サクッと読めるのに充実感があって、コストパフォーマンス的にも最高。そんな上下巻ものBL漫画の中でも特にオススメな作品をピックアップしました。ジャンル別で6作品ずつ紹介しているので、特定のジャンルをお探しの方は下の「目次」からどうぞ。
ヒューマンドラマが魅力の上下巻BLコミック6選
丁寧に描かれた人間模様が沁みる、すてきな6作品を紹介します。キャラクターの背景が上下巻に渡ってしっかり語られており、まるで一人の人生を見守り通したかのような充実感。
絵津鼓『メロンの味』
ライブハウスで働く中城と常連客の木内。
ふたりの同居は急だった。
木内は同棲していた彼女と別れたばかりで
しばしの寝床を探していたとのこと。
さらには人肌がないと眠れないから
一緒に寝たいと言う。
自分はゲイだと明かして断ろうとする中城。
だが、「いいよ!」と言い切られてしまい…
児島かつら『とめどなく、シュガー』
就活の内定報告になじみの店へ顔を出した帰り道男同士の痴話喧嘩に遭遇した敬太。
スルーしようと思いつつも助けに入ると、絡まれていたのは苦手な大学の同級生・理一だった。
強気な言葉に反し震える様子に自宅に連れ帰ることに。お互いの悩みや失恋話、ゲイであることをぶちまけ合う中“励まし合い”としてセックスをする敬太と理一。
帰り際、次に会うのは卒業式かと話すついでのように理一から好きだったことを伝えられる。理一のことが頭から離れないまま、大学最後の日を迎え、敬太から逃げるように立ち去ろうとする理一を捕まえるが告げられたのは改めての告白と決別の言葉で――?
苑生『被写界深度』
何となく帰りたくない放課後、秘密の屋上で紺野と出会った。「話しかけづらい」「威圧感があって怖い」
と言う人もいるけど、カメラを被写体に向ける紺野は、
いつも楽しそうな顔をしていた。尊敬、羨望、嫉妬、劣等感──…欲しかったすべてを持つ紺野に、複雑な感情が募っていく……
見多ほむろ『いびつなボクらのカタチ』
7年付き合った彼氏に、置手紙一つでふられたピアノ教師の佑真。自暴自棄になり行きずりの男と身体を重ねた翌朝、母親が怪我をしたという報せが入る。慌てて実家に帰ると、そこには見知らぬ男・伊吹が!! 偶然町で出会った母を気にかけてくれていたという彼は、なんとピアノ教室の生徒・舞花の父親だった!! 介護士をしながら、男手一つで娘を育てているらしい。数奇な巡りあわせに、佑真は伊吹のことを少しずつ意識するようになって…!?
おげれつたなか『はだける怪物』
セフレから始まって、恋人同士になった秀那と林田。そんなある日、秀那に大阪支社への転勤の辞令が出て……。ピアス跡だらけの『怪物』林田と、器用な恋しか知らない秀那。おげれつたなかが剥き出しにする、「好き」のその後の物語。
マミタ『ギンモクセイの仕立て屋』
祖父の遺した銀座の老舗テーラー「ギンモクセイ」を継いだ生吹(うぶき)。けれど祖父のいた頃とは違い、今では閑古鳥が鳴いている…!? 焦りばかりが募っていたある日、灯生(てお)と名乗るイケメンが店を訪ねてきた!! 久々の来客に舞い上がるけれど、いきなり上から目線で接客のダメ出しをされてしまう。「お前を一流店の店主に変えてやる、俺に賭けろ」銀座の超一流レストランの元メートルだという接客のプロ・灯生とともに、店の立て直しをはかることになって!?
