本日ご紹介するのはミーシャ・キャンプ監督の映画『BOYS/ボーイズ』(2014年/ハーク)です。
第33回オランダ映画祭でオランダ映画批評家賞と最優秀助演男優賞の2冠を獲得しています。夏らしさいっぱいの風景やシチュエーションが満載の素敵な作品。
あらすじは、陸上の強化チームに選ばれたシーヘル(ヘイス・ブローム)とマーク(コ・サンドフリット)は引き寄せられるように自然とキスをしてしまい、「僕はゲイじゃない」と言いつつも心で想っている相手は…という映画です。
目の保養になる美しいルックスに切ない展開、キュンとくるキスシーンなど見どころたっぷりの本作を、詳しく紹介していきますね!
「BOYS/ボーイズ」 キャスト/制作スタッフ
本作は監督・キャストともにフレッシュな人ばかりです。
ハイスクールの陸上部という設定にピッタリの俳優さんたちの
瑞々しく美しいルックスにも注目〜!!
キャスト
ヘイス・ブローム
コ・サンドフリット
トン・カス
フェルディ・ストフミール
監督
ミーシャ・キャンプ
「BOYS/ボーイズ」 あらすじ
15歳の夏、僕は彼に出会った──
陸上部に所属するシーヘルは、
チャンピオンシップ大会に向けて
結成された強化チームに選ばれ、
同じく選手として選ばれた
自由快活で爽やかな少年マークと出会う。
ある日、練習の後、友達と泳ぎに出かけ
二人きりになったマークとシーヘルは
お互いに引き寄せられるようキスをしてしまう。
ガールフレンドのイェシカと会っていても、
シーヘルの頭の中にはマークが浮かんでばかり。
その気持ちは
友情なのか
愛情なのか
自分でもよくわからない。
戸惑うシーヘルをよそに、
マークは自分の感情を大胆に、
まっすぐに伝えてくる。
どうしていいかわからないシーヘルは
徐々にマークを避けていくが、
チャンピオンシップ大会の前日
ついに二人は喧嘩してしまう。
生まれて初めて芽生えた
抱えきれない自分の気持ちに
シーヘルは胸を締めつけられ──
「BOYS/ボーイズ」 登場人物(キャラクター紹介)
本作のカップル、シーヘルとマーク。
2人がどんな人物か、
作中のセリフを引用しつつ紹介します!
核心をつくようなセリフは引用していませんが、
少しでもネタバレが気になる方はご注意ください。
シーヘル
#茶髪 #中背 #筋肉質 #父子家庭 #不良の兄がいる #優柔不断 #やさしい #努力家
僕はゲイじゃない
引用元:ミーシャ・キャンプ『BOYS/ボーイズ』00:20:29、ハーク、2014年
父さんに素直になれば許可してくれる 当分はバイクに乗るなよ
引用元:ミーシャ・キャンプ『BOYS/ボーイズ』00:51:00、ハーク、2014年
マーク
#茶髪 #中背 #筋肉質 #年の離れた妹がいる #バンダナ #やんちゃ #衝動的 #情熱的
やってみろよ そうすれば分かる 思い切っていけ さあ
引用元:ミーシャ・キャンプ『BOYS/ボーイズ』00:28:42、ハーク、2014年
ずっと ここにいようか
引用元:ミーシャ・キャンプ『BOYS/ボーイズ』00:46:42、ハーク、2014年
「BOYS/ボーイズ」 見どころと感想
ポイント1:みんなの輪から抜け出してナイショのデート
「僕はゲイじゃない」など、同性愛者に対し否定的なところのあるシーヘル(主人公)。マークと惹かれあいつつも、人目につかないところでしか触れません。森の中や海辺など自然豊かな場所での逢瀬がロマンティック。牛をからかったり、息を潜めて鹿の親子を見守ったりするのも印象深いですね。
とくに印象的なのが、キャンプを抜け出しての夜中デート。真っ暗な砂浜で、月明かりに照らされながら寝そべるふたり。このときだけは、色々なしがらみを忘れて幸せそう。笑顔が尊いシーンですね。
ポイント2:切なすぎるUFOキャッチャー前でのキス
UFOキャッチャーで取れたテディベアをプレゼントしてくれたシーヘルへ、ガールフレンドがお礼のキスをします。このときのマークの悲しそうな表情といったら……!
なぜそんなにも悲しい顔をしているかというと、ガールフレンドがいることすら知らされていなかったからです。目の前でキスをするふたりに、ショックのあまり言葉を失います。そして切ない顔を見せた後、口角を上げ「もう笑うしかない」といった表情を浮かべ、最後にはジトーっと睨みつける。一連の表情がマークの心境すべてを物語っていて、言語よりも遥かに雄弁です。
ポイント3:晴れやかなエンディング
シーヘルは、どっちつかずな性格をした青年です。これには理由があります。母親を早くに亡くし、父と兄の板挟みになっているから。厳格な父と不良の兄は、事あるごとに対立しています。でも父の味方をしては兄が孤立するし、兄の味方をしては父が孤立する。どちらか一方を選ぶのは心苦しい状況です。家にいると喧嘩の声が絶えないし、チーム練習をしていても父親がやってくるし、憩いの場にしていた森は兄と友人がたむろするようになりました。逃げ場もない環境下で、バランスを取る役目を担い続けた結果、身についてしまった優柔不断。そんなシーヘルが、「自分がどうしたいか」を考え、選んだのだと分かるラストシーンが爽快です。
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