【あらすじ】
恋愛経験なしのゲイ・佳乃はもうすぐ三十路。
恋することを半ばあきらめていたが、
ある日思い切って訪れたゲイバーで
銀髪の青年・ロウと出会う。
不思議な魅力を持つ彼に惹かれた佳乃は、
勢いで身体を重ねてしまい――?
「恋をするつもりはなかった」 書誌情報
「恋をするつもりはなかった」 作品の雰囲気
コミカル←|―|―|●|―|―|→シリアス
物語重視←|―|―|●|―|―|→人物重視
台詞重視←|―|―|―|●|―|→表情重視
けんぜん←|―|―|●|―|―|→えちえち
さわやか←|―|―|●|―|―|→じめじめ
現実主義←|―|●|―|―|―|→非現実的
特殊設定←|―|―|―|●|―|→王道設定
攻の良さ←|―|―|―|●|―|→受の良さ
「恋をするつもりはなかった」 攻め情報
西嶋 狼
#銀髪 #高身長 #筋肉質 #イケメン #ピアス #21歳 #大学生 #こじらせ #かっこつけ #ヤリチン
「なんかアレだね 運命かもね」(52ページ)
出典:鈴丸みんた『恋をするつもりはなかった』(集英社、2020年)
「フラれてない …絶対好かれてる わかる」(107ページ)
「それで悩めばいいって オレのことばっか考えればいいって…」(146ページ)
「恋をするつもりはなかった」 受け情報
桐谷 佳乃
#黒髪 #高身長 #細身 #美人 #スーツ #指輪 #30歳 #リーマン #お人好し #優しい #料理上手 #真面目 #素直
「おしゃべりしてるヒマがあるなら自分で出来るよな?」(10ページ)
出典:鈴丸みんた『恋をするつもりはなかった』(集英社、2020年)
「私 今日 思い切ってきたので …相手にしてもらえて嬉しいです」(21ページ)
「二人のことは二人で決めたい」(141ページ)
「恋をするつもりはなかった」 攻めと受け
年齢:攻<受
身長:攻>受
体格:攻=受
階級:攻<受
立場:攻≧受
「恋をするつもりはなかった」 受賞歴
本作の受賞歴まとめです。
このBLがやばい!
「このBLがやばい!2021年度版」 第4位
「恋をするつもりはなかった」 おすすめポイント
ここから先は
ネタバレ注意
です。
結合部よりも顔がエロい……。
鈴丸みんた先生の描くエロは表情が最高ですね。
受けはかわいく、攻めはかっこいい。
どちらも扇情的で思わず唾を飲んでしまうほど。
局部がアップになったりしているわけでもなければ、セックスばかりしている物語でもない。
なのに「あれァ、エロかったな…」と思いを馳せる、良質な性描写。
本作だと特に佳乃(受)が良かったです。
ただひたすら気持ちよさそうなのも素晴らしい。
エロシーンでの受けって、吐精する直前に焦り顔だったりパニック顔だったりを見せてくれることがありますよね。佳乃は、ただただ気持ちよさそうにしているんです。
開いて7ページでのオナニー。
32ページ、初めて人の手で触られるシーン。
157ページ、仲直りセックス。
どれも表情が最高です。
いや~えっちなお兄さんだァ! 好き!
でも、ずっとえっちなお兄さんってわけでなく、恋愛経験ゼロ/ピュアなキャラとしての愛らしい顔、
驚き+エロ顔も見せてくれます。
35ページで初めて生ちんぽ体験したり、173ページで夢だと思っていたら生ちんぽハメられてたり。
このシーン、とっても愛らしい。
それでいてエロだけじゃないんです。
むしろ38ページ~153ページまで合体ナシ。
(だからこそ記憶に残るエロなのかもしれない)
ストーリーもしっかりしています。
2人の関係性も良かったです。
互いに成長させ合えるカップル。
「ダサいから言いたくない」狼と、「不安だから言いたくない」佳乃、互いに言葉足らずな二人が歩み寄り、最終的に人としても成長する。
こういうの好き〜。
狼の過去話を見ると「こじらせ嫌な奴!」という感想を抱くと思うのですが、最後のおじいちゃんとのやりとりで浄化されます。
佳乃と出会っていなかったら、狼は見知らぬ老人に優しくすることはなかったんじゃないでしょうか。
自分のコミュニティで「格好良い人」「好かれる人」でいられればよくて、コミュニティ外ではメリットがなければ、必要以上に面倒を見るようなことはしなかった。
でも佳乃の優しさに触れて、人として成長する。根はいい子。
あと佳乃がひたすら気持ちよさそうなところから察するに、とても丁寧な愛撫をしているのでしょう。根は優しいのがそこからも分かる。
攻めも格好いいのですが、とにかく受けが本当に愛らしいので、「BLでは受けを重視してます」な方へ
特にオススメします。
「恋をするつもりはなかった」が好きな方にオススメ
ポイント1:同一著者
ポイント2:佳乃とは別ベクトルで可愛くて包容力ある受け
ポイント1:包容力あるえっちなお兄さん受け
ポイント2:ストーリーも感動