ユニークな設定の上下巻BLコミック6選
独創性あふれる世界が面白い6作品を紹介します。緻密に練られた設定に、ほどよい難易度。上下巻作品ならではの魅力がいっぱいです。
丸木戸マキ『僕らのミクロな終末』
あと10日で、巨大隕石が地球に落下する。
限界人生を送る社畜サラリーマンの真澄は、せめて残された時間を穏やかに過ごしたいと母校の大学図書館を訪れる。
そこで10年ぶりに偶然再会した男・律は、かつて真澄を裏切り傷つけ、いまの底辺生活の元凶となった
「この世で一番会いたくない昔の男」だった…。
山中ヒコ『イキガミとドナー』
舞台は未来世界。ある日、平凡な教師の吉野は、国を守る最強戦闘種〝イキガミ〟の鬼道のドナーだと知らされる。【ドナーの体液は、イキガミの傷を治せる唯一の薬】という衝撃の事実とともに、強制的に鬼道と同居することになった吉野。傍若無人な獣のような鬼道に乱暴に体液を要求されるが、次第にその孤独な素顔があらわとなりーーー。「いつかドナーと出会ったら、愛してくれるかもしれない。そう思って生きてきたーーー。」
ためこう『カッコウの夢』
大学生の名塚は、高校からの親友・白島に4年間片思い中。しかし、眩しく完璧な白島を汚せないと告白できず、破裂しそうな恋心を抑えるために、白島の代わりとしてセフレの瀬野を抱いている。ある日、瀬野のバイクと白島が事故に遭い、白島は意識不明に。一方、目覚めた瀬野は「俺は白島だ」と言い出した…!? 本命の魂が抱き慣れたセフレの体に入ったことで、名塚は「この身体なら白島に触れる」と思ってしまい――。
重い実『おおきい小竹とちいさい武田』
巨人族の小竹は手違いで普通の高校に入学してしまう。ほどなくして転校することになった小竹だが、普通サイズの武田と両想いだったことが分かり付き合うことになった。二人はセックスができなくても幸せな日々を過ごしていたが、ある日、小竹が大きいものを小さくする木の実が存在するのだと言いだし――。
久間よよよ『錆のゆめ』
進藤が勤める会社では、とあるモノが造られている。それは、生身の少年の身体を改造したセックスの為のサイボーグ。試作品であるサイボーグの世話を任された進藤は、最初は嫌がるものの世話をしていくうちにサイボーグの少年に温かい感情を抱くようになり……。
一ノ瀬ゆま『神様なんか信じない僕らのエデン』
普通の世界。世界最小の衛星ロケットが打ち上げられ、天才中学生棋士が最年少で六段に昇格した、そんな世界――。
勉強が好きなこと以外は平凡な喬 織人はある日、密かに憧れていたクラスメイトの西央凛々斗から
異常なほどの良い匂いを感じる。
体育の授業終わり、火照った顔で呼吸も浅い西央を心配し保健室に連れて行こうとする喬だったが、
半ば強引に体育倉庫へと誘い込まれ――…?
ダークな恋愛を描く上下巻BLコミック6選
闇の深い関係性に惹き込まれる6作品を紹介します。見ていてハラハラするようなふたりなのに、目が離せない。驚きの結末が待っています。
朝田ねむい『スリーピングデッド』
真面目で爽やかな佐田は、同僚や生徒から人気の高校教諭。ある日、放課後の見回りをしていると、そこには女子生徒に刃物で襲いかかる怪しい人影が。咄嗟に逃げようとするも間に合わず、佐田は命を落としてしまう。しかし、冷たい台の上で佐田は目を覚ましたのであった……。
市梨きみ『心中するまで、待っててね。』
大好きだった近所のお兄ちゃんが、“成長しない”体で戻ってきた!? お人よしで皆に愛される福太は、子供の頃の記憶が一部欠けている。それは憧れていた葵兄ちゃんの記憶。得体の知れない喪失感を抱えた福太の前に、葵兄ちゃんが昔と変わらない姿のまま現れて――!? 失った記憶。それは思い出してはいけない過去。
本郷地下『シンデレラリバティ』
全ては、3年前のあの日から始まった――。実の兄・遼一を強く慕いながらも恐れる洋二はクラブで出会った、遼一の高校の同級生・敦也に、兄への想いや2人だけの秘密の関係を知られていたことに強いショックを受ける。一方、遼一への遺恨によって洋二に手を出した敦也だったが彼に触れた時、創作意欲が湧いた自分に気づき……!?
