想】座裏屋蘭丸『リカー&シガレット』レビュー

本日のオススメ
座裏屋蘭丸「リカー&シガレット」
(リンクスコレクション/幻冬舎/2018年)

あらすじ

お向かい同士で店を構える酒屋のテオとタバコ屋のカミロ。二人は幼馴染みだが、カミロが自分に特別な想いを寄せていることをテオは知っていた。テオもカミロを意識していたが、それが恋愛感情からくるものなのかどうかわからずにいた。そんな時、カミロに「お試しでいいから付き合ってみない?」と提案され、迷いながらもテオは受け入れる。その後、情熱的なキスをされたり優しく愛撫されたり、今までと違う雄の顔を見せるカミロにテオは…?

男女問わずモテるバイセクシャルの煙草屋・カミロ(攻め)幼馴染みで下戸の酒屋・テオ(受け)
お試し交際を申し込んで…というところから始まる
ストーリーです。

こんな人にオススメ

  • 「受けへの愛情を情熱的・紳士的に表現する黒髪長髪攻め」が好きな人
  • 「負けず嫌いだけど大事なときには素直になる金髪褐色肌受け」が好きな人
  • 「幼馴染み・お隣さんという関係」に萌える人
  • 「海外(スペイン)が舞台の作品」を求めている人
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「リカー&シガレット」 あらすじ

お向かい同士で店を構える
酒屋のテオタバコ屋のカミロ

二人は幼馴染みだが、
カミロが自分に
特別な想いを寄せていることを
テオは知っていた。

テオもカミロを意識していたが、
それが恋愛感情からくるものなのかどうか
わからずにいた。

そんな時、カミロに
「お試しでいいから付き合ってみない?」
と提案され、
迷いながらもテオは受け入れる。

その後、情熱的なキスをされたり
優しく愛撫されたり、
今までと違う雄の顔を見せる
カミロにテオは…?

「リカー&シガレット」 作品の雰囲気

作品の傾向チャート

コミカル←|―|―|●|―|―|→シリアス
さわやか←|●|―|―|―|―|→じめじめ
物語重視←|―|―|●|―|―|→人物重視
台詞重視←|―|―|●|―|―|→表情重視
けんぜん←|―|―|●|―|―|→えちえち
現実主義←|―|●|―|―|―|→非現実的
特殊設定←|―|―|―|●|―|→王道設定
攻の良さ←|―|―|●|―|―|→受の良さ

ヘヴィー度チェック

身体虐待……………………………なし
精神虐待……………………………なし
自傷行為……………………………なし
流血表現……………………………なし
内臓描写……………………………なし
近親相姦……………………………なし
モブ強姦……………………………なし
主役の死……………………………なし

修正について

ぼかし/擬音(お尻のみ)

「リカー&シガレット」 攻め×受け情報まとめ

攻め:カミロ

#黒髪 #長髪 #長身 #筋肉質 #顔がいい #煙草屋 #優しい #紳士的 #一途 #溺愛 #バイセクシャル

無理と思いつつも もしも好きになってくれたら もしも付き合えたら なんて夢みたいなことばっか考えてたんだけど いざ可能性が出てきたらさ 本当にそれでいいのか考えちゃったり…ね もしも俺と付き合ってくれるようになったとしたら ゲイの苦悩も共有させることになるだろ? もともとはストレートだったのにいいのかな…なんてさ

引用元:座裏屋蘭丸『リカー&シガレット』116ページ、幻冬舎、2018年

俺 指輪作りたいな テオとおそろいのやつ だってやっとテオの恋人になれたんだからさー 俺の全てを捧げたいところだけど まずは指輪なんてどうかな?

引用元:座裏屋蘭丸『リカー&シガレット』181ページ、幻冬舎、2018年

受け:テオ

#金髪 #中背 #細身 #褐色肌 #童顔 #酒屋 #照れ屋 #負けず嫌い #意地っ張り #ノンケ

大丈夫だよ!! いいか! どんなに酔っ払ってても三杯飲んで自力でベッドまで上ったらセーフだからな!?

引用元:座裏屋蘭丸『リカー&シガレット』92ページ、幻冬舎、2018年

お、俺はな…っ 一向にハッキリした返事をしねーで 思わせぶりにズルズル引っ張って おまえにすごく悪いことしてると思っている! お試し期間とか言ってっけど つまり今の俺は 谷間見せまくりでパンチラしまくりのくせにちっともヤらせねー女みてーなもんだなって…っ 優柔不断とかうじうじしてるとか思ってんだろ? 俺も自分でそう思ってる!

引用元:座裏屋蘭丸『リカー&シガレット』118ページ、幻冬舎、2018年

攻めと受けの比較

年齢:攻め = 受け
身長:攻め > 受け
体格:攻め > 受け
立場:攻め = 受け
階級:攻め = 受け

「リカー&シガレット」 続編について 

2021年7月5日現在、続編情報は出ておりません。

「リカー&シガレット」 感想レビュー

おすすめポイント1:愛情たっぷりな攻め

物語の舞台モデルは情熱の国・スペイン。そのため、攻め・カミロは情熱的に、かつ甘く紳士的に口説きます。押すときは押すけど、強引には絶対にしない。テオの「信頼を得たい」(82ページ)ので、どんなにテオが“嫌よ嫌よも好きのうち”な態度を取っていても、「いい?」「大丈夫?」と確認を取ります。この溺愛っぷりと甘さ、テオへの誠実で真摯な姿に心が打たれます。

おすすめポイント2:とにかく甘い♡

おすすめポイント1で攻め・カミロについて触れましたが、「お試し交際」中になってからのふたりは、とにかく甘いです! 受け・テオが徐々に自分の気持ちに気づいてゆく過程にグッとくる。本作はテオ目線で進むので、心情描写なども細やかです。ストレートのテオが徐々にほだされてゆく過程と理由がしっかり描かれています。

おすすめポイント3:エロいのに自然

上のほうで修正について触れたのですが、絶妙な角度で魅せてくれます。ぼかし修正のコマは数カ所しかありません。チンチンはカミロの手の中に握られていたり、見えない角度だったり、ジョックストラップの中にしまわれていたり。お尻をほぐすシーンも、擬音を使って上手いこと隠してくれています。なので「修正されている」感じがしないんですよ。なのにエロスを感じる。第4話の扉絵なんて、ただのトウモロコシなのにエロいですからね。甘さとエロさが絶妙で最高な1冊です。

「リカー&シガレット」 ドラマCD

キャスト

テオ(受け/主人公)
 山下誠一郎
カミロ(攻め)
 山中真尋
ディエゴ
 高橋英則
マリノ
 阿座上洋平
エランド
 山谷祥生

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