柳沢ゆきお『僕が君を殺すまで』
殺人犯をある閉鎖空間の中に収監し、被害者と同様の手口で『死刑執行』がなされ、その様子が生中継される世界線の日本。あらたに送り込まれた死刑囚・織田薫は、男の恋人との痴情のもつれで相手を絞殺した殺人犯だった。刑務官の水谷航平は、体格が近いという理由だけで選ばれ織田の死刑執行を命じられる。被害者で織田の元恋人である渡瀬の顔に整形し、織田と親しくなるように近づく水谷だったが…。
はらだ『カラーレシピ』
中村明日美子『薫りの継承』
比良木忍は兄といっても、血の繋がりはない。義理の兄だ。竹蔵は後妻の連れ子として、比良木家に迎えられた。兄はいつも冷たく汚物のように、竹蔵を見下す。深い嫌悪と憎悪に満ちた射殺すような視線。毎日毎時毎秒、兄に殺され続けていた。竹蔵は兄に欲情していた。ある晩、竹蔵は正体を偽って兄の寝室に忍んだ。義姉の香水を身につけ、兄の目を覆い隠す。そして、己の欲望の猛るままに兄の体を貫いた……。
ドラマチックな上下巻BLコミック6選
劇的な展開に胸が躍る6作品を紹介します。大企業の陰謀、財閥の息子と執事、闇組織の一員などドラマチックな人物たちにも注目!
里つばめ『俺が好きなど嗤わせる』
飲みすぎた夜、目覚めた梶の上で、同期で普段はクールな神谷がシャツを羽織っただけの姿で腰を振っていた。しかも、どういうつもりか尋ねると、「セフレと切れて溜まってただけだ」とうそぶく。その日から、梶の中に神谷への好奇心と執着が生まれて!?
一ノ瀬ゆま『gift』
路地裏で出会った、獣のように獰猛で、美しい男――。やがて宥がトレーナーを務めるジムに現れ、ボクサーとしての圧倒的な才能を垣間見せた勁は「プロになりたい」とうそぶく。しかしそれは、未成年の彼はジムの寮に転がり込むための口実に過ぎなかった。「余計な口出しするなら、あんたの秘密をバラす」と脅し、宥の身体を要求する勁。しかしその瞳は欲望に曇ることなく、どこまでも澄んでいて……。ふたつの魂の、邂逅と宿命の物語。
市川けい『ブライトライトスプラウト』
イラストレーターとして、めでたく独り立ちした陽歩。念願の広〜い新居兼仕事場に引っ越した翌日、一人暮らしのお隣さん・蓮と出会う。ファミリー物件に一人で住んでる高校生!? ――なんて豪勢! でもやっぱりワケアリ? 人懐っこい蓮の持つ、いびつさと違和感がどうしても気になってしまう陽歩だったけれど…!?
ダヨオ『ロンリープレイグラウンド』
スパダリ王子様(光の攻)vs調教不倫男(闇の攻)×不憫美形リーマン受――。俺、岸野慧介(21)のバイト先近くのゲイスポットで地味だけど上品なリーマン・雪文さん(26)「7年の不倫相手に捨てられた」と泣いていた。傷心の雪文さんをナンパして抱いてみたら意味がわかんねーくらいエロい体だわ、わんさか大人の玩具を持ってるわで“エッチなお兄さん”ぶりがやばい…!だけど翌朝、目つきの悪い 元・不倫相手の雨津木が乗り込んできて、ケンカを売り・売られ。雪文さんはこの不倫野郎に調教されていたのだ。はあ? なに好きな相手を支配しようとしてんだよ。俺は、このてろんとした笑顔のかわいい人をただめちゃくちゃに愛してやりてーんだよ!! 7年の不倫沼を超・溺愛男がぶち壊す救済型アダルティック三角関係!
あかねソラ『踊る阿呆と腐れ外道』
時は大正。千代森家の養子である伊月は、裏では旦那さまの環と夜毎淫らに交わる情夫。
世間から家督目当ての“お寝子さま”と称されようと、忠実な付き人・芳野に支えられ、頭と体で千代森家を己のものにしようと強かに生きてきた。
ある日、環が毛嫌いする結城子爵のパーティに招かれるが、伊月の秘密を知る医者に薬を盛られ快楽地獄に落とされる。
興奮がおさまらず密かに想いを寄せていた芳野に慰めを乞うけれど・・・
ヱビノびすく『マイディア・エージェント』
氷の男と呼ばれる理一は、大財閥の御曹司を警護するボディガードたちを束ねる敏腕エージェント。ある日、破天荒だが仕事はヤリ手な大型新人・橘の教育係に任命されるが、橘は早々に給料を使い込み、住む部屋すらないと言い出した。家に住まわせ、公私にわたり指導することになった理一は、常識が通用しない橘に手を焼く日々。その上、初対面から懐かれ、日夜口説かれてしまい……!?
キュンキュンが止まらない上下巻BLコミック6選
ひたすらキュンキュンとかわいいが詰まっている6作品。上下巻ってフクザツなテーマが多そうだなと思っている方にこそオススメです。
腰オラつばめ『俺たちナマモノ?です』
爽やか系お兄さんな立花累は塩対応で有名な後輩の新條響と国民的アイドル5周年を迎えようとしていた。そんな2人は先輩アイドルによって”エゴサ”をそそのかされ禁断の扉を開けてしまうことになるのだ。検索したPC画面に映し出されたのは、累が響によってエロエロのトロトロにされてしまっている漫画で…!?
嘉島ちあき『先生、もうダメですっ』
BL編集部に異動になった編集者、獅子王真澄。未知のジャンルに戸惑いつつも「ちんぽが異様にうめえ…」と気になった作家に依頼メールを送る。ところが、打ち合わせに現れたミス・アッキーナ先生は秋庭悟というサラリーマンだった。せっかく男同士で作るのだからとラブホで資料撮影、キス、デート…とBL体験をしていく二人。ついにはセックスの実践まで!?
ハヤカワノジコ『えんどうくんの実験ノート』
高校のクラスで席が前後になり、気づけば傍にいるようになった遠藤と津田。他人に興味なんてなかったはずなのに、互いの存在がどんどん大きくなっていく。隣にいたい。もっと触りたい。けれど、進路を決める時期になった二人は、今のままではいられないことも意識し始めて……
鴈方ひのの『ぼくらの一線』
酔うとキス魔になってしまう芝 咲良、22歳。泥酔した勢いで手を出してしまった相手はなんと小学6年生のアゲハ。キスをした責任として咲良はアゲハと付き合い始める。清い交際とはいえ、未成年と関係を持つ後ろめたさに苛まれる毎日。だけど一所懸命に尽くしてくれるアゲハを手放すなんてもうできなくて…。好きになってはいけない相手だったのに、加速する恋心は止められない。
倉橋トモ『いつか恋になるまで』
兄弟同然に育った千秋と和馬がそれを覚えたのは、中学3年のこと。自慰に耽る千秋に気づいた和馬がもちかけたのが最初で、遊びの延長みたいなものだった。少なくとも和馬にとっては。だから和馬に彼女ができた時も、何でもない顔をした。けれど無理をするほど気持ちのセーブは難しくなって、寂しそうな顔をする和馬に、余計に心はかき乱される。そうして千秋は、ついに──。
しっけ『ピンクハートジャム』
大学で重音研究部に入部した新入生の灰賀(はいが)は、そこで印象的な先輩・金江(かなえ)に出会う。彼の圧巻のギター演奏に魅了された灰賀だったが、金江と話すチャンスをなかなか掴めないでいた。そんなある日、重研部の飲み会に参加した灰賀は先輩の提案でゲイ向けの箱ヘルを体験することになる。自分のセクシャリティに悩んでいた灰賀がその箱ヘルで対面したのは、憧れていたあの金江で――!?
オススメ上下巻BLマンガまとめ
上下巻BL、個人的にオススメな30作品を紹介させていただきました! このページは随時更新していくので、ぜひまた見にきてくださいね。
児島かつら
『とめどなく、シュガー』
就活の内定報告になじみの店へ顔を出した帰り道男同士の痴話喧嘩に遭遇した敬太。
スルーしようと思いつつも助けに入ると、絡まれていたのは苦手な大学の同級生・理一だった。
強気な言葉に反し震える様子に自宅に連れ帰ることに。お互いの悩みや失恋話、ゲイであることをぶちまけ合う中’励まし合い’としてセックスをする敬太と理一。
帰り際、次に会うのは卒業式かと話すついでのように理一から好きだったことを伝えられる。理一のことが頭から離れないまま、大学最後の日を迎え、敬太から逃げるように立ち去ろうとする理一を捕まえるが告げられたのは改めての告白と決別の言葉で――?